【企業研究シート付き】就活に役立つ企業研究のやり方を解説

就活では企業について理解するための「企業研究」が必要です。企業研究ノートの例を使って、どんな点に注目して調べていくとよいか、企業研究を行う際のポイントを紹介します。ダウンロードして自分で書き込める企業研究シートもあるので、応募する企業を絞り込んだり、志望動機をまとめたりする際に活用してみてください。

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(1)企業研究って? 何のためにするの?

1. 企業研究とは?

「企業研究」とは、自分の志向に合う企業と出会い、マッチするかどうかを見極めるために、企業への理解を深めることです。自己分析や業界研究と同様に、就活においてとても重要な作業です。

 

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2. 企業研究の目的

企業研究の主な目的は2つあります。

・興味のある業界の中からあなたに合う企業を見つけるため
志望業界の中での立ち位置、同業他社・競合他社との違いなどの観点から、自分の志向に合う企業を絞り込むために、企業研究を進めていきましょう。

・企業への熱意(志望動機)を具体化するため
「なぜこの企業で働きたいのか」「この企業で何をしたいのか」といった志望動機をより具体的で説得力のあるものへとレベルアップするためには、企業のことを知ることが大切。企業研究をすることで、その企業への知識をより深めていきましょう。

(2)企業研究のやり方は?

では、どのように自分に合う企業を見つけていくとよいのでしょうか。企業研究の具体的なやり方を説明します。

1. 企業の特徴などを調べる

まずは、それぞれの企業の具体的な特徴について調べましょう。

・企業情報
「企業理念」「設立年度」「資本金」「本社・事業所の所在地」といった、企業の基本的な情報です。

・事業内容
扱っている「商品」や「サービス」など、企業が営むビジネスの中身です。後述の「BtoB」「BtoC」の違いも含めて、理解しておきましょう。

・制度
「人事・教育制度」「休暇・休業制度」「福利厚生」など、従業員の働き方について設けられた制度です。「人事・教育制度」には、研修なども含まれます。

・採用情報
「採用人数」「初任給(初年度月収例)」など、その企業が現在、行っている採用についての情報です。「募集職種」「選考プロセス」「応募・選考時提出書類」など、応募に際して重要な情報が含まれています。

2.同業界での位置づけ、他社との違いを知る

次に、その企業が属する業界全体を俯瞰(ふかん)して、同業他社との立ち位置の違いを確認しましょう。そして、同業他社と比べたときに、「その」企業の特徴や魅力を理解することが大切です。例えば、以下の3つのような点に着目してみると、各企業の違いが見えてくるでしょう。

・業態や取引先・販売先の違い
企業や法人を相手に事業を行う「BtoB(Business to Business)」の企業なのか、あるいは一般消費者を相手に事業を行う「BtoC(Business to Customer)」企業なのかなど、ビジネスの相手の違いに着目するのがお勧め。また、同じ業種でも、業態や領域が異なることがあります。例えば同じ商社でも、「総合商社」と「専門商社」では、扱う商材の分野や領域の広さは違うのです。気になる業界の企業同士を比較してみましょう。

・事業規模の違い
一般的に企業の規模を見るには、売上高、営業利益、従業員数、資本金などを参考にするとよいでしょう。売上高からは、およその事業規模が推測できます。また、売上高や営業利益額などのここ数年の推移を見れば、業績のトレンドもつかめます。同じ業界の中で比較することで、企業の規模と特徴がつかめます。

・資本構成の違い
企業グループ内で相互に資本関係のある「系列系」や、そうしたグループに属していない「独立系」、外国法人(あるいは外国人)が出資する「外資系」など、資本構成の違いは、事業戦略や人事制度や社風、福利厚生などの違いに表れる傾向があります。

3.自分の志向と企業とのマッチング度合を分析する

その企業について「良いと思う点」「気になる点」を挙げ、自分の志向と照らし合わせることで、自分に合っているかどうかを分析してみましょう。
例えばある企業について「良いと思う点:会社の歴史が長い」「気になる点:3年離職率が高い」だった場合、もしあなたに「安定した経営を続けている企業で、少なくとも10年間、じっくり実力をつけたい」という志向があるのであれば、その企業との相性については、離職率が高い理由などを中心に、さらなる研究が必要になるかもしれません。

(3)企業研究に役立つツールには、どんなものがある?

1.企業のホームページ

その企業の公式ホームページには、企業がアピールしたい点、その企業からのメッセージが最も端的に表現されています。その企業らしさを理解するうえで最適なツールと言えるでしょう。

2.リクナビの企業ページ

リクナビの企業ページには、新卒採用を行う企業の情報が掲載されています。企業情報や採用情報などの項目が統一されているので比較検討がしやすく、サイト上で応募ができる点も便利。業種や職種、地域といった条件から検索して、自分に合った企業を絞り込む企業選びにも役立ちます。

3. OB・OG訪問

その企業で働いている先輩社員を訪問して直に話を聞くことで、社員の生の声を聞くことができます。1対1で話すことができるので、企業のホームページや説明会といった公式な場では聞きづらいような情報も気軽に質問ができる貴重な機会です。

4. 会社説明会

企業が個別に行う会社説明会や、複数の企業で開催する合同企業説明会、大学で行われる説明会などに足を運べば、その企業で働いている社員にじかに会うことができます。事業内容や企業の今後の方向性に加えて、社員が自分の仕事内容について説明してくれることも多く、社員の生の声を聞くこともできます。加えて、その企業を志望しているほかの学生に会えるので、将来、“同期”になるかもしれない志望者たちの雰囲気に触れる機会にもなるでしょう。
リクナビが主催する合同企業説明会は、多くの企業が参画しているため、一度に効率よく複数の企業の説明会に参加できます。また、会社説明会や合同企業説明会は、リクナビのサイトから予約できます。

5.企業情報が掲載された書籍

企業情報を同じフォーマットに整理して掲載している書籍なども参考になります。平均年収や離職率、有休消化状況など、人事担当者や面接担当者には聞きにくいことが掲載されていたり、フォーマットも統一されていたりと、複数の企業を比較検討するのにお勧めです。

6.業界地図

『業界地図』と銘打った書籍が、複数の出版社などから発刊されています。これらの書籍は、業界における各企業の位置づけや立ち位置を知るのに役立ちます。志望企業については、同業他社との違いも明確になるので、志望動機をまとめるうえでもぜひ活用したいもの。体裁や取り扱い業界なども書籍によって異なるので、自分にとって読みやすいものを選ぶと良いでしょう。

企業研究をしている学生のイメージ

(4)上手に情報整理するには? 企業研究ノートの作り方

次に、企業研究で調べたことを整理するのにお勧めの「企業研究ノート」の作り方を紹介します。

リクナビや企業のホームページで下調べする

複数の志望企業について企業研究を行う際は、混乱しないように情報を整理する必要があります。まずは、リクナビや企業のホームページなどから、必要な項目、自分が特に気になる項目をピックアップしてみましょう。

次に、企業ごとに比較がしやすくなるよう、見本の「企業研究ノート」のように、なるべく同じフォーマットでまとめるのがお勧めです。下調べの段階でわからないこと、知りたいことは、項目を設けて空欄にしておきましょう。
(見本内の赤矢印部分は、企業によってはリクナビで調べることが可能)

 

■企業研究ノート見本

企業研究ノート

 

・リクナビ企業ページの【会社トップ】を見よう
リクナビの個別の企業ページのうち、【会社トップ】にある情報です。その企業からのメッセージをはじめとして、事業内容、売上高、本社所在地などが明確かつコンパクトにまとまっています。基本情報と、個人的に気になる情報をピックアップしてみましょう。

・リクナビ企業ページの【採用情報】を見よう
リクナビの個別の企業ページのうち、【採用情報】にある情報です。その企業が募集している採用人数、福利厚生、求める人物像などが記載されています。複数の職種で募集が行われている場合は、志望する職種についてのみピックアップすれば良いでしょう。

・リクナビ企業ページの【先輩社員インタビュー】を見よう
リクナビの個別の企業ページの【先輩社員】(先輩社員にインタビュー)では、社員の生の声に触れることができます。気になる職種や、心に響いたり、共感したりした先輩社員の言葉などがあれば、企業研究ノートにメモしておきましょう。

・会社説明会やOB・OG訪問の時に気になることを質問する
事前の下調べでわからなかったことは、会社説明会やOB・OG訪問の際に社員に尋ねましょう。社員同士のやりとりから感じた雰囲気や社風の印象、志望学生たちの雰囲気などもメモしておくと、後から振り返ったときに思い出しやすくなります。

 

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(5)最後に

企業研究は、自分と企業とのマッチングをするうえで、相手(企業)を知るための大切なプロセスです。自分の志向に合った企業に巡り合えるまで、粘り強く続けましょう。

さまざまな企業に直接出会える合同企業説明会です。
セミナーや企業講演にも参加できます。

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記事作成日:2017年7月7日 記事更新日:2022年7月7日

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