人事担当者が思う“クールビズ”とは?面接など就活シーンでの男女別着こなしポイント紹介

面接や会社説明会のお知らせに「クールビズでお越しください」と書かれていて、「どんな服装がいいの?」「普通のスーツとはどう違う?」などと疑問を感じた人向けに、人事担当者がどんな服装を想定しているのか、アンケートで聞きました。

(1)クールビズとは?

クールビズとは、2005年に環境省主導で始まった「夏場の軽装による冷房の節約」を目的としたキャンペーンのこと。職場の冷房を28度以上に設定しても過ごせるように、6月1日から9月30日の間はネクタイやジャケットをなるべく着用しないというのが、「クールビズ」の考え方で、広く企業に浸透しています。ただし、どのような服装を良しとするかは 、企業や組織の風土によって異なります。

(2)人事担当者はどんな服装を就活中の“クールビズ”と考えている?

では、面接や会社説明会などの就活シーンにおけるクールビズとはどんな服装でしょうか?企業側から「クールビズでお越しください」と指定したことはあるか、その場合どんな服装を想定しているのか、新卒採用に携わる人事担当者に聞いたアンケート結果を紹介します。

■「クールビズでお越しください」と指定したことはありますか? (n=500)

人事担当者が選考で「クールビズでお越しください」と指定したことがあるかの割合のグラフ

アンケートに回答してくれた人事担当者の半数近く、48.4%が「クールビズでお越しください」と指定したことがあるという結果になりました。では、クールビズと指定した場合、人事担当者はどのような服装を想定しているのでしょうか?

人事担当者の約6割は「クールビズ=スーツでネクタイなし」を想定

■就活生に「クールビズでお越しください」と指定した際、どんな服装を想定していますか? (n=242、複数回答)

人事担当者が、就活生に「クールビズでお越しください」と指定した際、どんな服装を想定しているかのアンケート結果グラフ

最も多かった回答が、「スーツでネクタイなし」の57.4%。次に多かったのは、「スーツでジャケットなし」の45.0%、「スーツでジャケット・ネクタイなし」が34.3%という結果でした。

スーツスタイル以外に人事が想定している服装

上記のアンケートで、そのほかに「オフィスカジュアル」「普段着に近いカジュアルな格好」「その他」を選んだ人が、具体的にどのような服装を想定しているか紹介します。

オフィスカジュアル

「襟付きのシャツ」(その他業界/30代/男性)

「チノパン、襟付きのシャツ」(不動産/40代/男性)

「上着(ジャケット)なし」(自動車メーカー/30代/男性)

「シャツの色は白、ブルー系、明るいグレー系。しま模様も可」(建設/60代/男性)

普段着に近いカジュアルな格好

「どんな格好でも可」 (不動産/50代/男性)

「お客さまに失礼のない程度」(コンサルティング/50代/男性)

その他

「本人のセンスが見られるので何でも容認する」(その他業界/50代/男性)

「社会人としてのマナーがあればよい」(化学メーカー/60代/男性)

(3)“クールビズ”と言ったけれど…これはいきすぎと感じた服装は?

約半数以上の人事担当者が「これはいきすぎ」と感じたことがある

さらに、人事担当者に 「クールビズと指定したけれど、これはいきすぎでは…と感じた学生がいたか聞いたところ、半数以上の58.3%が「いた」と回答しました。

具体的な服装について聞いたところ、スーツスタイルを想定していた人事担当者にとっては、オフィスカジュアルでもいきすぎだと感じるようです。一方で、オフィスカジュアルを想定していた人事担当者も、アロハシャツや派手な柄のあるシャツ、Tシャツ、ジーパン、短パンなどはカジュアルすぎると感じる人がいるようでした。

「これはいきすぎ…」と感じた人事担当者の声

スーツスタイルを想定していた場合

「チノパン、ポロシャツ。カジュアルすぎるから」(その他業界/30代/女性)

「ジーパン、ポロシャツ。会社に出向くという意識が低いように感じた」(その他業界/50代/男性)

「普段着に近い格好、カラージーンズ。仕事をする格好としてふさわしいと感じられなかった」(外食/40代/男性)

オフィスカジュアルを想定していた場合

「柄シャツ。会社訪問に普段着を着てきた印象が濃い。社員として社内で仕事をする気構えの服装であってほしかった」(建設/60代/男性)

「ジーパン。さすがにいきすぎ」(通信/30代/女性)

「Tシャツに短パン。いくらなんでも崩しすぎ」(建設/30代/男性)

「ジャージ」(その他業界/40代/男性)

服装以外にも、サンダルはいきすぎだと感じる声もありました。

今回のアンケート結果から、人事担当者が想定する“クールビズ”の服装はさまざまあることがわかりました。ただ、面接などの就活シーンで“クールビズでお越しください”と指定があった場合は、スーツスタイルを基本に、ノーネクタイまたはノージャケットで参加するのがよいようです。

夏に就活会場に向かう女性

(4)プロが解説!面接などの就活シーンで“クールビズ”について気をつけるポイント

では、「クールビズでお越しください」と指定された場合、どんな点に気をつけたスーツスタイルで行くとよいのでしょうが。男性・女性それぞれのポイントを専門家に聞きました。

男性の場合

ワイシャツは襟元のシワやよれに注意

スーツ用のワイシャツは、ジャケット、ネクタイ着用を前提としています。そのため、ワイシャツのみで着用すると、襟がきちんと立たず、シワやよれが目立つこともあります。しっかりとアイロンをかけるようにしましょう。

また、襟が横に開く「カッタウェイ」と呼ばれるワイシャツや、襟元がよれないように襟の裏に加工が施されたクールビズ用のワイシャツを選んだりするのもいいでしょう。

汗をかいても乾きやすい素材のシャツを選んで

綿100%のシャツより、ポリエステルが含まれている方が速乾性もあって、生地にはりがあるのでよいでしょう。

肌着は必ず着用

暑いときこそ、ワイシャツの下に肌着を必ず着用しましょう。肌着を着ないまま汗をかくと、ワイシャツが肌に貼りついてしまい、相手に不快な印象を与えかねません。肌着は襟元から見えないようにⅤ字、U字のものを選ぶとよいでしょう。

女性の場合

速乾性があるブラウスを選んで

綿100%のブラウスと比べると、ポリエステルを含んでいると速乾性があります。生地にもはりがあるのでよいでしょう。

下着が透けない・見えないように注意

汗をかいても下着が透けないように、ブラウスの下に肌着を着用するなど工夫しましょう。肌着や下着は、透けにくいベージュ系がオススメです。白は意外に透けるので要注意です。

また、下着が見えたり肌が見えすぎたりしないように、襟元が深すぎないブラウスを選ぶとよいでしょう。

(5)クールビズ期間中の面接などで気をつけたい身だしなみは?

最後に気温が高くなる、クールビズ期間中の面接や会社説明会などで気をつけたい身だしなみのマナーを紹介します。

ジャケットを持ち歩くのはOK、ただ、持ち歩き方は注意しよう

“クールビズでお越しください”と案内があっても、業界・企業によって想定している服装はさまざま。不安であれば、念のためジャケットを持っていくのもよいでしょう。
ただし、持ち歩く際には型崩れしないようにジャケットの肩と肩の部分を合わせて腕にかけて持ちましょう。

会場に入る前に汗対策を

夏は少し歩いただけで汗をたくさんかいてしまいます。面接や会社説明会の会場に着いてから、汗を拭いて身だしなみを整える時間が取れる程度に、余裕のある早めの行動を心がけましょう。汗拭きシートなどの制汗グッズはバッグに入れておきましょう。ただ、香りがきつめのものは避け、無香料のもので。匂いに敏感な方も多くいますので、周りへの配慮を心がけましょう。

 

【調査概要】
調査期間:2018年5月25日~5月28日
調査サンプル:インターンシップおよび新卒採用の選考に携わる人事担当者500人
調査協力:楽天リサーチ株式会社

 

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峯 陽子先生

【監修】峯 陽子先生

約20年の専業主婦の後、人材育成会社で企業の社内研修講師などを経て、独立。企業での社員研修の講師のほか、女性の社会復帰支援、学生へのキャリア育成セミナー・マナー講座なども担当。

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記事作成日:2018年6月21日

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