就活の選考で一般常識問題を出題する際、企業がどんな問題を出題するのか、時事問題や国語、算数などのジャンルごとに具体的に聞いたアンケート結果を紹介します。また、SPIとの違いや一般常識問題の勉強法、選考のいつの段階で出題されるかについても紹介します。
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目次
就活の選考では、「一般常識」が筆記試験で出題されたり、面接の際に問われたりします。しかし常識とされる範囲は幅広く、どんなことが問われるのか、不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
企業の人事担当者に、実際の採用選考で具体的にどんな出題をしたのかをアンケートで聞いたところ、以下のようなものがありました。
時事問題に関しては、「新聞を読んでいたらわかる問題」を出題しているという回答も多く、問題を通して「商談などで用いるようなレベルの話ができるかどうか」「社会全般に対する問題意識、課題発見能力の見極め」をしているという声もありました。
新聞を読む際には、政治・経済・志望している業界でのニュースに目を通しておくとよさそうです。
時事問題について詳しく知りたい人はこちら↓
【就活の時事問題】企業の出題意図、試験に向けたオススメの情報収集法は?人事アンケートの結果を紹介!
多くの企業が漢字の問題は出しており、同義語や反対語、漢字の読み書き、穴埋め問題などさまざまな形で出題されています。企業は出題を通して「若者言葉でしか表現できないなどの問題はないか」「日本語を正しく使えるか」などを確認しているようです。難易度は「高校受験レベル」という企業もあれば、「大学入試レベル」という企業もありました。
四則演算を出題していると回答した人事担当者は多くいましたが、その難易度にはバラつきがありました。「単純な掛け算や割り算の問題」とする企業もいれば、「中学生程度までの簡単な問題」「高校数学までの基本的問題」とする企業もありました。
社会に関する問題は、時事問題同様に「新聞から出題する」という回答が多数ありました。
理科に関する出題をした企業は、ほかの教科の問題と比べると少ないですが、出題する場合には「基本的な問題を出している」という回答が多く見られました。
ビジネスマナーに関する出題を通して、「会社で一緒に働いていけるかを確認」しているという回答もありました。
一般常識の問題では、どんなジャンルの問題がよく出題される傾向にあるのか、人事担当者へのアンケート結果を見てみましょう。最も多いのは時事問題(71.6%)でしたが、社会に関する問題(50.0%)も半数の企業で出題されたようです。
※アンケートは2022年11月に実施しました。
■どんなジャンルの一般常識の問題を出題しましたか?(n=148、複数回答)
就活の採用選考の中で実施される試験の一つとして、「SPI」を聞いたことがある人もいるでしょう。一般常識とSPIの問題にはどのような違いがあるのでしょうか?
一般常識の問題は、語彙(ごい)・文章読解の問題や計算問題などの社会人として一般常識とされる知識や、時事問題、業界に特化した内容など多岐にわたります。入社後に働いていく上で最低限求められる知識が身についているかの確認で出題されます。日々ニュースをチェックしたり、過去問題を解いたりするなどの事前準備ができる問題になります。
SPIはリクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査です。企業は、SPIの受検結果を通して応募者の汎用的な知的能力や性格特性、それらを踏まえた仕事や組織の適性を把握することができます。出題内容は以下になります。
働く上で必要となる基礎的な能力を測る検査。「言語分野」と「非言語分野」の2種類の問題から、「問われていることが何かを正しく理解し、どういったプロセスで考えれば答えが出そうかを合理的に考え、効果的・効率的に処理していく能力」を測ります。
SPIは出題された問題を正しく理解し、処理する力を測るテストなので、付け焼き刃で対策をしても、得点結果はさほど変わらないことが実証されています。
なお、検査の結果は、得点が高ければ高いほど良いというものではなく、その企業が求める能力水準を満たしているかどうかという観点で見られています(求める能力水準は、企業によって異なります)。
日常の行動や考え方などについての多角的な質問を通じて、その人がどんな人なのか、どのような仕事や組織に向いていそうかなど、人となりを把握します。
性格検査について、準備の必要は特にありません。ただし、回答する際は正直に答えるように心がけることが大切です。
SPIの問題について詳しく知りたい人はこちら↓
SPIとは?能力検査(言語・非言語・英語)・性格検査のSPI問題例を紹介
一般常識のように出題内容が多岐にわたる場合、どのような準備をしておくとよいのでしょう。また、どう情報収集すればいいのでしょうか。
先輩たちは一般常識の出題に備えてどのような準備をしたのかアンケートしたところ、特に多かった回答が「新聞を読み、日ごろからニュースに触れておく」ことでした。
また、公務員試験用の一般常識や秘書検定など「資格試験の問題集や対策本を利用した」人も。具体的な準備方法について、以下で紹介します。
「何からやればいいかわからない…」と悩んでしまう人もいるかもしれませんが、日ごろから身の回りのことに興味や疑問を持ち、わからないことを調べたり、人と話して考えを深めたりすることを心がけ、知識の引き出しを増やしてはいかがでしょうか。
一般常識は、書類選考・筆記試験・面接で出題されることがあります。それぞれ選考のどのタイミングでどれくらいの企業が実施しているのでしょう。
■一般常識の問題を新卒の採用選考のいつの段階で出題しましたか?(n=148、複数回答)
最も多かったのは、筆記試験での実施(66.2%)で、次いで、面接(41.2%)で質問しているというものでした。
筆記試験や面接の前に、記事を参考に新聞やニュースで一般常識に触れるなど意識してみてください。
筆記試験では、一般常識以外にもさまざまな問題が出題されます。リクナビのオリジナル問題「言語・非言語Webテスト」にもチャレンジしてみませんか?
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【調査概要】
人事担当者向け
調査期間:2022年11月25日~11月28日
調査サンプル:「一般常識」を出題したことがある企業で、過去1年以内に新卒採用の選考に携わったことがある人事担当者148人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
内定者向け
調査期間:2022年9月13日~9月16日
調査サンプル:就活の筆記試験で一般常識の出題に備えて準備をしたと回答した130人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
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