インターンシップいつから始める?参加時期・申し込み時期は?【先輩アンケート】

社会に出る前に就業体験ができる「インターンシップ」。いつから始めるものなのでしょうか?先輩たちに実施したインターンシップの参加時期に関する調査結果や、企業が開催する時期、開催時期ごとに内容の違いがあるか、などについて紹介します。

インターンシップとは?

インターンシップとは、就業体験を通じて、仕事や企業、業界、社会への理解を深めることができる制度です。社会に出る前に経験しておくことで、実感を伴った仕事研究、企業研究、業界研究ができることになり、より納得のいく企業選びにつなげることが期待できます。

先輩たちの約7割がインターンシップに参加

リクルートの就職みらい研究所の調査によると、2024年卒の学生の74.2%がインターンシップ・1day仕事体験に参加、参加社数は平均7.30社でした。(出典:『就職白書2024』

では、先輩たちはいつごろインターンシップに応募し、参加したのでしょうか。ここからは2024年卒の先輩たちに聞いたアンケート結果を紹介します。

参加したプログラムの開催期間

2024年卒の先輩たちへのアンケートでは、1日開催のプログラムに参加した先輩たちが71.3%、続いて半日が50.7%、2日が29.3%という結果になりました。

●先輩たちが参加したプログラムの開催期間(n=300、複数回答)

「先輩たちが参加したプログラムの開催期間」に関するアンケートの回答グラフ

「多くの企業の仕事について知りたい」、という人は短期でも参加できるプログラムにたくさん参加し、さまざまな業界や企業を知るきっかけにするのがよいでしょう。「じっくり仕事を体験したい」、という人は、長期のプログラムへの参加がオススメです。

2023年度からインターンシップの定義が変わった

2023年度からはインターンシップの定義が変わり、特定の要件(就業体験、実施期間等)を満たしたタイプのみをインターンシップと呼ぶことになりました。
例えば、学生の適性や汎用的能力を重視する汎用的能力活用型インターンシップ期間は5日間以上、専門性を重視した専門活用型インターンシップ期間は2週間以上となります。

新しいインターンシップの定義について、詳しくはこちらから↓

26卒向け|インターンシップとは?参加のメリット、探し方を紹介

インターンシップの内容

インターンシップのプログラムは企業によってまちまちです。例えば、営業同行をして実際のクライアントを訪問するといったプログラムや、グループワーク、プロジェクトを組んで新規事業提案を行うものもあります。それぞれのプログラムを通して、得られる知識やスキルは異なりますので、さまざまなプログラムに参加してみるのもよいでしょう。
2024年卒の先輩たちに「参加したインターンシップ等(※)のうち、特に印象に残っているプログラムについて、具体的に教えてください」とアンケートした結果、以下のような回答がありました。
※「インターンシップ等」とは、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム(1day仕事体験含む)のことを指します。

  • 塾経営を行う企業に参加し、低学年向けの60分授業の構成を考えるというグループワーク。講師目線、生徒目線の双方から物事を考える重要性を感じました 
  • 実際にその企業が建設中の建物の現場に行って、集合住宅と複合ビルの2種類の現場を見ることができた。現場を見るのが初めてだったため、とても興味深かった 
  • 人材業界のグループワークで、新しい事業を思いついてポイント形式で利益を獲得し、その利益を競った
  • 1週間、ホテルで実際にお客さまと接する仕事をしたこと 

インターンシップの選び方について詳しく知りたい方はこちら↓

どうやって決めたらいい? インターンシップの選び方

インターンの探し方は?目的に応じた選び方も解説

インターンシップ参加のピークは8月

では、先輩たちはいつからインターンシップ等に参加したのでしょうか? 2024年卒の先輩たちのアンケートでは、8月に参加した人が48.7%と最多に、次いで9月に参加した人が34.0%という結果になりました。

●先輩たちがインターンシップ等に参加した時期(n=300、複数回答)

「先輩たちがインターンシップ等に参加した時期」に関するアンケートの回答グラフ

インターンシップの実施・申し込み時期はいつ?

インターンシップ等の選考に携わる人事担当者300人を対象に実施したアンケート、内定者へのアンケート結果を基に紹介します。

企業がインターンシップを実施する時期は?

人事担当者へのアンケート結果によると、企業がインターンシップ等を実施する時期は、多い順に8月(40.3%)、7月(29.0%)、9月(28.3%)、10月(26.7%)と12月(25.3%)となり、学校が夏休みに入る8月に実施されることが最も多いようです。ただし、下図のように、そのほかの時期でもインターンシップ等は開催されているため、夏休みの時期を逃しても、参加は可能です。

●企業がインターンシップ等を実施する時期(n=300、複数回答)

「企業がインターンシップ等を実施する時期」に関するアンケートの回答グラフ

インターンシップの申し込み時期は?

インターンシップ等の申し込みを受け付ける時期は、企業によってさまざまです。ただ、先輩たちのアンケートでは、申し込み時期は、多い順に8月(39.7%)、7月(37.3%)、6月(37.0%)となっています。同調査によると、8月をピークとして7〜10月にインターンシップ等に参加した人が多いことから、夏〜秋にかけて開催されるインターンシップ等の申し込みを6~8月に行っている傾向が読み取れます。

インターンシップの時期ごとの違いはある?

人事担当者に実施したアンケートで、「開催時期によるインターンシップ等の違いがある」と回答した141人の結果を見ると、「プログラム内容に違いがある」が78.0%、「受け入れ人数に違いがある」が75.2%、「実施期間に違いがある」が49.6%となりました。
ただし、時期による違いの有無やその内容は企業ごとに異なります。就活のスケジュールを確認した上で、自分の予定に照らして、いつ参加するのがよいかを検討してみましょう。

就活手帳の写真

インターンシップへの参加に当たって準備しておくとよいことは?

1. どんなプログラムがあるか調べてみる

まずは、リクナビや、気になる企業のホームページを見てみましょう。企業から学校あてにインターンシップの案内が届いている場合もあるので、キャリアセンターなどで確認するのもよいでしょう。
プログラム内容や実施期間といったプログラムの概要はもちろんのこと、事業内容、仕事内容についての理解も深めておくと、のちの企業研究にも役立ちます。

2. 選考の流れを押さえておく

プログラムによっては参加人数に制限があり、選考が行われる場合もあります。書類選考や面接など方法はさまざまなので、選考があるプログラムに参加する際は、選考の流れを押さえ、必要に応じて準備しておきましょう。

インターンシップの選考について詳しく知りたい方はこちら

どんな形式がある?インターンシップの選考方法を紹介!

探したり調べたりするところから始めよう

インターンシップに興味はあるけど、いつから行動を開始したらよいのか迷っている人は、まずは、気になるインターンシップを探したり、調べたりするところから始めてみましょう。そして、夏休みや春休み、そのほかの時期も含めてスケジュールの調整がつくところで参加を検討してみてはいかがでしょうか?

【調査概要】
●内定者アンケート
調査期間:2023年12月25日~2024年1月4日
調査サンプル:2024年3月に卒業予定の大学生、大学院生、短大生、専門学校生300人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
●人事アンケート
調査期間:2023年12月25日~2024年1月4日
調査サンプル:過去1年以内にインターンシップ・1day仕事体験の採用選考に携わったことがある人事担当者300人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング

 

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記事作成日:2017年8月23日 記事更新日:2024年6月25日
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