社会に出る前に就業体験ができる「インターンシップ」。いつから始めるものなのでしょうか?先輩たちに実施したインターンシップの参加時期に関する調査結果や、企業が開催する時期、開催時期ごとに内容の違いがあるか、などについて紹介します。
リクナビでは、さまざまな「インターンシップ」「オープン・カンパニー&キャリア教育等」のプログラムを見ることができます。気になるプログラムがあるか見てみましょう。
目次
インターンシップとは、就業体験を通じて、仕事や企業、業界、社会への理解を深めることができる制度です。就業体験がある、実施期間が5日以上など、要件を満たしたプログラムがインターンシップとされています。
インターンシップのほかにも「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」といったプログラムもあり、総称として「インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム」と呼ばれます。
リクルートの就職みらい研究所の調査によると、2025年卒の学生の85.2%がインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加したという結果が出ています。なお、応募社数は平均9.45社、参加社数は平均5.94社でした。(出典:『2026年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査』)
では、先輩たちはいつごろインターンシップ等に応募し、参加したのでしょうか。ここからは2025年卒の先輩たちに聞いたアンケート結果を紹介します。
2025年卒のインターンシップ等に参加した先輩たちへのアンケートでは、1日開催のプログラムに参加した先輩たちが70.9%、続いて半日が58.2%、2日が29.6%という結果になりました。
※「インターンシップ等」とは、インターンシップをはじめとした、オープン・カンパニーやキャリア教育を含むキャリア形成支援プログラムを指します
●先輩たちが参加したプログラムの開催期間(n= 213、複数回答)
「多くの企業の仕事について知りたい」という人は短期でも参加できるプログラムにたくさん参加し、さまざまな業界や企業を知るきっかけにするのがよいでしょう。「じっくり仕事を体験したい」という人は、長期のプログラムへの参加がオススメです。
インターンシップ等のプログラムは企業によってまちまちです。例えば、営業同行をして実際のクライアントを訪問するといったプログラムや、グループワーク、プロジェクトを組んで新規事業提案を行うものもあります。それぞれのプログラムを通して、得られる知識やスキルは異なるので、さまざまなプログラムに参加してみるのもよいでしょう。
2025年卒の先輩たちに「参加したインターンシップ等のうち、特に印象に残っているプログラムについて、具体的に教えてください」とアンケートした結果、以下のような回答がありました。
インターンシップの選び方について詳しく知りたい方はこちら↓
では、先輩たちはいつからインターンシップ等に参加したのでしょうか? 2025年卒の先輩たちのアンケートでは、8月に参加した人が57.7%と最多に、次いで9月に参加した人が43.2%という結果になりました。
●先輩たちがインターンシップ等に参加した時期(n= 213、複数回答)
インターンシップ等が実施されるタイミングや申し込み時期は、企業によって大きく異なります。インターンシップ等の選考に携わる人事担当者300人を対象に、インターンシップ等の実施・申し込み時期についてアンケートを取ってみました。
人事担当者へのアンケート結果によると、企業がインターンシップ等を実施する時期は、多い順に8月(47.3%)、9月(34.7%)、7月(31.7%)、10月(27.3%)、12月(26.3%)となり、学校が夏休みに入る8月に実施されることが最も多いようです。ただし、8月以外の時期でもインターンシップ等は開催されているため、夏休みの時期を逃しても、参加は可能です。
●企業がインターンシップ等を実施する時期(n=300、複数回答)
インターンシップ等の申し込みを受け付ける時期は、企業によってさまざまです。ただ、先輩たちのアンケートでは、申し込み時期は多い順に6月(45.5%)、8月(44.1%)、7月(42.3%)となっています。ただ、9月・10月・11月と答えた先輩もそれぞれ30%を超えていることから、冬季のインターンシップ等に申し込んだ先輩も多かったことがうかがえます。
8月をピークとして、8〜12月のインターンシップ等に参加した先輩が多いので、夏〜冬にかけて開催されるインターンシップ等の申し込みを、6~11月に行っている傾向が読み取れます。
人事担当者に実施したアンケートで、「開催時期によるインターンシップ等の違いがある」と回答した127人の結果を見ると、「プログラム内容に違いがある」が84.3%、「受け入れ人数に違いがある」が69.3%、「実施期間に違いがある」が51.2%となりました。
ただし、時期による違いの有無やその内容は企業ごとに異なります。プログラムのスケジュールと自分の予定を照らし合わせた上で、いつ参加するのがよいかを検討してみましょう。
まずは、リクナビや、気になる企業のホームページを見てみましょう。企業から学校あてにインターンシップの案内が届いている場合もあるので、キャリアセンターなどで確認するのもよいでしょう。
プログラム内容や実施期間といったプログラムの概要はもちろんのこと、事業内容、仕事内容についての理解も深めておくと、のちの企業研究にも役立ちます。
プログラムによっては参加人数に制限があり、選考が行われる場合もあります。書類選考や面接など方法はさまざまなので、選考があるプログラムに参加する際は、選考の流れを押さえ、必要に応じて準備しておきましょう。
インターンシップの選考について詳しく知りたい方はこちら↓
インターンシップに興味はあるけど、いつから行動を開始したらよいのか迷っている人は、気になるプログラムを探したり、調べたりするところから始めてみましょう。そして、夏休みや春休み、そのほかの時期も含めて、スケジュールの調整がつくところで参加を検討してみてはいかがでしょうか?
リクナビでは、さまざまな「インターンシップ」「オープン・カンパニー&キャリア教育等」のプログラムを見ることができます。気になるプログラムがあるか見てみましょう。
【調査概要】
●内定者アンケート
調査期間:2024年12月4日~2025年1月7日
調査対象:2025年3月に卒業予定の大学生、大学院生、短大生、専門学校生213人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
●人事アンケート
調査期間:2024年12月4日~2025年1月7日
調査対象:2025年3月卒業学生向けのインターンシップの採用選考に携わったことがある人事担当者300人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
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