【例文付き】「インターンシップで学びたいこと」の書き方をプロが解説!

インターンシップ(インターン)に応募してみようかなと思ったときに「インターンシップに参加するとどんなことが学べるのだろう」「エントリーシートや面接で『どんなことが学びたいですか?』と聞かれた際に、どう答えよう」と悩んでしまうことはありませんか?
実際にインターンシップに参加した先輩たちに、どんなことが学べたかアンケートで聞いた結果や、採用のプロ・曽和さんに聞いた、企業がインターンシップで学びたいことを尋ねる意図を紹介します。

そもそもインターンシップではどんなことが学べる?

インターンシップとは、就業体験を通じて、仕事や企業、業界、社会への理解を深めることができる制度です。
実際に参加した先輩たちは、インターンシップを通してどんなことを学んだのか、アンケート結果を紹介します。

■インターンシップに参加して、学んだことや得られたことを教えてください(n=768、複数回答)

「インターンシップに参加して、学んだことや得られたことを教えてください」アンケート結果のグラフ

最も多かったのは「業界・企業・職種理解が深まった」(70.1%)という声。続いて「就活の予行演習になった」(42.8%)、「自己分析が深まった」(32.6%)という結果になりました。
それぞれ具体的にどんな学びがあったのか、先輩たちの声を見てみましょう。

業界・企業・職種理解が深まった

・業務を体験することでネットでは知ることができない情報を知ることができた(通信業界内定/女性)
・会社の人が詳しく説明をしてくれるので、自分で調べるよりもわかりやすく、わからない部分は質問することができるため、業界を絞るのに役立った(IT業界内定/女性)
・インターンシップに参加した企業の業界内での立ち位置、同業他社と比較したときの特徴が明確になった(銀行内定/男性)
・自分が想像していた仕事と全然違う場合があった。こんな人たちと仕事がしたいという人たちに出会えた(銀行内定/女性)

就活の予行演習になった

・企業担当者の前でも堂々としゃべることができる度胸がついた(信用金庫内定/女性)
・人事の方と話す機会が増えることで面接時の緊張が薄れる(繊維業界内定/女性)
・企業の人と話すことで、面接などの話し方の練習になった気がする(医療業界内定/女性)
・面接やグループディスカッション、グループワークを経験できた(生命保険業界内定/女性)

自己分析が深まった

・インターンシップで楽しめたこと、つまらなかったことから、自分の興味の方向を探れた(ソフトウェア業界内定/女性)
・自分には何が合っていて、何が合っていないとかは最初全然わからないのだが、インターンシップに参加してみて見えてくるものがあった(ブライダル業界内定/女性)
・インターンシップのプログラムとして自己分析のワークをする企業があり、それを参考にした(インターネット業界内定/女性)
・自分はどんなことが得意で不得意かに気づけたり、一緒に参加した学生からメッセージをもらったりして自分を客観視するようになった(人材業界内定/女性)

社会人とのコミュニケーションに慣れた

・目上の人と接することで、自分の敬語の使い方やマナーを学び直すきっかけになったと思う(公務員内定/女性)
・インターンシップでさまざまな人と接してみると、意外と社会人と言っても同じ一人の人間なんだという安心感があった(教育業界内定/女性)
・インターンシップはそんなに堅苦しくないので、年上の人とコミュニケーションを取って緊張のほぐし方がわかると、会社説明会や面接時でよく聞かれる「何か質問はありますか?」という質問に答えやすくなった(鉄鋼業界内定/女性)

ビジネスに必要なスキルを知れた

・先輩社員の立ち居振る舞いや話し方を実際に感じ取ることで、ビジネスに必要なものはこんな感じなのかと学べた(専門商社内定/女性)
・社会人としての心構えや仕事の進め方みたいなものを体験することができた(SI業界内定/女性)
・メール対応や企画書の作成などビジネススキルを知ることができた(通信業界内定/女性)

人脈が広まった

・人事の方に顔や名前を覚えてもらい、気軽に話しかけてもらえるようになった(自動車業界内定/男性)
・先輩社員と交流できた(繊維業界内定/女性)
・同じ就活生と話すことで、自分にはない考え方に気づいたり学んだりすることがある。友達になれる(旅行業界内定/女性)
・違う大学、学部の学生と連絡先を交換した(通信業界内定/女性)

「その他」を選択した人は、「同じ就活生がどのような活動を行っているか知ることができて自信にもつながった」(ソフトウェア業界内定/女性)という回答がありました。

上で紹介した声からは、社会人の近くで業務を体験したり、人事担当者や先輩社員と密なコミュニケーションを取ったりすることで、調べるだけではわからなかったことに気づいたり、体感できたことがうかがえます。先輩たちの声を参考に、自分はどんなことを学びたいか考えるときの参考にしてみましょう。

企業のインターンシップに参加している学生のイメージ

企業が選考で「インターンシップを通して学びたいこと」を聞く意図は?

続いて、エントリーシートや面接などで「インターンシップを通して学びたいことは?」と聞かれた場合、企業は何を意図しているのでしょうか?
人事として新卒採用を20年担当し、現在はさまざまな企業の人事・採用コンサルティングを手掛ける採用のプロ・曽和利光さんに聞きました。

企業が知りたいのは、「参加学生が満足するインターンシップのプログラムは何か」

企業が「インターンシップを通して学びたいこと」を聞く意図は、応募してきた学生にどのようなプログラム内容を提供できると有意義だと思ってもらえるのかを知るための、マーケティング的な意味合いが強いと言えるでしょう。

欧米におけるインターンシップは採用に直結した職場の疑似体験を意味していますが、日本では、学生にキャリアを考える機会や社会に出るために役に立つ場を提供するもの。企業は、インターンシップを企業のブランドイメージアップの場と捉えています。

「インターンシップを通して学びたいこと」を書くときのポイント

では、エントリーシートなどに実際に「インターンシップを通して学びたいこと」を書くとき、気をつけたいポイントは何でしょうか。

公表されているプログラム内容を確認する

「インターンシップを通して学びたいこと」を考える上で大切なのは、まず公表されているプログラムの内容をきちんと読んで、主催者の狙いは何かを考えることです。
例えば、社員の働いている様子を近くで見る機会のないプログラムなのに、「会社の風土を知りたい」と書いては、ピントがずれていると思われかねません。

インターンシップのプログラムは、大きく以下の2つに分けられ、それぞれに学べることの傾向があります。

1. 仕事への理解を深める「職場体験型」

組織の価値(その会社は世の中からどのように評価されているのか)、仕事の面白さ(社員はどんなやりがいを持って働いているのか)、職場の雰囲気(社員同士の交流)、社会人としての生活(ワークライフバランスや福祉厚生)などが学べる

2. 新規事業などを考え、提案する「ビジネスプランコンテスト型」

事業を検討するに当たり、ヒト(人材)・モノ(工場や商品など)・カネ(資金)といった、企業における事業運営のためのリソース(経営資源)に関する情報に触れることができ、企業情報や業界動向について学べる

上記をヒントに、自分が応募したいインターンシップがどのプログラムに当たるのか、学びたいことは何かを考えてみましょう。

“自分”がなぜそう思ったかが伝わる書き方をしよう

次に大切なのは、「学びたいこと」だけでなく、「なぜそう思うように至ったのか」を考えておくこと。

「インターンシップに参加することで視野を広げたい」「多様な価値観を学びたい」といった参加動機は学生さんが書いてしまいがち。しかし実際に学びたいことを書くときには、こうした一般論や理屈ではなく、「学校のゼミでの〇〇といった経験から、貴社のインターンシップで△△について学びたい」というように、個人の経験にひもづいた理由があると、説得力のある内容になるでしょう。

注意したいのは、「インターンシップを通して成長したい」「参加できたら、こんなふうに頑張りたい」というアピール。期間の限られたインターンシップの中で、それほど人は変わらないもの。「こう変わりたい」という変身願望よりも、「この部分をもっと伸ばしたい」という表現の方が、企業にはポジティブな印象を与えるでしょう。

書くときは結論から書こう

実際に「インターンシップを通して学びたいこと」を書くときは、まずは結論から書くように意識しましょう。その後、以下のような流れでまとめると読み手にあなたの考えが伝わりやすくなるでしょう。

(1)インターンシップを通して学びたいこと
(2)その理由
(3)自分がこれまでやってきたこと
(4)インターンシップ参加中に試してみたいこと、こんな貢献ができるという自己PRなど

また、学びたいことを盛り込み過ぎると焦点がぼやけてしまうので、要点を1つに絞った方がよいでしょう。

「インターンシップを通して学びたいこと」の例文

以下で、「インターンップを通して学びたいこと」の例文を紹介します。実際に書くときに参考にしてみてください。

例1
業界・期間:IT企業の1週間のインターンシップ
プログラム内容:チームに分かれてスマートフォンアプリの企画を立案。発表した企画を社員が審査する

学びたいこと:このプログラムを通して、スマートフォンアプリ開発の工程を学び、どんな人たちとの協業によってアプリが完成していくのかを学びたいと考え、応募しました。大学のゼミでは現在4人で論文に取り組んでおり、自分にはない仲間の発想に刺激を受けたり、意見をまとめることに苦労したりしながら、チームで完成を目指しています。大学でのこのような経験が、会社のプロジェクト遂行においてどの程度役に立つのかチャレンジし、チームで仕事を成し遂げる難しさと達成感を体感したいと考えています。

例2
業界・期間:OA機器メーカーの3日間インターンシップ
プログラム内容:営業部署の社員への仕事内容とやりがいについてのインタビューや担当企業への営業同行で学んだことを、参加者全員の前で発表

学びたいこと:ビジネスに必要不可欠なOA機器製品を提供する仕事に興味を持っています。また、企業研究をしていく中で、貴社は若手にも仕事を任せていく社風であると知りました。現在は週3回、飲食店でアルバイトをしていますが、このプログラムを通して、接客の仕事と営業の仕事の共通点と相違点を学びたいと考えています。そして、仕事内容ややりがいだけでなく、仕事の厳しさについてもヒアリングし、“貴社で働く自分”がイメージできるぐらいに深く知りたいと考えています。

 

【調査概要】
調査期間:2019年3月6日~11日
調査対象:インターンシップに参加したことがある2019年卒の内定者(専門学校生・短大生・大学生・大学院生)768人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング

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曽和利光さんプロフィール写真

【監修】曽和利光さん
株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?人事のプロによる逆説のマネジメント』(星海社新書)など著書多数。最新刊に『人事と採用のセオリー』(ソシム)がある。

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記事作成日:2019年3月27日

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