「あの企業も見ておけばよかった!」と後悔しないために、「気になる会社が増える情報収集法25」では、いろいろな角度からの企業探しの方法を紹介しています。
今回はその中でも、「Part.3 いろいろなメディアを使って探す5つのヒント」より、「インターネット」の活用方法について、大学生の「カナエさん」とアドバイザーの「石黒さん」の会話からヒントをもらいましょう。
テレビを見ている時間が多いカナエ。そして新聞は、毎日家に届くが、どこから読んでいいかわからずに積んであるだけ。これを就職活動の情報収集に役立てられないだろうか?
【アドバイザー】石黒幹久(コンサルタント)
新卒でリクルート入社以来23年間、一貫して人材関連の仕事に従事。おもに企業の新卒採用・中途採用に関するコンサルティング業務に携わる。社会人や大学生向けのセミナーの講師も務め、学生向けセミナーは、述べ400回、受講者は8万人を超える。現在は、フリーのコンサルタントとして活躍中。
(カナエ)何だか、もったいないんですよね。テレビは何となく見ているだけだし、新聞は読むのが面倒で、一面の見出しだけさっと見て終わりなんですよね。
(石黒)確かに。テレビや新聞は情報の宝庫。視点を定めて見たり読んだりすれば、情報は自然と集まるよ。
(カナエ)どんな視点が必要なんですか?
(石黒)それは個人によって異なるよ。その時に調べたいこと、興味があることに絞ることが大切なんだ。
(カナエ)例えば、どんなふうに?
(石黒)まずは、新聞。せっかく新聞を取っているなら、見出しを全ページざっと見て、興味のある記事とか、目に入って気になった記事をじっくり読むことから始めるといいよ。産業全体や業界全体の動きをつかむことから始めよう。興味が持てる業界や企業があったら、次からはそこに注目して新聞を読むようにすれば効率がいい。そして、その企業が新卒採用をしているのかを、リクナビなどの就職サイトを使って調べてみよう。
(カナエ)個別の企業で、注目した方がいい情報はありますか?
(石黒)事業の中身などだけでなく、新制度やその企業が社員のために力を入れていることなどが、記事になっているケースがあるよ。例えば在宅勤務や、コミュニケーションを活発にするための画期的なオフィス環境の考え方とかね。そういうところから、社員に対する考え方を読み取ることができる。
(カナエ)私は流通や小売りを目指しているんですが、何かいい情報源はありますか?
(石黒)流通業界にターゲットを絞った新聞があるから、それを読んでみるといいよ。ほかの業種だとしても、業界紙は面白い情報源だね。業界の動向はもちろん、革新的な戦略を取る企業、人気商品や新商品の情報などが掲載されているから、気になる企業も増えるんじゃないかな。
(カナエ)テレビはどうですか?
(石黒)テレビは、番組とCMが情報源になるよね。番組は、例えば『NHKスペシャル』や『ガイアの夜明け』など、革新的な戦略を取ったり、画期的な商品を生み出したりした企業のドキュメンタリーを見ると、興味も広がる。新聞もそうだけど、こうした情報に触れることで、企業の組織や仕事の進め方を学べば自然と企業を見る目が養われていくよ。
(カナエ)CMを流している企業は、業績が好調なんでしょうか?
(石黒)多くの場合はそうだけど、売るために「やらざるを得ない」ところもあるから、一概にそうとは言えない。確かにいろいろな業種の企業を知るきっかけにはなるけれど、CMが流れている企業ばかりに注目すると、一般消費者をターゲットにした企業ばかりに注目することになりかねない。あくまで、情報源の一つとして使った方がいいね。
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