就活準備で自己分析や企業研究などを進める人も多いのでは?自分のこれまでの経験を書き出したり、会社説明会で聞いたことのメモをまとめたりする手段として、就活ノートを作る先輩たちもいるようです。先輩たちがどんな情報を就活ノートにまとめたのか、作るときにどんな工夫をしたのかをアンケート。4人の先輩が実際に作った就活ノートも紹介します。
目次
就活では、仕事選びの軸を明確にしたり、エントリーシート(ES)や面接で自分のことを伝えたりするために「自己分析」をすることがあるでしょう。また、会社説明会やOB・OG訪問で聞いた内容や、インターネットで調べた企業情報を「企業研究」のためにまとめることもあるのでは?こうした就活に関する情報をまとめたノートを、一般的に「就活ノート」と呼びます。
先輩たちは就活ノートを作ったのでしょうか?就活を経験した先輩221人にアンケートを実施しました。
■就活中、就活ノートを作りましたか?(n=221)
(就活ノートは、紙のノート・デジタル双方を含む)
アンケートの結果、63.3%の人が就活ノートを作っていたと回答しました。作らなかったと答えた36.7%の人に就活に関するメモをどのように記録していたのか聞いたところ、「説明会で配布された資料にメモをしていた」という回答が多く見られました。
就活ノートには何を書いたらいいのか、という明確な定義はありません。就活ノートを作ったと回答した先輩たちに、どんなことを書いていたのか聞きました。
■就活ノートにどんなことを書きましたか?(n=140、複数回答)
最も多かった回答が、「会社説明会のメモ」(71.4%)。就活ノートを作った先輩たちは、説明会で印象に残った言葉や、感じたことをメモしたようです。中には、企業研究を進める際にメモを見返して、「大事なところは赤ペンで書いたり、蛍光マーカーを使った」人も。
企業に関する情報のまとめ方を詳しく知りたい人は、こちら↓
次に多かったのは「自己分析のメモ」(62.9%)。これまでの経験や自分の長所・短所を書き出すことで、自己PRや志望動機、企業選びの軸を考える際の参考にした先輩たちが多いようです。そのほかには、「周りの友達に自分では見えないアピールポイントなどを聞いて、どんどん書き込んだ」という回答も見られました。
自己分析の方法を詳しく知りたい人は、こちら↓
就活ノートを作った先輩たちは、どんなところを工夫したのでしょうか。アンケートの回答から、自分にとって使い勝手がよいようにノートのサイズやメモの取り方などを工夫したという声がありました。ノートを作る際の参考にしてみてください。
【ノートのサイズ・種類】
・小さな手帳で持ち歩きやすくした。
・ルーズリーフタイプのメモ帳で、情報を入れ替えたり、まとめやすくした。
・ルーズリーフにして、面接当日は必要なところだけ持って行った。
【情報のまとめ方】
・企業研究は、見開きページごとにまとめてひと目で見やすくした。
・説明会などで自分が体感したことや決意したこと、質問したいことなどや自己分析を書く。
・「個人ノート」と、企業に関するデータなど客観的な情報を書く「企業ノート」を分けた。
・説明会では付箋にメモして、帰宅してからノートの関係ページに貼り込むようにした。
・1ページ目を目次にしておき、インデックスシールをつけ、書き込みが増えるたびに追加して、どの企業についてどのページに書いてあるかをわかりやすくした。
先輩たちの多くが、ESの記入や面接前に就活ノートを見返したようです。
・エントリーシートを書く前に見返すことで、自分の率直な思いを書くことができた。
・面接は1次、2次など何回かあるが、そのたびに聞かれたことや答えたことを簡単なメモ書きにしておいたので、次の面接前に前回の内容を振り返って、臨むことができた。
・面接前に見直すことで、自分の考えを再確認できたので、少し気持ちに余裕ができ、パッと言葉がでるようになった。
・説明会に参加したあと、帰ってから見返して企業について復習した。面接前やエントリーシートの記入時に、パンフレットに載っていないことを知りたいときに役立った。
ここでは、4人の先輩たちが実際に作った就活ノートを公開。また、ノートを作る際に気をつけたポイントや、就活中にどう役立てたのかをインタビューしました。
過去の面接で聞かれた質問を調べ、説明会やOB・OG訪問で聞いた内容を基に質問への答えを見開き1ページにまとめました。面接直前に見返すのに役立ちました。また、座談会のメモを取るときはどんな人だったか自分にとって印象に残った特徴を名前の横に書いておくことで、見返した時に思い出しやすいように工夫しました(金融業界内定)
企業ごとに情報をまとめられるように、ルーズリーフタイプのノートを使用しました。OB・OG訪問や説明会のタイミングがまちまちでも、後から入れ替えができるので、ESを記入したり面接に臨む前に見返す際に便利でした。また、OB・OG訪問の時にはほかの企業の方にOB・OG訪問したメモが見られないようにルーズリーフの用紙だけを持参するようにしました(通信業界内定)
インターンシップ先の人事担当者にオススメの自己分析として“モチベーショングラフを書いてみたら?”と教えてもらい、これまでの経験とその時の感情をグラフにしてまとめました。自己分析はできているつもりでしたが、1ページにまとめて書いてみることでどんな時にやりがいを感じるのか捉えることができ、仕事選びに役立ちました(人材業界内定)
当初は紙のノートにメモを取っていたのですが、検索のしやすさを考えてタブレット端末でメモを取ることに。クラウド上に情報をアップロードしていたので、タブレット端末を持っていないときにでもメモを見返すことができる点も便利でした。IT業界志望だったこともあるのか、自分以外にもタブレット端末を使っている人を見かけました(IT業界内定)
アンケート結果やインタビューから、就活ノートに書く内容も、ノートのサイズ・種類なども人によってさまざまということがわかりました。先輩たちの声を参考に、ぜひ自分にとって使いやすい就活ノートを作ってみてください。
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▼2026年卒向け詳細情報▼
【調査概要】
調査期間:2018年7月30日~7月31日
調査サンプル:就職活動を経験した学生および1~3年目の社会人221人
調査協力:株式会社ジャストシステム
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