「あの企業も見ておけばよかった!」と後悔しないために、「気になる会社が増える情報収集法25」では、いろいろな角度からの企業探しの方法を紹介しています。
今回はその中でも、「Part.2 企業への興味から探す7つのヒント」より、「ワークライフバランスの取れる企業」に興味を持っている人はどんな企業選びをするのがおすすめなのか、大学生の「イズミさん」とアドバイザーの「石黒さん」の会話からヒントをもらいましょう。
将来は子どもが絶対ほしい!と思っている外国語学部3年・イズミ。だから、育児休業が取りやすく、育児支援制度が充実していることが絶対条件。育児との両立だけでなく、私生活も充実させたいと思っている。
【アドバイザー】石黒幹久(コンサルタント)
新卒でリクルート入社以来23年間、一貫して人材関連の仕事に従事。おもに企業の新卒採用・中途採用に関するコンサルティング業務に携わる。社会人や大学生向けのセミナーの講師も務め、学生向けセミナーは、述べ400回、受講者は8万人を超える。現在は、フリーのコンサルタントとして活躍中。
(イズミ)言われる前に言っておきますけど、興味が持てる事業領域や仕事内容なのかはちゃんと、先に見ていますよ。育児支援制度があるかや、仕事と家庭が両立できるかどうかを見るのはその後です!
(石黒)わかっているね(笑)。育児支援制度のどんなところを見ているの?
(イズミ)育児休業期間や時短勤務期間が法定以上かとか、在宅勤務の有無、制度の利用率や利用実績はどうか、有給休暇の取得実績、フレックスタイム制の導入の有無…それだけで企業を選んだりはしないけど、出産報奨金が高い企業は思わずひかれてしまいますね(笑)。
(石黒)目の付けどころは悪くないけど、それだけでは十分じゃないんだ。
(イズミ)え?
(石黒)法律で定められているから育児支援制度はどんな企業でもあるし、少子高齢化時代だから、人材を確保するために、育児支援制度を充実させたり、ワークライフバランスを実現しようとする企業は増えている。でも、実際にそれがしっかり運用されているかどうかは、風土や浸透度によるんだ。例えば、育児をしている女性が部署にいれば、会議の時間や仕事の配分などにも配慮する必要がある。それを、みんなが納得していたり、あるいはみんなで効率化を進めていて残業が少なく、どんな人でも働きやすい環境があったりすることが大事だよね。
(イズミ)それは、企業に入ってからでなければ、わからないですよね?
(石黒)入社前にある程度は知ることができるよ。ヒントになるのは、企業の採用ホームページの先輩紹介のページ。出産後も活躍している女性がいるかどうかを調べてみるといい。また、「ダイバーシティを推進する(多様な人材を生かそうとすること)」とトップが明言していたり、ダイバーシティ推進室や女性活躍推進室が積極的に活動し、成果を出している企業は心強い。もちろん、先輩訪問や会社説明会などでその企業の人に会ったら、確認することも忘れないでね。でも、将来の育児のことを考えるのはとても大事だけれど、まずは仕事をしっかりやって、貢献できる人材になることを考えよう。そういう人材になっていれば、企業も「支援するから、ぜひ出産後も復帰してほしい」と言ってくれるし、一緒に働く人たちも「協力するから頑張って」と応援してくれる。制度を上手に使えるかどうか、出産後も活躍できるかどうかは企業の問題だけでなく、個人の問題も大きいんだよ。
(イズミ)はい!
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