【2025年卒】就活スケジュールを解説!25卒はいつから何を始める?

2025年卒(25卒)の学生さんの中には、就活を始めようと思っても、「これからどんなことをすればいいのかわからない」「採用手法やスケジュールの多様化などに不安を感じている」という人もいるのでは?そんな時は、2025年卒(25卒)向け就活スケジュールの全体像を理解するところから始めましょう。

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就活準備はいつから始めるべき?

就職みらい研究所の調査によると、就活は卒業年次前年の6月以前に始める人が最も多いようです。6月は企業のインターンシップ応募が始まる時期でもあるため、それに合わせて業界・企業・仕事研究、自己分析などを行う人も多いのでしょう。また、全体の約4割は、卒業年次前年の9月以前に活動を開始していることがわかります。
しかし、学内外の活動など就活以外に優先することは個人によって異なるため、この時期までに必ず始めていないといけないということはありません。実際に、卒業年次になってから始める人も一定数います。
開始時期がいつになったとしても、焦らず就活に臨みましょう。

【就職活動の開始時期】 ※就活終了者/実数回答

就職活動の開始時期に関するグラフ (出典:就職みらい研究所『就職白書2022』 )

2025年卒(25卒)の就活準備スケジュール

一般的な就活スケジュール(経団連に加盟している企業など)

2025年卒(25卒)の就活準備スケジュール ※リクナビから応募の内容と登録情報を企業に送信するのは、3月1日以降です。

【2024年2月まで】自己分析、業界・企業・仕事研究をし、インターンシップに参加してみましょう!

就活準備の時期。まずは自分が何に興味があるのか、業界・企業・仕事研究を進めてみましょう。並行して、自分の興味のルーツや特徴を把握する自己分析を進めることも大切です。インターンシップに参加して、業界・企業理解を深めるという方法もあります。
採用のオンライン化により、会社説明会のアーカイブ動画配信を行う企業も増えています。
対面の接点が減っているからこそ、企業もWebサイトによる情報発信に意欲的になっています。インターンシップ実施予定などもチェックし、働くことへの関心を高めていけるとよいでしょう。

【2024年3月から】就活が本格化。興味を持った企業の説明会に参加して、詳しい情報を集めましょう!

3月からは、企業説明会やOB・OG訪問などで、さまざまな企業、先輩と接触する機会も増えてくるでしょう。オンラインで参加する場合は、時間や距離の制約がなくなり、スケジュール調整がしやすいメリットもあります。進めてきた自己分析や業界・企業・仕事研究の結果から、興味を持った企業の説明会に参加して、さらに詳しい情報を集めましょう。
筆記試験や面接が始まる企業もあります。エントリーシートや面接のために、直前になって企業研究をやり直す人もいますが、忙しさのあまり体調を崩してしまっては本末転倒。時間に余裕のあるうちに、自己分析、業界・企業・仕事研究は計画的に進めておくことをオススメします。

【2024年6月から】多くの企業で選考が解禁。納得できるまで就活に取り組んでいきましょう!

政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、6月1日から内々定が出始めます。ただあくまでも、就活の目的は内定ではなく「本当に自分にマッチした企業に出会う」こと。企業の採用担当者も、自社にマッチした学生を見つけるまでは採用活動を継続する傾向があります。1年を通して採用を継続している(通年採用)企業、夏休み以降に採用活動を実施する(秋採用)企業もあり、就活スケジュールはあくまで目安。個人差もあり、早く終えることがいいとは限りません。
長い社会人人生を自分らしく過ごせるよう、自分がその企業に対して何の価値を提供できるのか、逆にどんな条件を企業に求めているのかを考えながら、納得できるまで就活に取り組んでいきましょう。

独自のスケジュールで選考を行う企業や業界もある

6月1日の採用選考開始時点で内定を取得している学生が7割いる

2025年卒(25卒)以前から、政府は就活スケジュールを、「3月1日以降に広報活動(会社説明会受付など)開始、6月1日以降に面接などの採用選考活動開始」と発表していましたが、6月1日以前に内々定をもらっている学生が7割いました。このことからわかるように、独自のスケジュールで採用選考を進める企業もあります。特に、一部のIT系、マスコミ、スタートアップ企業、外資系ではそうした動きをする傾向があります。
プレエントリ―や説明会受け付けが本格的に始まる頃までに、行きたい業界・企業の選考スケジュールを確認しておくとよいでしょう。

独自の選考スケジュールを把握する方法は?

企業ごとに、個別の選考スケジュールを調べることが大切です。まずは過去のインターンシップやエントリーシートの受付時期などを調べ、カレンダーにメモをしてみましょう。大まかな選考スケジュールを把握しておけば、その時期が近づいたタイミングで企業の採用サイトをチェックすることができるため、見逃しが少なくなるでしょう。
また、春〜夏ごろには多くの企業でインターンシップの募集が始まります。応募者や参加者のうち希望者には、採用活動開始時に「採用説明会に参加しませんか」といった案内がくるケースもあるため、気になる企業がある場合には積極的に応募しておくとよいでしょう。

具体的に何をしたらいい?2025年卒(25卒)就活準備のポイントを解説

「就活準備が重要とはわかっていても、何を始めればいいの?」と思う人もいるでしょう。そんな人に向けて、就活準備としてやっておきたいことを紹介します。なお、どれから着手しなければいけないといった、順番は特にありませんので、できるところから進めてみてください。

インターンシップ参加

2025年卒(25卒)の就活から、「産学協議会基準に準拠したインターンシップ」が定められ、企業はそこで得た学生評価などの情報を採用選考活動に利用できるようになる

経団連と大学が直接対話する枠組みとして発足した「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」(以下「産学協議会」)が定めた、新たなインターンシップの定義が、2023年から適用となります。
まずは、ポイントとなる、大きな変化から紹介しましょう。

産学協議会が、従来のインターンシップを「学生のキャリア形成支援活動」として以下の4類型に分けました。これにより、特定の要件(就業体験、実施期間等)を満たしたタイプのみをインターンシップと定め、企業は評価を含む学生の情報を卒業・修了前年次の3月1日以降は広報活動に、卒業・修了年次の6月1日以降は選考活動に生かしてもよいとなったのです(※)。要件を満たさないものは、引き続き、学生情報を採用選考活動に生かすことはできず、「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」などの別名称になります。

※卒業・修了前年次とは、大学3年生、大学院1年生、短大1年生など。卒業・修了年次とは、大学4年生、大学院2年生、短大2年生などを指します。

<学生のキャリア形成支援活動 4類型>

タイプ1:「オープン・カンパニー」
・個社や業界に関する情報提供・PRが目的

タイプ2:「キャリア教育」
・働くことへの理解を深めるための教育が目的

タイプ3:「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」
・学部3年・4年ないしは修士1年・ 2年が主な対象
・就業体験が必須
・学生にとっては自らの能力の見極め、企業にとっては学生の評価材料の取得が目的
・要件を満たせば「産学協議会基準準拠マーク」を利用できる

タイプ4:「高度専門型インターンシップ」
・博士課程や修士課程の学生が主な対象
・就業体験が必須
・学生にとっては実践力の向上、企業にとっては学生の評価材料の取得が目的

【ポイント】
上記の4類型のうち、タイプ3とタイプ4のみを、これからは「インターンシップ」と呼び、採用選考活動に情報を活用することができる

しかし、2025年卒(25卒)の就活は、新たな定義の開始直後の移行期のため、就活サイトによっては要件を満たさないものも「インターンシップ」と表記されて混在する可能性があります。参加したいプログラムが採用選考活動に利用されるものなのかどうかは、「産学協議会基準準拠マーク」の有無や「産学協議会基準に準拠したプログラムです」といった文言の記載などを基に判断するようにしましょう。
なお、新たなインターンシップへの参加経験は、採用選考に必須ではありません。インターンシップへの応募や参加をしていない企業に対しても、採用選考にエントリーが可能です。

【ポイント】

1.従来のインターンシップの内容を4つに分類(学生のキャリア形成支援活動 4類型)

2.分類したうちの2つを「インターンシップ」と呼び、ほか2つは名称を変更

3.新たに定められたインターンシップの主な特徴
・職場での実務体験(就業体験)が必須
・少なくとも5日間以上の参加が必要
・基本的に参加できるのは学部3・4年 / 修士1・2年の長期休暇中
(ただし、大学正課および博士課程、高度専門型インターンシップは上記に限定されない)
・企業は、期間中に取得した評価を含む学生情報を卒業・修了前年次の3月1日以降は採用選考活動に生かしてもよいことになった

4.採用選考活動に使える新たなインターンシップのうち、産学協議会基準に準拠したインターンシップには、「産学協議会基準準拠マーク」や「産学協議会基準に準拠したプログラムです」といった文言などが記載される

タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」は、社内の人間関係を感じながら実務・就業体験ができるのが特徴

新たなインターンシップのうち、特に2025年卒(25卒)の学生に関係するのは、大学3年生から修士2年生までを対象とした、タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」でしょう。

<タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」の特徴>

【対象】学部3・4年/修士1・2年生
【開催時期】夏休み、冬休み、入試休み・春休みといった長期休暇のみ開催
【参加期間】
・学生の適性や汎用的能力を重視する汎用的能力活用型インターンシップは5日間以上
・専門性を重視した専門活用型インターンシップは2週間以上

【ポイント】
・卒業・修了前年次の3月1日以降は、取得した学生情報を採用選考活動へ活用してよい
・参加日程の半分を超える日数を、職場で実務体験する
・テレワークが常態化している企業では、テレワークによる就業体験も可
・職場の社員が指導し、インターンシップ終了後はフィードバックを行う
・就業体験を行う際に必要な(求められる)能力など、必要な情報を募集要項で開示

新たなインターンシップでは、時間をかけて社員指導の下で就業体験ができるため、仕事について具体的にイメージできるようになるほか、職場の雰囲気や社内の人間関係など、自分が知りたい情報を得るチャンスが広がるでしょう。
一方で、就業体験が必須のため、参加人数が限定される可能性もあります。中には、インターンシップのための選考(エントリーシート提出や面接など)を行う企業も増え、参加倍率が高くなる可能性もあります。

短期間で複数の企業を実際に見たい場合は、「タイプ1:オープン・カンパニー」を活用しよう

新たなインターンシップでは、参加日数が長く、参加倍率も高くなる可能性があるため、複数社への参加は難しくなるかもしれません。そこで、活用したいのが参加日数や対象学年の制限がない「タイプ1:オープン・カンパニー」です。こちらは、就業体験こそないものの、業界動向や具体的な仕事内容などについて話を聞けるほか、そこで働く社員の方の雰囲気、カルチャーに触れられる絶好の機会でもあります。

2024年卒の学生で、インターンシップに参加したのは全体の73.8%と、2022年卒の参加割合46.8%から約1.5倍に増加しています。平均参加件数は、Web参加が4.31件、対面参加が1.38件でした(就職みらい研究所「2024年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査」)。
2025年卒(25卒)の就活においても、「オープン・カンパニー」は対面・オンライン両方での実施が予想されます。ぜひ参加してみて、自分の知りたい情報を取りに行きましょう。

自己分析

自己分析とは、「自分の特徴を理解するために、これまでの経験や考え方を振り返り、整理すること」です。例えば、これまでの人生で進学や部活、ゼミ、アルバイトなど大きな選択をする際に、何を重視して決断してきたのか。感情が大きく揺さぶられたときはどんな瞬間だったのか。人生の出来事を一つひとつ振り返ることで、自分の性質が見えてきます。

自己分析によって、自分の特徴や性質を言語化しておくことは、初めて会う企業の担当者に自分についてわかりやすく伝える上でとても大切です。

コロナ禍で、予定していた学生生活を送れず、心苦しい思いをしている方もたくさんいると思います。悲観しがちな状況下で、自分なりに意味を見いだし起こした行動があれば、それもまた、自分の特性を伝える一つのエピソードになるでしょう。

自己分析は、就活の時期にかかわらず、いつやってもいいでしょう。普段から、自分の言動を振り返る癖をつけておくのも大切です。

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関連記事:“自己分析”は就活でどうして必要なの?方法は?

業界・企業研究

業界・企業研究は、自分の志向に合う業界・企業はどこかを見極めるために行います。自己分析によって見えた自分の特徴と、企業が求める要素の共通点は何か。両方が重なる部分を見つけるためにも、業界・企業の理解を深めることが大切です。

企業研究で最も大事なのは、自分とのマッチングを見極めることです。特にカルチャーフィット(社風など、企業文化が合うかどうか)は、異動により仕事内容が変わっても、その企業にいる以上変わらずに求められるでしょう。企業文化が自分に合っているかどうかは、日々のパフォーマンスや幸福感に非常に大きな影響を与えます。

オンラインでの説明会では、カルチャーを“直接感じる”機会は減ってしまいます。だからこそ、社員の方が話す言葉や内容、企業ホームページなどでよく使われる言葉などから、社風をイメージすることが重要になります。

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関連記事:業界研究のやり方・ポイントを徹底解説!

仕事研究

仕事研究は、自分の強みや経験を生かせるか、自分に合うかどうかを見極めるために行います。各職種の仕事内容、働き方、キャリアパス、職種に求められる資質などを調べ、どんなタイプの人が活躍できそうか、仕事のやりがいはどんなところにあるのか、自分には合っていそうかなどを考えましょう。新卒採用では、入社後の職種を限定したジョブ型採用はまだ主流ではないので、配属先がどこになるかわからないケースもありますが、仕事研究は具体的なキャリアについて考えるきっかけにもなります。

仕事研究をする場合、まずは仕事内容を調べます。気になった職種について、求人情報や企業の採用サイト、書籍や専門誌などをチェックしてみましょう。誰に対して、どんな目的で、どんな仕事をしているのか、一日の仕事の流れなどを具体的に調べていくと、職種ごとの違いがより明確になります。
企業の採用サイトには社員インタビューが掲載されていることが多いので、複数社チェックすることで、活躍しやすい人物像もつかめるかもしれません。

興味が深まった職種に対して、「自分がその職種で働くとしたら、どんなスキルが生かせるか」「自分ならどんな活躍ができそうか」などイメージを膨らませていくことも大切です。自己分析の結果も踏まえて考えると、より自分に合った職種選びができるでしょう。

OB・OG訪問

企業ホームページや公開情報には載っていない“リアルな声”を聞けるのが、OB・OG訪問の最大のメリットです。身近にいる“働く大人”に話を聞くことでも、「働くとは何か」への理解が深まります。
オンラインの説明会やインターンシップなどで、社風など、会社の中の情報を直接取得しづらい状況だからこそ、OB・OG訪問の機会を増やし、多方面から情報を集めるのもいいでしょう。
OB・OG訪問はいつからでも行えますが、就活が本格化する3月以降は、エントリーシートの提出、説明会参加などで自分自身が忙しくなります。また、社会人側も、年明け以降はOB・OG訪問の依頼が集中しがちなので、早めに動いておくといいでしょう。
OB・OG訪問時の注意点などは、以下の記事で確認してみてください。

関連記事:就活でOB訪問(OG訪問)をするメリットは?依頼メール、質問例からマナーまで解説!

説明会参加

会社説明会とは、その企業の事業内容、事業規模、沿革、事業の組織構造といった基本情報をはじめ、各部署の業務内容などについて聞く機会で、企業説明会や就職説明会と呼ばれることもあります。複数の企業が一堂に会する説明会が「合同企業説明会」と呼ばれるのに対し、会社説明会は企業やグループ会社、募集職種単位で開催されています。

「世の中にはどんな会社があるのかな」と興味を広げるために合同企業説明会に参加するのもよいですし、すでにある自分の興味軸を基に「この会社ではどんなことができるのかな?」と吟味するために会社説明会に参加するのもよいでしょう。

場所の制限がなく、短時間で複数社の参加がしやすいオンライン説明会をうまく活用しつつ、企業の雰囲気などをよりつかみやすい対面説明会への参加も積極的にしてみましょう。特に、座談会や、社員とのコミュニケーションができる質問会などは、企業のリアルな姿が見られ、社員同士のコミュニケーションを通して社風もつかみやすいので、オススメです。

エントリーシートや履歴書の準備

自己分析、業界・企業研究を進め、ある程度業界・企業が絞れたら、エントリーシートの作成準備を進めておきましょう。代表的な質問は「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」です。
自分の強みと、企業の特徴や求める人材像との共通部分はどこにあるか。双方が重なる点を意識しながら、複数パターンの文章を作成しておいてもいいでしょう。具体的なエピソード、事実をきちんと盛り込むことで、自分にしか書けない内容になります。学校の先輩、社会人の先輩、友人、家族など第三者に読んでもらい、伝わりにくい部分を推敲(すいこう)できると理想的です。

内定した先輩たちがエントリーシートにどんなことを書いたのかチェックしてみよう

先輩たちのエントリーシートを見る

関連記事:プロが教えるエントリーシート書き方のコツ

筆記試験の準備

就活の選考では、筆記試験が実施される企業もあります。国語、数学といった能力に関する問題、適性検査、一般常識問題、時事問題、小論文など、どのような問題が出題されるかは企業によってさまざまです。
リクナビでは言語分野(語彙<ごい>力や文章を読んで理解する力を問うような問題)、非言語分野(計算力や論理的に考える力を問うような問題)に関するリクナビオリジナル問題にチャレンジできる「言語・非言語Webテスト」が体験できます。ぜひ就活準備の一環として受検してみてください。

リクナビオリジナルの問題にチャレンジしよう

関連記事:適性検査「SPI」とは?テスト例題、受検前のオススメの準備方法を紹介

面接準備

面接前に、面接の流れと受付から退室までのマナー、よく聞かれる質問とその意図などを知っておくと、当日落ち着いて臨むことができます。
面接準備の際は、「面接でのすべての質問は『あなたはどんな人?』ということを知るためのものだ」と心得ておくとよいでしょう。
「どんな人?」を知るために企業が着目する点は「能力・性格(何ができるか)」と「志向(何をやりたいか)」の2つです。企業はこの2つを知るために、学生が答えやすい、かみくだいたさまざまな質問を投げかけ、自社に合う人材かどうかを判断します。
例えば、よくある質問の「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」は能力や性格を知るために、「志望動機」は志向を知るために尋ねています。面接当日、想定外の質問がきたときは「私自身の能力または性格、志向にひもづけて答えればいいんだな」と考えるとよいでしょう。

自己PRや志望動機など、それぞれの考え方のポイントは以下を参考にしてみてください。

参考記事:【就活面接で準備しておくことは?】面接マナーとよく聞かれる質問を確認しておこう!

Withコロナの時代、就活にはどんな影響がある?

企業の新卒採用ニーズは上昇傾向

コロナ禍による景況感の変化が、新卒採用にどんな影響を及ぼすのかを心配する学生も多いでしょう。実際、2022年卒は10年間続いた採用数増加傾向が途絶えていましたが、2023年卒はコロナ禍による採用意欲の停滞からの反動で、一転してプラスとなり、2024年卒はさらに採用意欲が回復しました。
企業に2024年卒の新卒採用の見通しを聞いたところ、前年より採用人数が「増える」(15.5%)と回答した企業が「減る」(3.6%)を上回っています(リクルートワークス研究所「ワークス採用見通し調査 新卒:2024年卒」)。新卒採用ニーズは2年連続の大幅回復にあり、この流れは2025年卒(25卒)にも続くと考えられます。

説明会・採用選考のオンライン化は引き続き継続。最終面接は対面で実施する企業も

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)が流行し始めた2021年卒の就活から、各種採用フローはオンライン化が進みました。2023年卒の就活でも、説明会と一次面接はオンラインが主流となった一方で、最終面接は対面で実施した場合が多く、一部のプロセスで対面の機会を設けている様子がうかがえます。
感染拡大防止のための行動規制が解除され、新しい生活様式がなじんだWithコロナ時代の2025年卒(25卒)の就活も、説明会や採用選考のオンライン化は定着・拡大し、最終面接は対面実施するなど使い分けが続くと考えられます。
最終面接が対面で行われることは、学生にとっても「どんな場所で、どんな雰囲気の中、どんな人と一緒に働くことになるのか」を観察できるチャンスです。内定後に入社する企業を決める際にも役立つでしょう。

オンラインの活用により、就活の費用負担が減って、選考を受ける時間が増える

就活がオンライン化したメリットとして、「交通費・時間の削減」が挙げられます。就活にかかる費用は2021年卒、2022年卒の2年連続で減少し、2023年卒学生も6月時点で就職活動に使用した金額は平均して7万5245円と、コロナ禍前と比べると約4割減となっています。コロナ禍前に比べ、交通費や宿泊費などの減少率が大きく、特に地方在住の学生の費用負担が減っています(就職みらい研究所『就職プロセス調査』2022年卒就職活動TOPIC 6月12日時点)。移動時間とお金がかからない分、選考を受けるか迷っている企業にも積極的に挑戦することができるのはオンライン化のメリットと言えるでしょう。

「ガクチカに書くことがない…」そんな学生へのアドバイスは?

2025年卒(25卒)の学生は、学生生活のほとんどの期間がコロナ禍と重なっています。さまざまな活動が制限され、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)が特にない」「アピールできることがない」という声も聞かれます。

制約の多いコロナ禍の学生生活。前向きに工夫して取り組んだこと、乗り越えたことを伝えよう

しかし、制約のある中で物事に前向きに取り組んだり、課題を乗り越えようと行動したりしたプロセスは、社会人になってから大いに生きてきます。仕事においても変化が早かったり、常に何かしらの制約があったりする中で、自分なりのやり方を見いだす力が求められるからです。
エントリーシートや面接で企業側が知りたいのは、華やかな成果や実績ではありません。日常の生活の中で取り組んだ小さなことでも、何に課題を感じ、どう動き(周りに働きかけ)、何を変えたのか。ぜひ自分の言葉で話してみてください。
例えば、「コロナ禍でも勉強を頑張りました」などでも問題ありません。漫然と学生生活を過ごしたのではなく、どんな環境下でも自分なりのテーマを持って活動していたことを伝えましょう。

「自ら情報を取りに行く姿勢」で就活に臨もう

またコロナ禍の就活では、自ら情報を取りに行く人と、自分からなかなか動けない人との差が大きくなっているとも言われています。
2022年卒では、就活に関して周囲とのコミュニケーションでどのような不安があったかを聞いたところ、半数近くの学生が「就職活動中の他の学生との接点が少ない・ない」と答えています(就職みらい研究所『就職白書2022』)。背景には、学校の授業のオンライン化などで、同級生や先輩と雑談や情報交換をする機会が減るなど、周囲の様子が見えにくくなり、情報が入りづらくなっていることが考えられます。企業側も、情報発信を課題と捉え、さまざまな工夫を重ねています。企業のホームページや就活準備サイトを見たり、学校で開催されている就活支援プログラムなどに参加したりと、自ら情報を取りに行く姿勢を大切に、幅広く業界、企業の情報収集に臨んでください。

2025年卒(25卒)の就活のポイントまとめ

2025年卒(25卒)就活スケジュールは前年から変更なし。ただし、独自スケジュールで進める企業もあり、インターンシップには大きな変化も

「3月会社説明会、6月選考開始」だが、スケジュールにのっとらない企業も

2025年卒(25卒)の就活スケジュールについては、政府が「3月1日以降に広報活動(会社説明会受付など)開始、6月1日以降に面接などの採用選考活動開始」と発表しています。一方で、2023年卒の就活では、6月1日時点で、7割の学生が内々定をもらっていました(就職みらい研究所『就職プロセス調査』2022年9月1日時点内定状況)。「3月会社説明会、6月選考開始」をスケジュールの目安としつつ、選考が本格的に始まるまでに、行きたい業界・企業の選考スケジュールを確認しておきましょう。

インターンシップの定義が変わり、就業体験必須、参加日数5日間以上に

2025年卒(25卒)の就活から、インターンシップの定義が変わります。これまでインターンシップで行われてきた内容は、「学生のキャリア形成支援活動」として4つに分けられ、そのうち就業体験必須、参加日数5日以上などの要件を満たしたものだけを新たにインターンシップと呼び、企業は評価を含む学生の情報を卒業・修了前年次の3月1日以降は広報活動に、卒業・修了年次の6月1日以降は選考活動に生かせることになりました。
そのほかのものは「オープン・カンパニー」「キャリア教育」などの別名称に変わります。2025年卒(25卒)の就活では、「オープン・カンパニー」「キャリア教育」などもインターンシップと呼ばれ混在する可能性があります。参加したいインターンシップが、新しい定義によるものなのかどうかは、「産学協議会基準準拠マーク」や文言の有無などで判断するとよいでしょう。

説明会と一次面接はオンライン化、最終面接は対面と、使い分けが進む

新型コロナの流行を機に、就活のオンライン化が進みました。行動規制がなくなってきたWithコロナ時代の2025年卒(25卒)の就活では、説明会や一次面接はオンライン化、最終面接は対面でと使い分けが予想されます。

企業の新卒採用意欲は高まっている

2023年卒の大卒求人倍率は1.58倍(リクルートワークス研究所「第39回ワークス大卒求人倍率調査」)。企業による2024年卒の新卒採用の見通しも、前年より採用人数が「増える」が「減る」を11.9%ポイント上回り、採用意欲は高まっています(リクルートワークス研究所「採用見通し調査」新卒:2024年卒)。2025年卒(25卒)も同様に、新卒採用ニーズは継続していくと考えられます。
納得のいく結果を出せるように、自分なりに就活に向き合ってみてくださいね。

性格検査や適職診断など、自己分析に役立つツールを活用してみましょう!

 

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監修:リクナビ編集長 吉田純子

記事制作日:2023年2月1日

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