【質問例あり】インターンシップ面接でよく聞かれる質問と答え方のヒント

インターンシップの面接では、どんな質問がされるのでしょうか。面接で実際に聞かれている質問や先輩たちが回答に困った質問などを紹介しながら、回答を考える際のポイントを紹介します。

リクナビ2026では、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム4タイプの総称を「インターンシップ&キャリア」と呼びます。
この記事では、アンケート実施当時の「インターンシップ」について紹介します。

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インターンシップの面接で、よく聞かれる質問は?

インターンシップの面接では、以下のような質問をされることが多いです。

  • 自己PR
  • 志望動機
  • 趣味
  • どのような学生生活を送っているのか
  • 将来の展望
  • 入社10年後にどのような社会人になっていたいか

1.「自己PR」と「志望動機」が代表的な質問

インターンシップの面接で聞かれる内容は一般的に、「自分(学生)自身のこと」「参加目的」の2つに分類されます。そしてよく聞かれる代表的な質問が「自己PR」と「志望動機」です。

2.そのほかによく聞かれる質問

そのほかに、「趣味」や「どのような学生生活を送っているのか」といった質問をされることもあります。この場合も、何に興味や関心があるのかはもちろんですが、企業に自分自身の強みや価値観が伝わるように「どのような行動を取っているか」を具体的に話せるように意識してみましょう。また、「将来の展望」や「入社10年後にどのような社会人になっていたいか」のように、将来について質問される場合もあります。これは、自社の業界や業務について、どの程度興味を持っているのかを知る狙いがあるようです。選考前に、しっかりと企業について調べておき、今回のインターンシップで学びたいことや、その業界でどんなことをやってみたいかを、考えておくとよいでしょう。

面接では、コミュニケーション能力も見ていますから、その場の会話として適切かどうかも大切です。面接の場では、「とにかく早く答えなければ!」と慌てる学生さんも多いですが、急ぐ必要はありません。面接の場では、予想していない質問がくることもありますが、質問をしっかりと聞き、それに対する回答を考えてから話し始めて大丈夫です。

インターンシップの面接通過率を上げる3つのポイント

インターンシップの面接で通過率を上げるためには、以下の3つが大切です。

  1. 人事担当者が面接での質問を通して知りたいことを押さえる
  2. 自分自身について振り返っておく
  3. 参加目的をはっきりさせて志望動機をつくる

1.人事担当者が面接での質問を通して知りたいことを押さえる

企業の担当者はこれらの質問を通して何が知りたいのでしょうか?インターンシップの選考に携わる人事担当者に「面接ではどんなことが知りたいですか?」と聞いた、アンケート結果を紹介します。まず多かったのが、「人柄」や「人間性」といった、学生のことを把握したいという回答です。また、今回のインターンシップについての意欲を把握したいとの回答も多くありました。

【自分(学生)自身のことを知りたいという声】

• 人間性、人としての最低のマナー、適性など(教育業界)
• 応募者の未知なる個性と可能性。人と人の融合によって生まれる何かを期待したい(学術芸術関係)
• 本人が今までに経験して身につけたことを知りたい(生命保険業界)

【意欲を知りたいという声】

• 本人の仕事に対する心意気(警備業界)
• 本人の展望や、やる気など(鋼業界)
• どれぐらい業界の勉強をしてきたか(製薬業界)

2.自分自身について振り返っておく

企業が「自分(学生)自身のこと」を知りたい背景には、「自社の仕事で求められる能力や姿勢が、本人の能力や価値観と合致しているか」を見極めたいという狙いがあるようです。「自己PR」は「自分(学生)自身のこと」を知るための質問の代表です。
自分自身について振り返り、自分の資質(能力、性格特徴、思考、価値観)を明確にした上で、過去に熱心に取り組んできた行動の実績と併せて伝えるとよいでしょう。

自己分析について、詳しいやり方はこちら↓

【自己分析のやり方】手軽にできる9つの方法や目的・志望動機の作り方まで

3.参加目的をはっきりさせて志望動機をつくる

企業が「参加目的」を知りたい背景には、「自社のインターンシップにいかに積極的に取り組んでもらえるか」を見極めたいという狙いがあるようです。インターンシップでは、現場同行、企画立案、チームでのリサーチ、ディスカッションなど、実務に近い体験をする機会が多くあります。学生が熱心に活動すればするほど学ぶものが多くなり、学生・企業双方にとって有意義な場となります。面接で質問されることの多い「志望動機」は、「参加目的」を見極めるための質問の代表です。 上記のような企業の意図を理解して、志望動機では今回のインターンシップに関する意欲の強さをしっかり伝えられるように回答を考えてみましょう。

インターンの面接

【質問例あり】想定外の質問がきたときにも対応できる!面接準備のポイント

インターンシップに参加した先輩たちにアンケートを実施し、面接でうまく答えられなかった質問を聞きました。結果を踏まえ、面接の準備をするときのポイントを紹介します。

1. 先輩たちが悩んだ質問は、自己PRや志望動機!?

先輩たちの回答で目立ったのが、「学生時代に力を入れたこと」や「自社をどうして受けたのか」など自己PRや志望動機といった定番の質問に、うまく答えられなかったというもの。面接前に自己分析と企業研究をしっかりしておくことが大切になります。また、先輩たちの回答からは、企業によって質問の仕方が多様であることもわかりました。

【自己PRに関連する質問例】
• 自己PRをしてください
• 自身の強みと弱みを教えてください
• 学生時代に頑張ってきたことは?
• 熱心に取り組んできたことは?

【志望動機に関連する質問例】

• どうしてこの業界なのですか?
• なぜこの会社を選んだのか理由を教えてください
• ほかにも多数ある中から、なぜ自社のインターンシップを選んでくれたのか?

同じ企業の面接でも、面接ごとに聞き方を変えて質問される場合もあります。その場合、回答の仕方も変わります。そのため、スピーチのように「この質問に対しては、こう答える」と一言一句覚えるのは効果的とは言えません。質問の仕方が変わったときでも回答できるように、伝えたいポイントを覚えておくことを意識してみてください。

面接に臨む前に、自己分析でどんなことを押さえておくとよいか気になる人はこちら↓

“自己分析“は就活でどうして必要なの?方法は?

2. 想定外の質問はさまざまだけど、その意図は?

ほかにも、さまざまな想定外の質問がありました。

【質問例】
• 自分を色に例えると?
• 自分のアルバイト経験について
• 嫌いな人の特徴は?

例えば、「自分を色に例えると?」という質問には、何色と答えたら正解、というように模範解答はありません。あくまで、皆さんの考え方を知るためなのです。企業の意図は、志望動機や自己PRと同様に「価値観を知りたい」「自社のインターンシップに積極的に取り組んでくれそうかどうか」と捉えると答え方のヒントになります。つまり、色に例えるのは、自己PRの変化系で、自分らしさをどう捉え、それを色にしてみると、どう表現できるか、ということになります。アルバイト経験など経験を絞って質問するのも、その経験の中での自己PRの要素を確認したい、という意図なのでしょう。

「嫌いな人の特徴は?」というのは、インターンシップの中で、ほかの学生さんとの協働ができそうかどうか、がポイントになります。誰しも、嫌いな人や苦手な人はいるかもしれませんが、単に嫌いということで終わらずに、その中でどのようにしてうまく接してきたのかなどを話すようすると、あなたらしさが伝わるでしょう。

面接で「最後に何か質問はありますか?」と逆質問をされたら?

アンケートにも「逆質問の時間が長くて困った」などの回答があり、質問を求められて戸惑った先輩も多かったようです。それでは、どのように対応するのがよいのでしょうか。

1. 逆質問をする企業の意図は?

人事担当者のアンケートで、「何か質問はありますか?」と、尋ねるときの意図を確認すると、回答は3つの傾向に分けられました。

  1. 純粋に学生さんに聞きたいことを聞いてほしい
  2. 企業を知る貴重な機会を積極的に使うかどうか意欲や積極性を見たい
  3. 当社のどこにひかれているか、学生の興味・関心がどこにあるのかを知りたい

企業担当者の意図を踏まえると、せっかくの機会なのでぜひ質問はしておきたいところです。

2. 逆質問に対しては、どんな質問をするのがよい?

では、実際にどんな質問をするとよいのでしょうか?大切なのは、「自分が知りたいことを確認するために質問をする」ということ。そして、質問の根底になるのは、志望動機と考えるとよいでしょう。今回、なぜインターンシップに応募したのか、何を得ようと思っているのか。自分の志望動機に従って、説明会や募集要項で得た情報について、追加で確認したいこと、もっと知りたいことを聞いてみてください。なお、企業のホームページなどで調べればわかることは、事前準備で解決できるものが多いです。面接の場では、直接聞かないとわからないことを質問するようにしましょう。

【当日までにチェックしておきたい】インターンシップ面接の流れとマナー

インターンシップ面接の流れを、対面面接とWeb面接(オンライン面接)とに分けて解説します。それぞれのマナーとポイントを押さえて、面接当日も慌てないようにしておきましょう。特に、対面での集団面接(グループ面接)では、入室の順番によってマナーが変わるので注意が必要です。また、Web面接は、事前準備として接続テストを行い、カメラ写りなどを確認しておくとよいでしょう。詳しいポイントは以下を参考にしてみてください。

対面面接

1.受付

時間には余裕を持って、会場に到着しておくとよいでしょう。早めに着いた場合は近隣で時間をつぶすなどし、約束の5分前を目安に、受付・入館をし、その際は、学校名と氏名を告げ、何の用件で誰に会いに来たかを簡潔に伝えてください。

2.待機

大きな声でおしゃべりをしたりせず、姿勢を正して待つように心がけてください。携帯電話の電源は切っておくか、マナーモードにしておくとよいでしょう。

3.入室

ノックはゆっくりと行いましょう。「どうぞお入りください」と言われたら扉を開け、入室したら扉の方に向き直り、扉を静かに閉めましょう。閉め終わったら、面接担当者の方に向き直り、扉の前で「失礼いたします」と一礼してから、いすに向かいます。いすの左側か後ろに立ち、「○○大学の××××です。よろしくお願いいたします」と言って一礼を。面接担当者に「おかけください」と勧められてから「はい、失礼いたします」と言って着席しましょう。

【集団面接(グループ面接)の場合】

入室する順番が先頭になった場合はドアをゆっくりと3回ノックし、「どうぞお入りください」と言われたらドアを開けましょう。ドアの前で「失礼します」と一礼してから入室します。
2番目以降になった場合も、ドアのところでいったん立ち止まり「失礼します」と言って一礼してから入室しましょう。
最後に入室する場合は、入室したら扉の方に向き直り、扉を静かに閉めましょう。閉め終わったら、面接担当者の方に向き直り、扉の前で「失礼します」と一礼してからいすに向かいましょう。全員が入室し終わり「お座りください」と面接担当者から声をかけられるまでは立って待っています。このとき、目をキョロキョロさせていると、落ち着きがないような印象を持たれかねません。姿勢を正して前を向いていましょう。

4.面接

鞄は足下に置き、手は軽く握った状態、もしくは手を重ねて膝の上に置きましょう。姿勢を正して、面接担当者の目を見ながら自然な笑顔で受け答えしましょう。

5.退室

面接が終わったら、着席したまま一度「本日は、ありがとうございました」と一礼し、起立していすの横で再度「ありがとうございました」と一礼。ドアの手前で面接担当者の方に向き直り、「失礼いたします」とあいさつし、退出しましょう。

Web面接(オンライン面接)

1.事前準備

使用ツールと接続の手順、プロフィール画像、アカウント名を事前に確認しておきましょう。接続テストをする場合には、静かで背景に映り込みの少ない場所を選び、カメラのレンズが自分の視線と同じ高さになるように設置してから、明るさのチェックをしましょう。マイク付きのイヤホンやヘッドセットがあると、生活音などを遮断できて安心です。

2.待機

面接開始の10~15分前には、機器のセッティングやツールの接続準備を完了し、5分前にはツールに接続して待機室に入室しておくことをオススメします。トラブルに備えて、人事担当者の緊急連絡先も確認しておきましょう。

3.接続

Web面接では、相手のネット接続環境でトラブルが発生するケースもあります。開始時刻から5分過ぎても面接担当者の接続が確認できない場合は、緊急連絡先に電話し、状況を確認しましょう。

4.面接

自分が話すときはカメラをしっかりと見て、その向こう側に相手がいるつもりで話せば、熱意が伝わりやすくなります。逆に、相手が話すときは画面を見るようにすれば、相手の反応や表情を見逃すこともないでしょう。
Web面接では、手元にエントリーシートのコピーやスマホを置いておくことができますが、見るためには、視線を下に向けなくてはなりません。そうするとカンペを読んでいることが伝わり、準備不足や志望度の低さを疑われる可能性もあるため、避けたほうがよいでしょう。

5.退室

面接の最後に、立ち上がってお辞儀をするケースもあります。面接担当者が立っているところで、上半身しかきちんとした格好をしていなかったために立ち上がることができず、気まずい思いをしたという学生もいます。全身の身だしなみを整えて、最後まで気を抜かないようにしましょう。

Web面接について、詳しくはこちら↓

【オンライン面接(Web面接)とは?】対面との違い、面接にあたっての準備、練習方法を解説!

インターンシップ面接に臨むときの心構え

面接に臨む際に、気をつけておきたいことは、あくまでも、「対話」の場であるということ。「準備したことをしっかり話さないと!」と、“うまく話す”ことを意識がいきがち。けれども企業が面接において把握したいのは、あくまで円滑なコミュニケーションができるか。質問に対して適切に回答ができるかどうかであって、すらすらと活舌よく話せるかどうかではないのです。まずは何を質問されているのかをしっかりと聞いて、質問の意図を理解することを意識しましょう。その後は、相手をしっかりと「見て」話すことを心がけてみてください。相手を見て話すことで、話すスピードが適切になったり、理解されているかどうかを感じたりできます。「うまく話す」よりも、「質問の意図を理解する」、「相手を見る」ことを意識してみるとよいでしょう。

面接に臨む前に、自己分析でどんなことを押さえておくとよいか気になる人はこちら↓

“自己分析“は就活でどうして必要なの?方法は?

2023年度からインターンシップの定義が変わった

2025年卒の就活(2023年度)からはインターンシップの定義が変わります。特定の要件(参加期間、対象学年、就業体験など)を満たしたプログラムのみをインターンシップと定め、企業は評価を含む学生の情報を、卒業・修了年次の6月1日以降は選考活動に生かしてもよいとなりました(※)。要件を満たさないものは、引き続き、学生情報を採用選考活動に生かすことはできず、「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」などの別名称になります。

※卒業年次とは、大学4年生、大学院2年生、短大2年生などを指します。

【調査概要】
●企業調査 その1
調査期間:2022年11月25日~11月28日
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
調査対象:過去1年以内にインターンシップの採用選考に携わったことがある人事担当者190人

●企業調査 その2
調査期間:2017年6月30日~7月3日
調査協力:楽天リサーチ株式会社
調査対象:インターンシップの選考に携わる人事担当者300人

●学生調査
調査期間:2017年7月5日~7月7日
調査対象:全国のインターンシップに参加したことがある短大生・大学生・大学院生354名
調査協力: 株式会社クロス・マーケティング

 

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記事作成日:2017年8月23日 記事更新日:2023年6月19日

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