インターンシップの疑問解消! 自己PRの考え方・伝え方解説

インターンシップの選考(エントリーシート・面接など)で、聞かれることもある自己PR。どんな内容を書いたらいいのか、書く上での大切なポイントは何か、考え方や伝え方を紹介します。

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(1)企業の担当者は、自己PRの“ココ”を見ている!

自己PRはどんな点が大切になるのか。実際に、インターンシップの選考に携わったことのある企業の人事担当者300人に、エントリーシートや面接における自己PRの設問について、どんなポイントを見ているのか、アンケート(※)を実施しました。

リクナビ2026では、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム4タイプの総称を「インターンシップ&キャリア」と呼びます。
この記事では、アンケート実施当時の「インターンシップ」について紹介します。

■インターンシップの選考(エントリーシート・面接)の設問「自己PRをしてください」では、学生のどんなポイントを見ていますか?(複数回答)

アンケート結果:インターンシップの選考の設問「自己PR」では、学生のどんなポイントを見ていますか?

1. インターンシップに積極的に取り組んでくれるかどうか

上記のアンケートの中で、最も多かったのは、「学生の志向や価値観(人物像)」で62.3%。具体的に「自己PR」のどのような点を重視しているかを聞いた企業の担当者のコメントでは、「積極性、前向きな態度、物事に対してポジティブに受け止めて対応できるところ(ソフトウェア業界)」「自社の業界に対してのやる気や想い(サービス業界)」のように、「熱意」や「やる気」「積極性」という言葉が目立ちました。今回のインターンシップに意欲的に取り組んでくれそうかどうかに着目しているようです。

「学生の能力や行動特性」も、45.7%と高く、企業の担当者のコメントでは「創造性や自ら考え、行動ができるか(インフラ業界)」「学ぶ姿勢や自分で見つけようとする姿勢があるか(サービス業界)」など、実際にインターンシップにおいてしっかりと行動をしてくれそうかどうか、という観点で見ていることがわかります。

2. 自社とのマッチング度合い

企業の担当者は「自社とのマッチング度合い」にも注目しており、40.0%でした。具体的には、「自社業界に対しての『やる気』と『想い』」(サービス業界)」「自分の強みを当社で生かせるかどうか(外食業界)」「自社のニーズを理解しているか、仕事に対する意欲があるか(教育業界)」など、「仕事への理解」や「姿勢」を重視する複数のコメントがあり、自社の仕事で求められる能力や姿勢が、本人の能力や価値観と合致しているかどうかを確認しているようです。

3. わかりやすく伝える

そして着目したいのは、「書かれている内容・文章のわかりやすさ(内容の具体性、裏付ける実績など)」が、46.0%と約半数あること。企業の担当者のコメントでも、エントリーシートでは、「文章力」や「論理的な説明かどうか」「誰もが理解できるか」といった点を重視している回答が複数みられました。

また、面接時は「しっかりと自分の言葉で話せているか(外食業界)」や「はっきりと相手に伝えることができるか(メーカー)」など、自分の意思を相手にきちんと伝えることが大切だと言えそうです。わかりやすく書かれているか、話せているか、という表現の部分にも留意する必要があることを押えておきましょう。

(2)何を伝える? 自己PRの内容を考える時のポイント

企業の担当者がチェックしているポイントから見えてきたのは、「意欲」や「積極性、行動力」。この点から、自己PRの内容を考える際は、自分がこれまでに、意欲的に、または積極的に行動したことを思い返してみると良いでしょう。これまでの学生生活を振り返ってみて、自分は何に意欲的に取り組んだでしょうか。振り返って考えてみると、必然的に「意欲」や「行動力」が伝わるエピソードが見つかるはずです。部活やサークル、ゼミや学園祭などで注力していることがあれば、まさにそれがテーマになります。アルバイトに精を出している人は、アルバイトでも良いでしょう。授業に熱心に取り組んでいる人は、もちろん授業や研究についてでも良いです。

よく誤解されるのは、「すごいこと」を伝えなければならない、というもの。企業の担当者が知りたいのは自社のインターンシップに意欲的に取り組み、さまざまな行動を起こしてくれそうかどうかで、「何をしたか」の実績ではないはずです。華々しい実績やほかにはないすごい経験がなくても、「意欲」や「行動力」を伝えることができるでしょう。自分が意欲的に取り組んでいるもの、ほかの人より時間をかけて行っているものなどを思い出して、書き出してみるのがオススメです。

その上で、もう一つ忘れてならないのは、「自社とのマッチング度合い」も大切にされていること。そのためには、応募する企業の仕事で求められる能力や姿勢、インターンシップの内容をよく理解することが大切です。丁寧な調査であったり、多様な人との議論であったり、創造的な企画出しであったり。今回のインターンシップで求められる行動を理解し、より近いものをエピソードに選ぶと、求められる能力に対して自身の能力をアピールできるのではないでしょうか。

伝わる自己PRの考え方

インターンシップの選考について詳しく知りたい人は、こちらの記事を確認してみましょう↓ 「どんな形式がある? インターンシップの選考方法を紹介!」

(3)どうやったらちゃんと伝わる? 自己PRの伝え方のコツ

考え方の次に大切になるのは、企業の担当者にいかにきちんと伝えるか。上記のアンケートでもわかるように、企業の担当者は「積極性」、「自社とのマッチング度合い」に加えて「わかりやすく伝えているか」という点も見ています。わかりやすく伝えるためには、どんなことに気をつけたらいいのかを紹介します。

1. 文章構成の順番に気をつける

まずは、文章全体の構成です。わかりやすく伝えるためには、まず初めに結論を伝え、その結論を導くための具体例やエピソードを伝え、最後にもう一度結論を伝える、という構成にするのがポイントです。

例えば、「私の強みは、〇〇です」「私は〇〇に自信があります」などを冒頭の文章とし、次に、「大学のゼミ活動において~」とそのPRポイントが発揮されているエピソードを伝えます。最後に、あらためて、「このようなことから、〇〇が自分のPRポイントです」と結ぶ形です。

2. エピソードは具体的に

全体構成を「結論・エピソード・結論」という順番にすることと、もう1つ大切なのは、エピソードはできるだけ具体的にすることです。「ゼミやアルバイトに一生懸命に取り組みました」と抽象的にまとめるのではなく、どのように一生懸命に取り組んだのか、具体例を挙げるイメージで、エピソードを出すようにしましょう。具体性のあるエピソードを添えることで、「そこまでやったんだ!」と相手はイメージしやすくなります。抽象的なまとめにならないように気をつけましょう。

(4)エントリーシート・面接で気をつけるポイント

1. エントリーシート

エントリーシートで気をつけたいのは誤字・脱字です。企業の担当者へのアンケートで、文章のわかりやすさが重視されていた点からも、その大切さがわかるでしょう。企業に提出するエントリーシートに誤字・脱字があったままでは、本当に確認したのかな? と、疑われてしまうかもしれません。

また、句読点の活用も大切です。ポイントは、書いた文章を声に出して読んでみること。その際に、自分の読みやすさに合わせて適切に句読点を打つと良いでしょう。1つの文がたくさんの「、」でつながり、あまり長くなり過ぎるのも、文章がわかりにくくなる原因です。できるだけ1つの文を短くすることが、全体として読みやすくするのがオススメ。長文になってしまった場合は、2つに分けることができないか考えてみると良いでしょう。

2. 面接

面接で気をつけたいのは、あくまでも「面接は双方向のコミュニケーションである」ということを忘れないこと。自己PRを暗記して「とにかく間違えのないように全部話さないと!」と意識するがあまり、声の抑揚が無くなったり、話すスピードが速くなり過ぎたりするケースが見受けられます。面接はスピーチコンテストではありません。日常会話と同じように、企業の面接担当者に自分のことを伝えるという気持ちで、相手の目を見て、会話のつもりで話すことが大切です。「こんなことに力を注いだんです!」と、目の前の相手に伝える気持ちが「意欲」や「情熱」といった印象にもつながるでしょう。

インターンシップに参加する際には、どんな準備が大切なのか知りたい人はこちらの記事を確認してみましょう↓
「【チェックリスト付き】インターンシップ参加準備ガイド」

 

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※記事中のデータは企業の人事担当者に向けたアンケートに基づく
【調査概要】
調査期間:2017年6月30日~7月3日
調査サンプル:インターンシップの選考に携わる人事担当者300人
調査協力:楽天リサーチ株式会社

 

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記事作成日:2017年8月23日

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