インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加した後は、企業にお礼のメールを送った方がいいのでしょうか?この記事では、具体的な書き方、注意点などを解説します。具体的なメール例文や手書きで書く場合のポイントも紹介していますので、参考にしてみてください。
※リクナビでは、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの総称を「インターンシップ&キャリア」と呼びます。
この記事では、「インターンシップ&キャリア」について解説していきます。
目次
インターンシップ&キャリア参加のお礼は、「口頭で言ってくれれば十分」「学生に負担をかけたくないので不要」「参加者の感想を聞いて、次年度への参考にしたい」など人事担当者の捉え方はさまざまです。そのため、お礼メールを絶対に送らないといけないわけではありません。
しかしお礼メールを送ることで、人事担当者にあなたの熱意や入社意欲の高さ、「感謝の気持ちを伝えることができる人だ」という印象が残るかもしれません。
インターンシップ&キャリアのお礼メールを書くときに気をつけたいポイントについて、要素ごとに紹介します。
件名は、インターンシップ&キャリアのお礼であることが一目でわかるように、簡潔に書きましょう。例えば、「インターンシップ&キャリア参加のお礼」の後に、学校名と氏名を記すといいでしょう。
本文の初めに、宛名を記します。社名は正式名称で記し、株式会社も(株)と略さずに書きましょう。行を変えて、送り先の「部署名」と「相手の名前」を記します。
文頭であいさつをした上で、メール相手がいつインターンシップ&キャリアに参加した学生なのかわかるように、学校名・学部・学科などの所属を書きましょう。
本文内容には特に決まりはありません。プログラムの何が印象に残ったのか、どんなことがうれしかったのか、具体的なエピソードを交えて感想と感謝の気持ちを伝えるとよいでしょう。
フルネーム・学校名・学部・学科と、メールアドレスや電話番号などの連絡先を書きましょう。
インターンシップ&キャリアのお礼メールを書くときは、以下の3つのポイントを意識しましょう。
企業の多くは、インターンシップ&キャリアの参加者の感想を知り、次に生かしたいと思っています。そのためメールには、今回のインターンシップ&キャリアで何を学び、何を得たのかも記しておくとよいでしょう。そして、このような経験ができたことに対する感謝の思いも併せて伝えましょう。
学んだことや感謝の気持ちに加え、今回のインターンシップ&キャリアで得た経験を、今後どのように生かしたいのかも記しておくと、「インターンシップ&キャリアの経験を生かしてくれそうだ」と印象に残る可能性があります。
企業に自分をアピールするために長々とお礼や感想を記す人がいるようですが、ビジネスメールは「わかりやすく簡潔に」が基本です。インターンシップ&キャリアを通して感じたこと、学んだことなどを端的にまとめましょう。
メールを送る際に注意したい点も、確認しておきましょう。
お礼メールはインターンシップ&キャリアの終了日か翌日までに送ることをオススメします。参加中の出来事を鮮明に覚えているうちであれば、感想などを具体的に書きやすくなります。また、受け取る人事担当者も参加者の印象が残っているでしょう。
せっかくのお礼メールも、誤字脱字が目立つようでは印象が悪くなりかねません。送信する前に、書いた内容を読み返し、誤字脱字がないかチェックすることが大切です。また、送信先のメールアドレスを間違えて打ち込んでしまうケースもあるので注意しましょう。
インターンシップ&キャリアのお礼メール例文をご紹介します。本文は、短くても問題ないので、何が印象に残ったのか、どんなことがうれしかったのか、具体的なエピソードを交えて感想と感謝の気持ちを伝えましょう。
(例文)
件名:
インターンシップ&キャリア参加のお礼(○○大学 りくなび太郎)
メール文面:
株式会社リクナビ商事
人事部
□□△△様
お世話になっております。
○月○日から本日まで7日間、□□支店でのインターンシップに参加いたしました
○○大学□□学部〇〇学科のりくなび太郎と申します。
期間中、実にたくさんのことを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
今回、実際の営業の現場を体験させていただき、
営業の大変さと面白さ、貴社のサービスの魅力を知る貴重な機会となりました。
おかげで仕事内容について、理解を深めることができました。
このような機会を頂き、心よりお礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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りくなび太郎
○○大学 □□学部 ○○学科
携帯番号:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:tarou@XXXXXXXX.ac.jp
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最後に、インターンシップ&キャリアのお礼を手書きで出す際に気をつけるポイントを紹介します。「拝啓」「敬具」と記載するなど、メールとは違う手紙ならではの注意点を確認しましょう。
頭語とは、手紙の初めにくる言葉で、結語とセットで使います。「拝啓」や「謹啓」が頭語で、それぞれ「敬具」、「敬白」が結語になります。前略は前文を省略しますという意味の頭語のため、目上の人に送るときには、使わないのが一般的です。
本題に入る前にあいさつとして記す「あいさつ文」と、いつ、どこでお世話になったのかを伝え、学校名・学部・学科などの所属を述べてから本題に入りましょう。
本文は、何が印象に残ったのか、どんなことがうれしかったのか、具体的なエピソードを交えて書きましょう。
気をつけたいのは、手紙の本文を書くときの一般的なマナー。例えば、「皆さま」「〇〇様」などが改行により文字が離れてしまうのは失礼とされています。相手を指す言葉は、できる限り文末に書かないようにしましょう。また相手の会社の敬称は、メールのときと同様、「貴社」とします。これも改行により「貴」「社」が離れないように、文末に表記がこないように注意しましょう。
最後に重ねてお礼の気持ちを伝え、今後の繁栄を祈る言葉で結び、最後に頭語に対応する「敬具」などの結語を入れます。
年号・月日を書きます。
住所と学校名・学部・学科・フルネームを書きます。
株式会社まで略さず書き、行をかえて「部署名」「相手の名前」敬称を書きます。
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【監修】峯 陽子さん
約20年の専業主婦の後、人材育成会社で企業の社内研修講師などを経て、独立。企業の会社研修の講師のほか、女性の社会復帰支援、学生へのキャリア育成セミナー・マナー講座なども担当。
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