テストセンターとは?どんな受検方法で、どんな問題が出る?

適性検査「SPI」を受検する際、企業から「テストセンター」という受検方法を指定されることがあります。「テストセンター」とは、どんな受検方法で、どんな問題が出るのでしょうか? 詳しく解説します。

リクナビオリジナルの「言語・非言語Webテスト」で、適性検査の回答形式に慣れておこう

▼2025 年卒向け詳細情報▼
「言語・非言語Webテスト」を受検する

テストセンターとは?

テストセンターとは、適性検査「SPI」の受検方法の一つ。SPIの開発元である、リクルートマネジメントソリューションズが用意した会場に設置されたパソコンで受検する方法です。

応募先企業が指定する受検期限までの間で、自分の都合が良い日時を選んで予約し、受検します。

テストセンターで受検できる「SPI」とは?

SPIには応募者の人となりを把握する「性格検査」と、働く上で必要となる基礎的な能力を測る「能力検査(言語問題・非言語問題)」があります。テストセンターの場合、これら2つに加えて、「英語能力検査」と「構造的把握力検査」を受検する可能性があります。

「英語能力検査」とは、英語力の基礎となる語の理解や読解力を測る検査で、語彙(ごい)や英文の穴埋め、長文読解など、幅広い形式の問題が出題されます。また、「構造的把握力検査」とは、物事の構造や関係性を把握し、理解する力を測る検査で、「複数の文章から、問題構造が似ているものを選ぶ」などの問題が出題されます。

受検する検査は企業によって異なる

テストセンターで受検する場合、自宅のパソコンやスマートフォンであらかじめ性格検査を受検した上で、予約した日時に会場に行き、能力検査などの残りの検査を受検します。

 どの検査を受検することになるかについては、応募先企業の受検案内のメールからテストセンターのページにログインするとわかります。また、企業によっては、受検案内のメールなどに記載している場合もあります。

リクナビには、リクナビオリジナルの言語分野・非言語分野を体験できるWebテスト「言語・非言語Webテスト」や、自己分析にも活用できる「リクナビ性格検査」があります。

SPIの模擬試験ではありませんが、回答の形式に慣れるために活用してみましょう。

▼2025年卒向け詳細情報▼

SPIの問題や受検方法について詳しく知りたい人はこの記事を参考にしてみましょう↓

適性検査「SPI」とは?テスト例題、受検前のオススメの準備方法を紹介

 受検結果を別の企業に利用することもできる

過去1年以内にテストセンターでSPIを受検した経験があれば、最後に受検した結果を別の企業に送信する、「前回結果送信」を選択することもできます。性格検査、能力検査、英語能力検査、構造的把握力検査のそれぞれについて、新たに受検するか、前回結果送信を行うかを選択することができます。

なお、新たに受検したのか、前回結果送信を行ったのかが企業に通知されることはありません。忙しい時期などには、前回結果送信を活用するのもよいでしょう。

テストセンターで受検する学生

テストセンター受検の流れは?

テストセンターを受検する流れについて、4つのステップで紹介します。

ステップ1 企業から受検案内のメールが届く

メールには、主に以下の情報が記載されています。もれなく確認しましょう。

・受検手続きを行うページのURL
・企業別受検ID(受検時に必要になります)
・受検期限

また、初めてテストセンターでSPIを受検する場合、「テストセンターID」を取得する必要があります。以下の手順で、テストセンターIDを取得しましょう。一度取得したらほかの企業の受検でも必要になるため、忘れないように注意してください。

テストセンターID取得の流れ

(1)受検案内のメールに記載されていたURLのページに進み、企業別受検IDと企業に登録しているメールアドレスを入力してログインする

(2)画面に表示される受検の流れや注意点を読み、[次へ]をクリック
※この時、本番の画面の操作方法や、練習問題が表示されます。テストセンターについて知るために、飛ばさず丁寧に読んでおきましょう。

(3)[初めてテストセンターを受検される場合]の[ID取得]をクリックし、画面の指示に従って、取得手続きを行う

(4)メールにてテストセンターIDが送信される

ステップ2 Webで受検日程・会場を予約する

受検案内のメールに記載されていたURLのページに進み、企業別受検IDと企業に登録しているメールアドレスを入力してログインし、受検日時と会場を予約しましょう。この時、性格検査、能力検査、英語能力検査、構造的把握力検査のうち、どの検査の受検が求められているかがわかります。

注意したいのは、希望の日時と会場を入力した時点ではまだ仮予約だということ。このあと、性格検査を受検することで本予約となります。

また、前回結果送信を行う場合、この予約画面で手続きを行います。画面の案内に従って送信手続きを行いましょう。必ず、企業が指定する受検期限内に行ってください。

テストセンターの会場一覧はこちらから↓
http://www.spi.recruit.co.jp/service/execution/center_list.html

ステップ3 自宅のパソコンやスマートフォンで性格検査を受検する

仮予約をすると、性格検査の受検案内メールが届きます。ここには、性格検査の受検期限が記載されており、企業から指定された受検期限とは異なるので、注意してください。また、性格検査を期限までに受検しなかった場合、仮予約がキャンセルされるため、必ず受検しましょう。

ステップ4 予約した日時に会場へ行き、能力検査などを受検する

会場で検査を受けると、検査終了と同時に結果が企業に送信されます。なお、性格検査の結果も併せて送信されます。

テストセンター(リアル会場)受検時の注意点は?

受検時に自分の力を十分に発揮できるよう、テストセンターの予約や本番では、以下の点に注意しましょう。

受検案内メールが届いたら、早めに予約を

受検期限ギリギリに予約をしようとすると、自分の都合に合う日の席が埋まっている場合があります。そうなると、ほかの予定を変更してテストセンター受検の時間を確保する、などの調整が必要になる可能性があります。

案内メールが届いたら早めに予約を行いましょう。

持ち物を忘れずに

テストセンターでの受検当日、本人確認のために必要な「顔写真つき身分証明書」と「受検票」の2つは、忘れずに持参しましょう。

注意したいのは、身分証明書の有効期限切れや、写真のかすれです。写真が不鮮明な場合、本人確認ができないため、当日受検できない場合があります。再発行してもらって新しいものを準備しておくなど、あらかじめ対処しておきましょう。

15分前までに到着を

会場の受付では、受検票と顔写真付き本人確認書類を提示し、本人確認をします。ピーク時は受付が混み合うため、本人確認から入室まで時間がかかることがあります。余裕を持って開始時刻の15分前までには到着するようにしましょう。

操作説明や練習問題は飛ばさずに確認する

検査が始まる前に、画面に表示される情報(進捗〈しんちょく〉バー、時計など)や、回答中の画面のタブの切り替えなどの説明があります。その後、能力検査の言語問題と非言語問題の練習問題が1題ずつ提示されます。受検中に戸惑うことがないように、飛ばすことなく丁寧に読んでおきましょう。

不正受検(カンニングや替え玉受検)について

テストセンターでは、就活生が公平にSPIを受検できるよう取り組んでいます。

会場内ではカンニングを防ぐため、スマートフォンや時計、電卓の持ち込みはできません。かばんは、ロッカーにしまったり、足元に置いたりして受検します。筆記用具やメモ用紙も会場に準備されているものを使用します。受検は、監督員が巡回し、机上の本人確認書類と受検票の確認を行います。その際、不要なものが置いてあると不正と見なされる場合もあるので、注意しましょう。

万が一、会場で不正受検が発覚した場合は、受検者はその場で受検中止となります。絶対に行わないようにしましょう。

また、SPIの対策本やSPIの受検内容などを扱うインターネットサイトについて、定期的なチェックを行っており、必要に応じて受検項目の変更や追加をしています。

 

SPIのテストセンターについて詳しく知りたい人はこちらもチェックしてみましょう。

SPIのテストセンターについて
テストセンターの新型コロナウイルス感染症予防対策

 

インターンシップ&キャリアや就活準備に役立つ情報をX(旧Twitter)でも発信中!

「リクナビ就活準備ガイド」X公式アカウントはこちら

記事作成日:2017年8月18日 記事更新日:2022年9月9日

合わせて読みたい記事