インターンシップ時には髪色を暗く染めるべき?

インターンシップへの応募や参加を控えている学生さんの中には、「髪色を暗くしないと、派手に見えて悪目立ちするかもしれない」と悩んでいる人もいるでしょう。そこで、就職・転職支援スクール、我究館にてコーチを務める八木橋育子さんに、インターンシップに臨むに当たり、髪色をどうするかについて、考え方を聞きました。髪色に迷ったときの参考にしてみませんか。

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「自分がその会社の社員なら、どんな髪色にするか」を考えてみよう

インターンシップとは、就業体験、職業体験の場であり、企業の職場で実際に働くことになります。学生であっても、社員と同様に「その会社の一員」とみなされるため、その企業や業界にふさわしい髪色とすることを意識しましょう。取引先やお客さまから見て、非常識と思われるような髪色をしていたら、その企業の信頼性に影響を与える可能性もあることを知っておきましょう。インターンシップに参加する際には、「自分がその会社の社員なら、どんな髪色にするか」をきちんと考えることが大事です。

髪色が明るい場合、企業にどう思われる?

企業によって、文化や風土、服装規定は異なるので、髪色についての基準も異なり、暗い色に染めていくことが必要とは限りません。ただし、その企業の職場で働く際に、「違和感がある」と思われそうな髪色は避けた方がいいでしょう。人は普段の会話でも、相手に気になってしまう箇所があればそこに目が行くものですが、インターンシップの選考でも同じことがいえます。髪色を含めた第一印象に違和感がある場合、面接担当者はそれが気になってしまい、本人の話を聞く前の段階で、「自社には合わないだろう」と判断する可能性があります。逆に、違和感がなかった場合、「自社になじみやすそう。第一印象ではマッチしている」と感じるので、自然に会話に入ることができ、じっくり話を聞いてもらえるでしょう。

また、インターンシップ参加時、職場で浮いてしまうような髪色だった場合も同様です。指導に当たる先輩社員が、「この会社で働くことについて、ちゃんと理解しているのだろうか」と不安を抱く可能性があります。フラットな視点で自分を見てもらうためにも、髪色を含めた第一印象は非常に大事です。相手に対し、違和感や極端さを感じさせるような余計な情報を与えない方が、プラスに働くといえるでしょう。

「髪色を暗く染めるかどうか」、迷った場合の判断ポイント

髪色を暗くするかどうか迷う場合には、その企業が手がけているビジネスや、会社の文化、職場の雰囲気を調べてみることがオススメです。それらによって、服装や髪型、髪色などのドレスコードも変わってくるからです。ここでは、ドレスコードが厳しい業界と、ドレスコードに寛容な業界について紹介していきます。

ドレスコードに厳しい業界

金融や商社など、巨額のお金を動かすビジネスを手がける業界では、顧客や取引先からの信用が非常に重要となります。また、コンサルティング業界なども、顧客のビジネスそのものに直接かかわるため、同様のことがいえます。また、電気・交通・医療など、社会インフラにかかわる公共性の高いビジネスや、不動産・医薬品・法務・会計など、法律に関与するビジネスを手がける業界も、社会的な信用が重要となります。「浮ついている」「だらしない」などの印象を与えてしまえば、信用度が下がるため、ドレスコードにも厳しい業界といえるでしょう。こうした業界でも、顧客に接することが少ない職種の場合、ビジネスカジュアルなども認めているケースもあります。

ドレスコードに寛容な業界

アパレルや化粧品など、ファッション性が高いビジネスを手がけている業界は、個人のセンスを尊重するケースが多く、比較的、ドレスコードに寛容な業界といえるでしょう。また、出版・広告・テレビなどをはじめとするマスコミ業界も、自由な発想を生かすビジネスを手がけているので、同様のことがいえます。IT関連など、業務上、顧客に接する機会が少ない業界も、ドレスコードを重視しない傾向にあるといえるでしょう。また、自由な文化を大切にしているベンチャー系の企業もドレスコードに寛容であり、大きく成長してメガベンチャーとなった場合でも、自由な文化を残しているケースも少なくありません。ただし、こうした業界・企業においても、顧客や取引先と接する営業職などの職種の場合は、ドレスコードに厳しくなる傾向があります。

企業のホームページなどを参考にすることが大事

業界ごとにドレスコードの傾向はありますが、すべての企業に当てはまるとはいえないものです。インターンシップに応募する前には、企業のホームページを確認し、その会社の手がけているビジネスや、企業文化、職場の風土などを知っておきましょう。先輩社員のインタビュー写真や、職場の写真などを掲載しているケースも多いので、違和感のない髪色を判断する材料とできます。

学生さんの中には、「どの企業でも、目立たないように暗く染めていけば大丈夫だろう」と考える人もいますが、企業によっては、「その人らしさを見たい」というケースもあります。画一的な髪色にすることで個性を失ってしまえば、自分をアピールできない可能性もあると考えましょう。また、もともと髪色の淡い人が暗い色に染めていたら「違和感がある」と思われる可能性もあります。地毛と異なる髪色にする場合、髪が伸び、根元の髪色との違いが目立っていたら、「だらしない」と思われるので、注意が必要です。自分らしさを大切にしつつ、社会人の視点を意識し、その企業、その職場で働くことをしっかりイメージしましょう。

インターンシップに参加している学生

髪色の判断に迷ったら、より多くの人から情報収集してみよう

インターンシップ時の髪色について、判断に迷った場合には、より多くの人に意見を聞いてみることをオススメします。保護者や友人、ゼミの先生に意見を聞くだけでなく、部活・サークルの先輩、キャリアセンターの担当者、社会人として活躍するOB・OG、バイト先の知り合いなどにもアドバイスをもらうといいでしょう。日ごろの自分の姿を知っている人たちに意見を聞けば、自分の個性も大切にした髪色を探すことができます。できる限りいろんな世代、いろんな環境にいる人に意見を聞き、それらを総合した上で、どんな髪色とすればいいかを考えてみれば、より納得のいく結論を出せるでしょう。

このように、人に意見を聞き、自ら情報収集し、総合的に判断していく力は、今後の就活はもちろん、社会人として働く際にも役立ちます。「たかが髪色」と思わず、インターンシップの時点から練習しておき、社会に出るための基礎力を身につけていきましょう。

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八木橋育子さんプロフィール画像

【監修】我究館 コーチ 八木橋育子さん

株式会社リクルートにて広告提案営業を経験した後、女性の社会進出に対する問題意識を持ち、女性の再就職・転職に特化した人材会社に転職。女性のみで構成される営業代行チームのマネジメントやキャリアコンサルタントとして、結婚・妊娠・出産などのライフイベントとキャリアの両立に悩む女性2000人以上を支援。自身の結婚を機に、「キャリアデザインを一人でも多くの人にしてほしい」という思いから2011年に我究館コーチに就任。学生、社会人の受講生を担当し、本人のあいまいな夢や、隠れた本音を明確にすることを得意とする。特に、女性の就・転職におけるマーケットに精通している。メイクアップや服装・マナー講座も担当。

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記事作成日:2020年1月20日
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