人の印象を決める重要な情報である「顔写真」。人事担当者はインターンシップ応募用の写真のどんな点を見ているのでしょうか?アンケート結果と併せて、撮影時に心がけるポイントも紹介します。
リクナビ2026では、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム4タイプの総称を「インターンシップ&キャリア」と呼びます。
この記事では、アンケート実施当時の「インターンシップ」について紹介します。
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目次
インターンシップ応募用の写真について、人事担当者はどんなところを見ているのでしょうか?1年以内に新卒採用に携わったことのある人事担当者233人にアンケートを実施しました。
■インターンシップ応募書類の写真を見るとき、どんな点が気になりますか?(複数回答、n=233)
アンケートの結果から、約6割が「表情」が気になっていることがわかりました。次いで、「姿勢」が半数近くを占めており、以降は「髪型」、「服装」「目線」が続きます。服装や髪型よりも、表情や姿勢などから受ける印象や撮り方の方がやや気になる傾向があるようです。
また、「写真の貼り方」や「写真の質」は2割超、「写真の切り方」や「背景の色」は2割弱が気にしています。撮影した写真の添付の仕方や写真そのものに違和感がないかどうかも見ている可能性があるでしょう。
一方、「特に気にならない」という回答も全体の1割弱を占めており、さらに、「写真添付は求めていない」と回答した人事担当者もいました。
それでは、インターンシップに参加した先輩たちは、応募用の写真をどこで撮ったのでしょうか。2024年卒の先輩157人に聞いたアンケート結果を見ていきましょう。
■インターンシップ応募用の写真はどこで撮りましたか?(複数回答、n=157)
全体の過半数を「写真館」が占めていました。プロに撮影してもらうことで、きちんとしたものにしたいと考える傾向があると言えそうです。
以降は、「スピード写真」、「スマホやデジカメで自前で撮影」が続きました。写真館を利用せず、自分で工夫することで費用を抑えたい人もいれば、自分のタイミングで撮影したいと考えている人もいるでしょう。また、写真撮影をしなかった人も4.5%いました。
それぞれの撮影手段の特徴と先輩たちが選んだ理由を紹介します。
写真館は、専用機材と証明写真用のスペースが用意されていて、顔が明るく見える照明、背景が整っています。また、表情や顔の角度などについて、撮影スタッフが細かく指示を出してくれることも特徴です。就活用写真を専門にしている写真館の中には、ヘアメイク担当者がいて、髪型や化粧もプロに任せられるケースもあります。
撮影にかかる費用は写真館によってさまざまで、写真館を利用した先輩にかかった費用を聞いたところ、平均金額は、1000円台から1万円まで幅広い回答がありました。
<先輩たちの声>
スピード写真には、肌の色などを補正できる機械もあります。ただし、背景や身だしなみから、表情、姿勢、目線などの写り方まで、すべて自分で確認する必要があります。
費用は写真館よりも抑えることができ、先輩たちも1000円以内で撮影した人が多かったようです。
<先輩たちの声>
手軽に無料で撮影できるのがメリットですが、撮影・プリント時に自分でサイズや色味などの調整をする必要があります。また、自撮りはカメラと体が正対できず、角度もついてしまうので、応募書類用の写真には使えません。ほかの人に真正面から撮ってもらいましょう。
<先輩たちの声>
写真を撮るとき、「企業に送るものだからスーツがいいの?」「私服(普段着)でも問題ない?」と迷う方もいるかもしれません。インターンシップに応募したことがある先輩たちに、どんな服装で写真を撮ったのか聞いてみました。
■インターンシップ応募用の写真は、どんな服装で撮影しましたか?(n=150)
最も多かった回答は「スーツ」で、全体の9割超を占めていました。スーツの場合は、きちんとした印象を与えやすく、浮かないと考える人も少なくはないでしょう。
次いで多かったのは「ビジネスカジュアルを意識した服装」ですが、全体の1割にも満たない回答率となっています。ビジネスカジュアルとは、「ビジネスパーソンとしてふさわしい範囲内で、服装や持ち物にカジュアルウエアの要素を取り入れること」を指し、オフィスカジュアルと表現するケースもあります。一般的には、ジャケットとシャツを着用する傾向があります。
一方、「普段着」を選んだのは、回答者150名中、1名のみとなっています。
多くの先輩たちは、スーツやビジネスカジュアルなどを選んでいたようです。
服装について詳しく知りたい人はこちら↓
社会人と接する最低限のマナー 服装編
写真を撮影する際、表情や髪形、服装、姿勢など、それぞれで気をつけたいことを紹介します。
歯が見えていると、応募用写真として笑いすぎている印象に見えてしまうことがあります。口角を上げてほほ笑む程度を意識して撮影しましょう。
髪型は、前髪が顔にかからないよう横に流したり、眉毛と耳が見えるようにしたり、顔がはっきりと見えるように整えましょう。 人事担当者は、応募書類と面接やインターンシップに参加した学生を照合するために写真を見ることもあります。眼鏡をかけて面接やインターンシップに参加する場合は、眼鏡をかけた状態で撮影するとよいでしょう。その際は、眼鏡に髪の毛がかからないように注意してください。
髪型について詳しく知りたい人はこちら↓
プロが教える! 就活時の髪型のポイント
スーツやビジネスカジュアルの場合、ジャケットやシャツは、シワやよれがあるとだらしなく見えてしまいます。アイロンをかける、クリーニングに出すなど事前に手入れをするほか、撮影前に着崩れている箇所がないか確認しましょう。 またメイクをする際も、清潔感とあわせて、写真撮影時と人事担当者に接するときのメイクがかけ離れすぎないように心がけてください。
メイクについて詳しく知りたい人はこちら↓
プロが教える就活メイクのポイント
猫背やあごが前に出ている姿勢は、自信のない印象を与えます。スピード写真であれば、後ろの壁に肩がつくくらい、姿勢を真っすぐに保ちましょう。
目線が見上げたり見下ろしたりしていると、表情がきつく見えてしまうことも。スピード写真で撮影する場合、機械が「目線をこの線に合わせてください」と指示してくれます。撮影前に、イスの高さを調整するようにしましょう。
写真を切り取る際は、応募用書類の枠にしっかりと収まるようにきれいに切りましょう。のりづけするときは、写真の表側にのりがつかないように注意してください。また、万が一写真がはがれてしまっても、人事担当者が写真を認識できるよう、写真の裏には「学校名、学部名、名前」を書くようにしましょう。
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【監修】峯 陽子先生
約20年の専業主婦の後、人材育成会社で企業の社内研修講師などを経て、独立。企業の会社研修の講師のほか、女性の社会復帰支援、学生へのキャリア育成セミナー・マナー講座なども担当。
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