「就活で自己分析が重要と聞くけれど、どうやればいいのかわからない…」そんな人のために、自己分析の目的と具体的なやり方、自己分析をするときのコツについて『リクナビ就職エージェント』のキャリアアドバイザーに聞きました。
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自己分析とは、自分の特徴を理解するために、これまでの経験や考え方を振り返って整理すること。自己分析をしておくことで「自分の仕事選びの軸」と「自分自身のこと」を明確にすることができます。
この2つはエントリーシート(ES)や面接など、就活の多くの場面で聞かれるので、わかりやすく説明できるように自分自身がきちんと理解できていることが大切になります。
例えば、面接で志望動機を尋ねられたとき、「御社の○○という企業理念にひかれたから」「御社の○○な社風にひかれたから」のように伝えればよいと思うかもしれません。けれど、“なぜひかれたのか”具体的な理由まで伝えないと、あなたが入社して何をやりたいと考えているのか企業は判断ができません。
この“なぜ”を明確にして企業に伝えるためには、自分の価値観や、何を大事にしたいと考えているのかを自己分析で明らかにしておくことが重要なのです。
具体的にいつまでに自己分析をやっておかないといけない、ということはありません。また、「企業研究は自己分析が終わっていないといけないのでは…」と就活準備の着手の順番について不安に思うかもしれません。けれども、自己分析の前に気になる企業を調べてみても、ESを書きながら自己分析してもいいんです。むしろ、自己分析は就活を通して深めていくもの。一度やったら終わりではなく、企業研究や面接を重ねていくと、「自分の仕事選びの軸」や「自分自身のこと」の理解が深まっていくので、その都度新しく得た観点や考えを整理していきましょう。
自己分析の方法として、生まれてから現在までを振り返ってみて、頑張ったこと、楽しかったこと、挫折したことなどいろいろな出来事やエピソードを書き出してみるとよいと紹介されることがあります。ただし、これだけだとエピソードを並べるだけになってしまう可能性があります。
今回は実際にキャリアアドバイザーが就活生に紹介している、3ステップで簡単にできる自己分析の方法を紹介します。
これまでを振り返り、印象的な出来事やエピソードを紙に書き出したら、そのうちの一つのテーマについて深掘りをしていくことで自己分析をする方法です。
今回は「頑張ったこと」をテーマにして、掘り下げてみましょう
頑張ったことの例
頑張ってきたこと一つひとつを掘り下げていくと、自分では気づかなかった価値観、漠然とわかってはいたけれど言語化できていなかった価値観が見えてくるようになります。
「ファミレスのアルバイトを頑張った」の掘り下げ方の例)
ファミレスのアルバイトを頑張った
↓ “なぜ頑張れた?”
オープニングから一緒に頑張ったアルバイト仲間がたくさんいたから
↓ “なぜ仲間がいると頑張れた?”
仲良くなったのでバイトに行くのが楽しかったから
↓ “なぜ仲がいいとバイトが楽しくなる?”
みんなで協力し合って仕事ができるから
忙しくてもフォローし合えるから
↓ “なぜ協力し合える状態がいいと思う?”
みんなで一致団結して頑張るのが好きだから
↓“なぜそれが好き?”
みんなで力を合わせれば、一人ではできないことが成し遂げられるから
こうして掘り下げてみると、「一緒に働く人を大事にしたい」「仲間と一致団結して大きな目標を達成したい」という価値観が見えてきます。
また、できれば1つの「頑張ったこと」に対して、5回ぐらい「なぜ」を繰り返すといいでしょう。選んだエピソードによって、掘り下げやすいもの、掘り下げにくいものがあるはずです。掘り下げやすいものは、自分にとって印象的だったものである可能性が高く、より具体的に掘り下げることができたのではないのでしょうか? 自分の言葉で企業に熱意や思いを伝えることが必要になる採用選考時は、そのようなエピソードを選んでみるものオススメです。
自己分析を通して、自分が大事にしていることや価値観に気づけば、「仕事選びの軸」が見えてきます。
例えば、「一緒に働く人を大事にしたい」「仲間と一致団結して大きな目標を達成するのが好き」という価値観に気づけたのであれば、そうした点を重視している企業がないか探したり、会社説明会やOB・OG訪問で、働く人を重点的にチェックしたりできるでしょう。
そして、応募する企業が決まったら、自分自身の「仕事選びの軸」とその企業の特徴との接点を見つけ、志望動機としてまとめてみてください。この接点を示すことで、「なぜあなたがその企業にひかれるのか」が明確に伝わるでしょう。
これを組み合わせ、志望動機をまとめてみましょう。
貴社の社員やチームワークを大切にする社風に魅力を感じました。大学1年生からファミレスのホールでアルバイトを続けています。オープニングスタッフとして同時期に入った仲間も多く、店舗目標を達成するために協力しながら仕事をしていくことにやりがいを感じています。閉店後のミーティングで良いサポートをしていたメンバーを紹介するようにしたところ、それぞれの良さをお互いが理解しながら仕事をしたり、フォローし合ったりできるようになり、お客さまアンケートの接客部門でエリアNo.1を取ることができました。働くうえでもチームワークを大切にしながら頑張りたいと考えています。
自分のことは自分が一番よくわかっている、と思うかもしれませんが、気づいていない潜在的な価値観は意外にあるもの。自己分析の過程で、「自分はこんなことを大事にしていたんだ」と気づき、驚いた先輩は多いようです。
ぜひ自分自身にじっくり向き合う時間を持ってみてください。自分の価値観を理解したうえで企業を見ていくと、それに合った企業に出会える確率は高まるはずです。
リクナビには、自己分析に役立つサポートツールがあります。ぜひ、試してみてください。
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