【選考で「学生と社会人の違い」を聞かれたら】質問する企業の意図、答えるときのポイントは?

エントリーシートや面接などの選考で、「学生と社会人の違いは?」と聞かれた際、どのように回答するとよいのでしょうか?企業の意図、答えるときのポイントは何か、人事として新卒採用を20年担当し、さまざまな企業の人事・採用コンサルティングを手掛ける採用のプロ・曽和利光さんに聞きました。

「学生と社会人の違い」を選考で聞くのはなぜ?

選考で「学生と社会人の違い」を聞くとき、企業側にはどんな意図があるのでしょう。曽和さんに聞きました。

企業が知りたいのは、「所属する組織の人間としての姿勢」

「学生と社会人の違い」を尋ねられたとき、それぞれの一般的な定義を説明しようとすると、「学生はお金を払って勉強し、社会人はお金をもらって仕事をする」ということになります。

しかし、企業はその定義を知っているかどうかを選考の場で知りたいわけではありません。知りたいのは、あなたの社会人になるに当たってのスタンス。これから所属する組織の人間として姿勢です。

社会人としての仕事に対する向き合い方を問う質問には、ほかにも「あなたにとって仕事とは何ですか」「働くとは何ですか」というものもあります。あえて「学生と社会人の違い」と聞いているのは、学生と社会人は違うという前提の上で、うちの会社に所属するに当たって、どうなっていきたいと考えているのか知りたいという意図が含まれていると言えるでしょう。

自分に不足している点を理解しているかどうかもわかる

社会人になるために自分に不足している点を聞くことで、企業は学生の自己認知の高さがどれくらいかを知ることもできます。

つまり、社会に出るに当たって、学生と社会人としての自分のギャップは何か、それをどう変えていこうと思っているのかを聞いていると言えるでしょう。

「学生と社会人の違い」を答えるときのポイントは?

では、選考で「学生と社会人の違い」を回答する際のポイントは何でしょうか?続けて曽和さんに聞きました。

企業からの質問を通じて、どれだけ自分の人となりを伝えられるか

エントリーシートや面接など選考を通じて企業から聞かれるさまざまな質問は、「あなたはどんな人間か」を知りたいと意図して尋ねられているものです。

「学生と社会人の違い」を尋ねられて、一般的な社会人論を語っても、あなた自身のことは伝わりません。「学生であるあなたと、会社に入ったあなたはどんな違いがありますか?」と聞かれていると置き換えて、自分に関する情報を一つでも多く提供できるとよいでしょう。

「学生と社会人の違い」の回答例

例1

学生と社会人の違いは、「時間の使い方」だと思います。学生時代は、自分の可能性を広げるために短期間でいろんなことに挑戦してきました。社会人になると、すぐに仕事の成果が出るとは限りません。目の前の仕事に時間をかけてじっくり取り組むことが求められると思います。

例2

学生と社会人では、どれくらい先を見通して行動するかが違ってくるかと思います。学生時代は、好奇心のままやりたいことをすぐ行動に移してきました。社会人になれば、思い付きの行動だけで成し遂げられる単純な仕事はないと思います。先々に起こることを予測し、目的に向かって動いていく必要があると自覚しています。

上記の例では、人となりとともに、社会人としての弱さを自己認知した上で、どう変えていきたいと考えているかが伝わってきます。

面接で「学生と社会人の違い」を質問する人事担当者のイメージ

「学生と社会人の違い」は、選考中どのように聞かれた?

最後に、「学生と社会人の違いをどの選考形式で聞かれたか」を先輩たちに聞いたところ、以下のような結果になりました。

■「学生と社会人の違い」は、どの選考形式で聞かれましたか?(n=427、複数回答)

「学生と社会人の違いは、どの選考形式で聞かれましたか?」アンケート結果のグラフ

最も多かったのは、「個人面接」で69.3%、次いで「エントリーシート」(28.8%)、「集団面接」(26.7%)はほぼ同数となっています。

曽和さんのアドバイスを参考に、どの選考形式においても、「自分の人となりの情報を盛り込む」ことを意識して、回答を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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【就活面接で準備しておくことは?】面接マナーとよく聞かれる質問を確認しておこう!

 

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【調査概要】
調査期間:2019年9月27日~9月30日
調査対象:新卒就活を経験した社会人1、2年目と2020年3月に卒業予定の内定者のうち、選考で「学生と社会人の違い」を聞かれたことがある427人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング

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曽和利光さんプロフィール写真

【監修】曽和利光さん
株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?人事のプロによる逆説のマネジメント』(星海社新書)など著書多数。最新刊に『人事と採用のセオリー』(ソシム)がある。

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記事作成日:2019年11月6日

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