エントリーシート(ES)を書くにあたって、「何をどう書けばいいのかわからない…」「アピールの仕方がわからない…」と悩む人は多いようです。 そこで今回は、エントリーシートの書き方、例文について、キャリアアドバイザー(リクナビ就職エージェント)のアドバイスをご紹介します。
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エントリーシート(ES)とは、就活において学生が企業に提出する「応募書類」の一つ。企業に対して最初に自分をアピールする場となります。面接時の参考資料として使われるとともに、大手企業などでは選考の第1段階になることも多いです。
自分の魅力や思いが伝わるエントリーシートを書くには、どんなことに気をつければいいのでしょうか? 伝わるエントリーシートを書くための4つのポイントを解説します。
わかりやすく相手に伝えるには、伝えたいポイントを絞ることが大切です。
「サークル、ゼミ、アルバイト、ボランティアなど、学生時代にいろいろな活動をしてきた人に多いのが、『さまざまなエピソードを盛り込みすぎて、一つひとつが浅くなってしまっている』ケース。
あれもこれもアピールしたい!では、伝えたいことがぼやけてしまい、あなたの魅力が伝わりにくくなります。
エピソードの中から、『自分の意思で動き、何か結果につながったこと』をピックアップし、『その中でも特に印象に残っていること』に絞るといいでしょう」
アピールしたいポイントを伝えるには、読み手がイメージしやすいように、具体的なエピソードを入れることが大切。
「伝えたいポイントを絞ったら、その時のことを思い出しながら、『いつ、どこで、誰が(誰に)、何を、なぜ、どのように』したのかという軸で整理してみましょう。
具体的に書くことで『あなたが実際に体験したこと』を読み手にリアルに伝えることができます。」
あなたの「自分らしさ」や「強み」を伝える目的は、入社後にどんな活躍をしてくれるかを相手にイメージしてもらうためです。
しかし、これができていない人が非常に多いと、キャリアアドバイザーは話します。
「例えば、『遅刻をしない』『締め切りを守る』などを強みとして挙げる人もいますが、これだけでは入社後の活躍イメージは伝わらず、強みとも言えないでしょう。
『遅刻をしない』ために、どんな工夫をして、どんな行動を取っているのか。その過程から強みが何かを考え、社会人になったらこの強みをどう生かしたいのかを考えることが大切です。
例えば、『遅刻をしない』ために、スケジュールを逆算して行動計画を立てているのであれば、『計画性がある』ことが強みになるかもしれません。
社会人としての活躍イメージを伝えることを意識して、あらためて自分の強みをどう伝えるかを考えてみるといいでしょう」
1つの文章がだらだら長いと、書かれている内容がわかりにくくなります。
「読み手のことを考え、一文一文を短くして簡潔に伝えるように心がけましょう。コツは、『結論・理由・結論』の順を意識して伝えること。結論を簡潔に記入した後、その根拠となる理由や具体的なエピソードを付け加えます。
そのうえで、自己PRであれば『このような理由で、貴社で活躍できると考えています』、志望動機であれば『このような理由で、御社に入社したいと思っています』などと付け加えると伝わりやすくなります」
エントリーシートを書く際には、最低限以下のポイントを押さえましょう。
「~な感じ」「わたし的には」などの話し言葉は、社会人と接するうえでは適さないので使わないように。下書きをして客観的に見直し、普段の話し言葉を使っていないか気をつけよう。
エントリーシートは企業に提出する公式の応募書類。メールやSNSでよく使う顔文字や「☆」「!」などの記号、そして(笑)(泣)などの使用は公式書類にはふさわしくないので避けたいもの。気持ちを表現するならば、言葉で伝えるよう心がけよう。
「志望動機」や「自己PR」などの記入欄は、なるべく余白のないように記入しよう。記入欄の大きさは、企業がその質問に対する適切な回答スペースとして設けているもの。「書くことがないから…」と大きな余白を残すと、「やる気がない」「熱意に欠ける」と受け取られる可能性があるので注意が必要。
なお、手書きの場合、余白を埋めるために全体のバランスを崩すような大きな文字で書くのは避けよう。書くことがなく、ごまかそうとしていると誤解される可能性も。
手書きの場合は黒のボールペンまたは万年筆を使って、丁寧に記入しよう。字のうまい、下手にかかわらず、読み手のことを考えて、読みやすい字で書くことが大切。
誤字・脱字ゼロは社会人の基本。誤字や脱字があった場合は、注意力不足や雑な印象を与えてしまうことも。記入後は見直しを忘れずにしよう。
エントリーシートの書式や質問内容は企業によって異なりますが、名前や生年月日などの「基本情報」のほか、「自己PR」や「志望動機」などを聞かれることが一般的です。それぞれの項目について、書き方のポイントをご紹介します。
氏名、住所、メールアドレス、日付、写真、生年月日、電話番号などを書く欄があります。
「住所は都道府県名から、マンション・建物名なども省略せずに記入しましょう。また、長期休暇中に企業から書類が届く場合がありますので、現住所以外に「その他住所」や「帰省先住所」の欄がある場合は、それも正しく記入してください。電話番号は日中連絡が取りやすいものを。日付は、応募先企業に提出する日を記入します。メールに添付して提出する場合は送信日を、郵送する場合は投函日を、持参する場合は持参日を記入しましょう」
「どの時点から書くべきか、明確な決まりはありませんが、新卒の就職活動では義務教育の卒業時である『中学卒業』から書き始めるのが一般的です。学校名は省略せず、正式名称で記入するようにしてください」
エントリーシートで聞かれることが多いのが志望動機です。
「志望動機を書く時は、まずは『仕事選びの軸を考える』、次に『なぜこの企業に魅力を感じたのかを考える』、そして『入社後の活躍イメージを伝えてまとめる』のがポイント。あなたの仕事選びの軸とその企業との接点、そしてその企業のどんなところに魅力を感じているかを伝えましょう。さらに、そこに自分の強みも一緒に伝えることで、あなた自身の思いを伝えられるとともに、入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなると思います」
志望動機の具体的な書き方や例文について、さらに詳しく知りたい方はこちらから↓
プロが教える!志望動機の書き方【例文あり】
自己PRで重要なのは、自分らしさを具体的にエピソードとともにわかりやすく伝えること。
「長い時間一緒に働く仲間として『どんな人なのか?』『どういう個性で、何を得意としているのか?』などを正しく人事担当者に理解してもらうことが大切です。また、伝える際は自分の強みや長所、個性、スキルなどをアピールするだけでなく、それらを裏づける根拠を示すことが重要。『こういうことをした』という事実や結論を書くとともに、そこに至ったプロセスを具体的に示すことであなたらしさを伝えられるでしょう」
自己PRの例文や伝え方について、さらに詳しく知りたい方はこちらから↓
【プロが解説】自己PRで使えるアピールポイントの見つけ方・伝え方
キャリアアドバイザーが実際に就活生から聞かれた質問を紹介します。先輩たちは、このようなことに悩んでいたようです。
A. よく質問されるのが、ゲームやアニメを記入しても良いですか? という内容。
自身が打ち込み、熱中してきたものであれば、基本的には何を書いてもOKです。
面接の際に、話のとっかかりになることが多いので、話しやすいものを選ぶといいでしょう。
A. 「リーダーシップを発揮した経験」と「リーダーの経験」は違います。ここで問われているのは、サークルや部活動、アルバイト先など、何かの組織の中であなたが率先して周囲を引っ張った経験のこと。
例えば、チームワークを維持するためにメンバーの間に入り、率先してみんなの意見を調整した、などの経験はありませんか?
「チームをまとめるために、自分なりに一番頑張ったこと」をエピソードとして交えながら伝えることで、リーダーシップは伝わるでしょう。
A. 誰もが目を見張るような経験がなくてもいいのです。積極的に取り組んだ工夫、姿勢、行動を前面にアピールしましょう。
例えば、サークルもバイトもしていない、ただ勉強だけを頑張ってきた…というケースであれば、「いい成績を取るという目標のため、何を考え、どう行動したのか」を整理して記入すれば、目標達成意欲の高さや、計画を立てて着実に行動できるといった強みがアピールでき、あなたの個性が伝わるでしょう。
「エントリーシートの書き方には『これが正解!』というものはありません。だからこそ、まとめ方に悩む人が多いようですが、今回ご紹介したコツやポイントを押さえることで、読みやすく、伝わりやすい文章にすることは可能です。特筆すべき経験や実績がない…と不安に思う必要もありません。自分なりに努力してきたこと、工夫を凝らしてきたことを、自信を持ってアピールしましょう」
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