インターンシップに参加するメリットは何なのか疑問に思う人もいるでしょう。実際にビジネスを垣間見られるという点で、「仕事研究」にぴったりなのです。とはいえ、インターンシップが初めての人もいるでしょう。そこで、そもそもインターンシップとは何か、どんな目的で行うのか、ということから、選び方のポイントまで、仕事研究に生かせるインターンシップのキホンを紹介します。
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目次
インターンシップとは、社会に出る前に、社会人になるとはどういうことか、業種や職種による仕事内容の違いややりがいは何か、会社によってどんな風土の違いがあるのか、企業の中に実際に飛び込んで、それらを体験したり、話を聞いたりできる場です。 社会に出ると、入社した企業や取引先としてかかわる企業以外は、なかなかその企業の詳細について知るチャンスがないもの。また実際に就職活動が始まると、忙しいし、焦りも出てきて、「できるだけたくさんの企業を見よう!」と思う余裕がなくなってしまうことも多いでしょう。低学年のうちから、インターンシップという形で広く体験できるこの機会をぜひ活用しましょう。 業界、企業を限定せず、社会や企業を知るために、そして多様な価値観と出合うために、まずは気軽に参加してみてください。
「就職するためには、インターンシップに参加した方がいいのかな?」と思う人もいるかもしれません。これはある意味「YES」で、ある意味「NO」です。 もし「インターンシップ」=「採用選考」と考えているならば、基本的にはそうではありません。「そこに参加しなければ内定の道が開かれない」ということはないでしょう。 インターンシップとは、企業はもとより社会人や同級生との「出会いの場」です。インターンシップに参加することで、自分が何を面白いと感じ、何にやりがいを感じるのかを知ることができます。 つまり、インターンシップに参加することで、内定に直結するわけではないけれど、社会という外の世界を見ることによって、自身の価値観や志向がはっきりし、目指す道が見えてくるのです。
インターンシップの目的についてさらに知りたい人はこちら↓
インターンシップに参加する意味・目的とは?必要性はある?【先輩たちにアンケート】
では、社会を知るためのさまざまな手段の中で、インターンシップのメリットとは何なのでしょうか。それは「仕事の現場」あるいはそれに近い場を経験できることです。 もちろんアルバイトも、「企業の中で仕事の体験ができる」という意味では効果的です。しかし、学生がアルバイトとして働ける業種はどうしても限られるケースが多いので、幅広い業種を経験するのは困難になります。またOB・OG訪問では、先輩と会って話が聞けるものの、仕事の現場を見ることは、基本的にはできません。 しかし、インターンシップの場合は、そもそもが「学生に社会や会社を経験してもらう」という目的で開催されています。たとえ期間は短くても、効率的にその会社の概要やさまざまな職種の仕事内容、仕事のやりがいや面白さを感じられる内容になっているのです。
さらに、自分とは異なる価値観をもつ人々に出会うことができるのも、インターンシップのメリットです。 学生生活の中で出会うのは、興味の方向が同じ、気が合う同学年の学生が中心でしょう。インターンシップに参加することで、価値観や行動スタイルの違う学生や社会人の先輩とも多く出会える。そうした人たちと触れ合うことで、刺激を得て、視界が広がるはずです。
このようにインターンシップとは、今まで出会ったことのない人々の中に飛び込んで、実際に外の世界を体験できる場です。インターンシップでの経験は、学生生活の中ではなかなか味わうことができません。 オフィスに入って空気を吸ってみる、仕事の緊張感を肌で感じる、活躍する先輩の話をじかに聞いてみる。そうしたインターンシップでの経験が刺激となり、学生生活の過ごし方を考えたり、将来の進む道を真剣に模索するきっかけになるはずです。
では、インターンシップにはいつ参加するものなのでしょうか? 2019年卒の内定者1239人に実施したアンケートでは、62.0%がインターンシップに参加したという結果に。さらに、インターンシップに参加した内定者768人に参加時期について聞いたとところ、参加時期のピークは8月(46.0%)と2月(40.9%)でした。 ●先輩たちがインターンシップに参加した時期(n=768、複数回答)
インターンシップの時期について詳しく知りたい人はこちら↓
インターンシップいつから始める?参加時期・申し込み時期は?【先輩アンケート】
インターンシップのプログラム内容は企業によってさまざまです。例えば、お客さまとの打ち合わせに参加するなどの実際の業務を遂行するプログラムや、グループワークなどを通じて事業の課題解決の提案をするといった、仕事の疑似体験ができるものもあります。
インターンシップに興味はあるけれど、どれに参加していいか迷ってしまう…そんな人は、まずは1社でも参加してみることからスタートしてみましょう。よく商品を目にする企業、興味のある企業、気になる企業、インターンシップの中身に興味があるなど、選び方は直感的でOK。 ただし、インターンシップの種類は期間も内容もさまざまなので、時間的余裕や興味の度合いに合わせて、自分に合ったものを選んでみましょう。 また、企業によっては、申し込み人数が多い場合は抽選になったり、面接などの選考をする場合があります。必ずしも参加できるわけではないので、少しでも興味を持ったらまずは、応募してみてください。
インターンシップの選考について詳しく知りたい人はこちら↓
気になる企業のインターンシップに参加したら、それで満足するのではなく、ほかの企業のインターンシップにもぜひ行ってみましょう。1つ参加してその業界に興味を持ったら、そこを掘り下げるために同業種の他企業のインターンシップを覗いてみるのも、もちろん「あり」。同業種でも、企業によって仕事の進め方や風土が違っていると実感できるでしょう。 そして、今の時期だからこそお勧めしたいのは、1つ目に参加した企業の「逆」に位置する企業のインターンシップに参加すること。例えば、「興味がある会社」のインターンシップに参加したならば、「興味を持っていなかった会社」、「大企業」のインターンシップに参加したなら「規模の小さな会社」など。 繰り返しになりますが、就職活動が本格化すると、幅広く会社を見る余裕がなくなってきます。やりたいことがはっきりしている人なら「逆」の会社を見ることで、自分がなぜその会社や業種に興味を持っているのか鮮明になるし、やりたいことがはっきりしていない人ならば興味の幅を広げるきっかけになります。ぜひ発想を変えて、冒険してみてください。
インターンシップを選ぶとき、ついCMなどをやっている、知っている企業を選びがち。しかし、学生の皆さんが知っている企業は、世の中にある企業のほんの一部にすぎません。知らない会社にも、実力のある企業はたくさんあるので、興味の幅を広げるきっかけにしてください。
メーカーの仕事に興味があるならば金融やサービス…など。興味のある業界と照らし合わせながら、自分のイメージと違った部分はないか、といった視点で見てみましょう。「働くリアル」に触れることで思い込みを払拭できるでしょう。
日本に存在する企業の95%以上が中小企業に該当する(参考:中小企業基本法)という統計があります。会社規模は、制度だけでなく、仕事の進め方や任され方、社風にも影響します。自分に合いそうと思えるのはどちらの風土か見極めるのも良いでしょう。
では、実際にインターンシップに参加するにはどうすればよいのでしょうか?インターンシップの代表的な申し込み窓口を紹介します。
幅広い企業から探して申し込みたいという人には、リクナビなどの就職準備サイトがオススメです。リクナビでは、リクナビにしか載っていない企業情報も掲載しています。興味のある業種や実施場所、さらにフリーワードなどで検索し、該当する企業を一覧で確認できるので比較検討がしやすいのも特徴です。
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インターンシップ情報は、学校の就職部やキャリアセンターにもたくさん寄せられています。一般公募のない募集がある場合もありますし、大学によっては、個別相談や単位認定などを積極的に実施しているケースも! ガイダンスが校内で実施されていたり、先輩の体験談が豊富だったり、マナーなどの事前研究があったり、参加後の報告会があったりと、手厚いサポートのあるケースもあるので、積極的に活用しましょう。
インターンシップに参加することで、実際に何が得られるのでしょう?そこで、実際に参加した先輩たちにどんな発見があったのか聞いてみました。
華やかな仕事の部署ばかりを想像しがちでしたが、表に出ないけれど重要な部署が多いと感じました。苦情受付部や在庫管理・発注受付部、広報部の見本管理係などは、実際に企業に入ってみるまで、その存在すら知りませんでした。 (海外の大学・経営学部、参加社数1社)
職場の雰囲気に触れることができました。お金を実際に触ることはほとんどないということ、コンピューターなどのデジタルな作業よりアナログ作業の方が圧倒的に多いということが、インターンシップ前のイメージと違ってびっくりしました。 (愛知大学・経営学部、参加社数1社)
実際にどのように働いているか少しだけど実感することができた。 人材派遣となると中途採用の方の応援が中心なのかと思っていたが、新卒に対してもいろいろな事業を行なっているんだなと感じた。 (高崎健康福祉大学・健康福祉学部、参加社数5社)
グループワークのこつやポイントがわかりました。また、ほかの学生の意識の高さが確認できました。家具の販売だけを行っていると思っていたのですが、メーカーの役割から、流通,販売まですべて行っている(SPA)と知りました。安く売るための強いこだわりもわかり、安かろう悪かろうではない商品作りをしていることが発見でした。 (青山学院大学・文学部、参加社数2社)
就職活動に対する意識が変わりました。以前はまったく興味が無かった業界でも、仕事体験をさせていただいたことで、少し興味が沸きました。 (中京大学・文学部、参加社数2社)
営業=つらいというイメージを持っていたが、つらいばかりではないことが社員さんとの会話や仕事の様子を見るなかで理解できた。個々の自己管理と自発的に動く力が必要ということがわかり、自分には合っているかもしれないと感じることができた。 (国際基督教大学・教養学部、参加社数5社)
参加前は第一志望だったが、インターンシップに参加して良くも悪くも仕事の内容が知れて、積極的にもっとほかの業種も見ようと思うようになった。 (筑波大学大学院・数理物質科学研究科、参加社数4社)
契約を取ることが仕事だと考えていたが、投資や管理など、最後まで見守ることも仕事だということを学んだ。 (青山学院大学・経済学部、参加社数1社)
参加企業の社内の雰囲気がわかった。SE職はもっとキツい印象を持っていたが、実際は社員の方が明るくて楽しんでやっているようだった。 (お茶の水女子大学・理学部、参加社数1社)
参加企業の社風を知ることができた。自分の担当職種にこだわらず、繁忙期はどの社員も出荷作業の手伝いをしていて、柔軟に助け合いながら仕事を進めていた。社長が社員の隣に机を並べていたり、休日は社員といっしょに野球をしていたりして、本当に壁のない会社だった。かわいい洋服の企画やデザインを、一見普通のおじさんに見えるような社員の方がされていた! (神戸大学・経済学部、参加社数3社)
働くということはどういうことかわかった。電子部品製造業界の職場の雰囲気は重く、社員は寡黙に職に専念しているかと思っていたのですが、実際は逆で、和気あいあいと仕事をされていました。 (近畿大学・理工学部、参加社数1社)
安全に対する認識が非常に高いことを知りました。また社員の方の自社製品への愛情の強さに感動しました。 (一橋大学・商学部、参加社数2社)
成果が求められる厳しい業界ではあるが、働いている人たちが想像より魅力的な方ばかりだった。 (中央大学・法学部、参加社数1社)
社会で働く厳しさを体験することができた。 表はとても華やかだが、裏側では体力が必要で時間との戦いもある厳しい業界だった。しかし仕事に対するプロ意識があると感じた。 (麻布大学・獣医学部、参加社数1社)
社会人やほかの大学の学生と初めて話した。人を食で喜ばせるという華やかな仕事を想像していたが、店舗を作るためには、その土地の情報、社会の流行、価格設定等、大変な仕事がたくさんあることを初めて知った。 (関西大学・社会学部、参加社数6社)
実際の就労感がつかめた。自分で考えるよりも仕事内容が地味で大変だと感じた。 (白鴎大学・経営学部、参加社数2社)
文系でも技術系の会社で働ける自信がつきました。業界へのイメージは特に変わりませんでしたが、すごく優秀と言われている大学を出た社員さんが作業所内の弁当の発注一つで、むちゃくちゃ怒られていたのを見て、大学の脆弱な知識は意味がない、これが職場なんだって思いました。 (流通科学大学・商学部、参加社数1社)
実際の記者の取材に2週間同行してその体力的な厳しさと、新聞業界が持つ特有の雰囲気の一部を知ることができた。イメージが悪くなることはなかったが、実際に働くとなると憧れだけではいけないと考えさせられた。 (早稲田大学・文化構想学部、参加社数4社)
社会貢献度の高い仕事でも、企業活動はビジネスであってボランティアではないため、収益を確保することやノルマが必要だということを知ることができました。 (早稲田大学・教育学部、参加社数13社)
【調査概要】 調査期間:2019年3月6日~3月11日 調査対象:2019年卒の内定者(専門学校生・短大生・大学生・大学院生)の男女1239人 調査協力:株式会社クロス・マーケティング
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