28卒・就活スケジュール|就活準備はいつから?インターンシップ参加のタイミングは?

この記事でわかること

・28卒の就活は、大学3年生の春〜夏に始めるのが一つの目安です
・政府推奨スケジュールを参考にしつつ、企業ごとの違いも把握しましょう
・就活は早期化・多様化しつつありますが、自分のペースで準備を進めていけば問題ありません

28卒の就活スケジュールをわかりやすく解説。就活はいつから始めるものか、インターンシップの時期や、政府の示す就活推奨スケジュールと実態との違い、3年生の今からできることまで、就活の全体像と具体的な準備の方法を解説します。

28卒の就活はいつから始まる?

近年の就活は、準備を含めると、大学3年生の春から夏にかけて始めるのが一般的となっています。その理由や、先輩たちへのアンケート結果を基に、就活を始めるタイミングについて考えてみましょう。

大学3年生の春~夏に始めるケースが一般的

大学3年生の夏になると、企業で実際の業務に近い経験ができる「インターンシップ」が開催されます。インターンシップの応募が始まるのは、大学3年生の春です。そのため、これらのタイミングに合わせて自己分析や業界・企業・職種研究を始めるのが、今の就活のスタンダードな流れになります。

先輩たちはいつ始めた?

インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター『就職白書2026』が就活を終えた先輩たちに聞き取り調査を行ったところ、大学2年生の3月以前や、大学3年生の4~6月に就活を始めた人が多く見られました。特に、直近で大学を卒業した26卒の場合、約2割の人が2年生の段階で就活を始めていました。

なお、調査では大学4年生7月以降に開始する人も一定数見られました。始める時期には個人差もあるため、あくまで目安の一つとして捉えるといいでしょう。

先輩たちの就職活動開始時期に関するアンケート調査

※「卒業年次前々年」は大学2年生、「卒業年次前年」は大学3年生、「卒業年次」は大学4年生などを指します。

出典:インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター『就職白書2026』

【補足】28卒とは

「28卒(2028年卒)」とは、2028年3月卒業予定の大学生や短大生、大学院生、専門学校生のことを指します。具体的には、2026年4月時点で大学3年生の人や、大学院1年生の人が当てはまります。以降、本記事では大学3年生を主な例として解説します。

「28卒」のように、学校を卒業する年を表した言葉を「卒年」と呼びます。リクナビではこの「卒年」を使って卒業時期を区別しています。そのため、リクナビ上で卒年度を問われた場合、2028年3月卒業予定の学生は「28年卒」を選択しましょう。

「卒年」と似た考え方に「28年度卒」と表現する、「卒業年度」があります。「卒年」は単位が“年”で、「卒業年度」は単位が“年度”であることに注意しましょう。

例えば、「28卒」は「2028年3月」に卒業する人を表しますが、「28年度卒」といった場合、「2029年3月」に卒業する人を表します。28年度(2028年度)は、2028年4月から2029年3月までだからです。

押さえておきたい、2つの就活スケジュール

就活スケジュールを考えるときは、政府が推奨する公的なスケジュールと、実際の企業の動きの両方を押さえることが大切です。初めに、この2つの違いを見ていきましょう。

政府推奨スケジュールでは、大学3年生の3月に会社説明会が始まる

政府推奨スケジュールでは、3年生の3月1日に企業の採用広報、4年生の6月1日に選考、10月1日に内定がそれぞれ始まります。それに合わせて、3年生の3月から会社説明会への参加が始まり、4年生の6月から面接を受け、10月に内定、というのが大まかな就活の流れとなります。

実際の就活スケジュールは業界・企業によって差がある

下図は、先輩たちがいつの時点で内定をもらったのか、割合を示したグラフです。政府推奨スケジュールでは、選考が始まるのは6月1日ですが、例えば26卒の先輩たちの約8割が6月1日時点で何らかの内定を得ています。また、26卒の先輩たちのうち、約半数はより早い、採用広報が始まる3月1日時点で内定を得ているのも特徴的です。

このように、政府推奨スケジュールとは異なり、早期に説明会を始めたり、内定を出したりする企業は少なくありません。政府推奨スケジュールは全体の大きな流れをつかむための「基準」として活用しつつ、気になる業界や企業については、個別に説明会の日程や選考開始時期を確認することが大切です。

例えば、業界の主要企業のインターンシップ開催時期や説明会開催時期、エントリシート(ES)の受付期間について、前年の採用情報を確認したり、採用サイトに最新の情報がないかをチェックしたりすると、見逃しが少なくなります。そのためにも、余裕があるタイミングで自己分析や業界・企業・職種研究を進めておくのがお勧めです。

なお、下図の調査では、早い時期にリクナビへ登録をしている学生も調査対象となっているため、早期の内定率が高くなっているとみられます。早期に内定を得ることが大切なわけではありません。自分のペースで就活を続けましょう。

2026年3月度(卒業時点)内定状況

出典:インディードリクルートパートナーズ『就職プロセス調査(2026年卒)「2026年3月度(卒業時点)内定状況」』

企業のタイプによっても選考スケジュールは異なる

特に中小企業やベンチャー企業では、通年採用や早期選考を行う企業が少なくありません。また、外資系企業は日系企業とは異なる独自のスケジュールで動くことが多く、インターンシップや説明会の時期も早い傾向があります。

さらに、マスコミ業界は業界全体として独自の日程で採用を行うこともあり、政府推奨スケジュールや実際の就活スケジュールとは異なる動きになる場合があります。

業界・企業・職種研究で志望する企業が見えてきたら、こうした傾向も併せて調べておくと良いでしょう。

政府推奨スケジュールを基準に、就活の流れを見てみよう

実際の就活は、業界や企業によって動き出す時期に差があります。ただ、全体の流れをつかむ上では、政府推奨スケジュールを一つの目安にするのが良いでしょう。

まずは下記の政府推奨スケジュールを基準に、どの時期にどのような準備を進めておくと良いのかを見ていきましょう。そして、志望する業界や企業が少しずつ見えてきたら、業界や企業ごとに、インターンシップや説明会、エントリーのタイミングを調べていくのがお勧めです。

政府推奨就活スケジュール

【3年生3月まで】

政府推奨スケジュールでは、3年生の3月から採用広報やエントリーが始まります。そのため、それまでの時期は、自己分析や業界・企業・職種研究、インターンシップへの参加、ESや適性検査の準備などを進めておく期間と考えると良いでしょう。

企業によってはこれより早く動く場合もありますが、この時期までに基本的な準備ができていれば、その後の就活にも対応しやすくなります。

自己分析

自己分析とは、「自分の特徴を理解するために、これまでの経験や考え方を振り返り、整理すること」です。

例えば、進学や部活、ゼミ、アルバイトなどの大きな選択をする際に、「何を重視して決断してきたのか」「感情が大きく揺さぶられたときはどんな瞬間だったのか」など、人生の出来事を一つひとつ振り返ることで、自分の性質が見えてきます。

自己分析によって、自分の特徴や性質を言語化しておくことは、自分に本当に合った企業を見つけたり、企業の担当者に自分をわかりやすく伝えたりする上でとても大切です。

本格的なエントリーや選考が始まる前のこの時期は、比較的まとまった時間を確保しやすく、落ち着いて自己理解を深められるタイミングです。また、インターンシップの応募や参加、志望動機なども、自己分析で得た気づきがあるからこそ精度が高まります。就活の一歩目として、最初に取り組むことをお勧めします。

業界・企業・職種研究

業界・企業・職種研究は、自分の志向や強みとマッチする進路を見極めるための活動です。自己分析で見えてきた価値観や興味を基に、各業界や企業の特徴、仕事内容を理解し、「自分に合う環境や役割はどんなものか」を具体的に考えていきます。仕事内容だけでなく、社風や価値観といった文化が合うかを見極めることも重要です。求人情報や企業の採用サイト、社員インタビューの記事などを活用し、気になる業界や企業、仕事内容を具体的に把握していきましょう。

業界・企業・職種研究に取り組むと、インターンシップの応募先や志望先を選びやすくなります。その後のES作成や面接でも、自分に合った選択理由を一貫して伝えやすくなります。

オープン・カンパニー&キャリア教育等

オープン・カンパニーとは、自社や業界に関する情報提供・PRを目的とした、企業が開催するキャリア形成支援プログラムです。特徴は、短期間(主に半日から1日程度)で、学年を問わず参加できます。ハードルが低く、複数企業のプログラムに参加しやすいので、さまざまな業界や企業を比べるために、ぜひ活用しましょう。

キャリア教育とは、働くことへの理解を深めることを目的に、大学が実施するプログラムのことです。さまざまな分野の職業を知る講座や、理解や就職先選びに向けたキャリアデザインを学ぶ講座など、社会に出るための基礎知識を学ぶ講座が多く見られます。中には、グループワークを行ったり、企業と連携して実際の仕事を経験するプログラムもあります。「働くとはどういうことか」「将来、どのように活躍したいか」など、働くことへの価値観を深めたい場合に、参加するのがお勧めです。

インターンシップ

インターンシップも、オープン・カンパニー&キャリア教育等と同じ、キャリア形成支援プログラムの一種です。

オープン・カンパニー&キャリア教育等との違いは、就業体験や開催期間など、開催の条件が厳密に決まっていることです。具体的には、「大学3・4年生など、卒業・修了年次または前年次の学生が対象」「5日間以上開催される」「就業体験を含むこと」などが主な条件となっています。

インターンシップの主な開催時期は、学生がまとまった時間を取りやすい夏休みに集中します。ただし、「秋インターンシップ」という10~12月ごろに開催されるインターンシップも少なくありません。多くの場合、参加には申し込みや選考が必要になるので、参加する場合は申し込みまでに自己分析や業界・企業・職種研究を進めておきましょう。

インターンシップに参加する意味

インターンシップは就業体験を得られるのが大きな特徴です。オープン・カンパニー&キャリア教育等の場合、就業体験を得られる場合はありますが、インターンシップのように必ず就業体験を得られるとは限りません。

また、会社説明会やOB・OG訪問と比べると、現場の空気を感じやすいため、業種や職種、企業による仕事内容の違いや働いている人たちの雰囲気、企業風土の違いをより深く知ることができます。

なお、一定の要件を満たしたインターンシップの場合、企業はインターンシップ参加者の評価情報などをその後の採用活動に活用することができます。気になっている企業のインターンシップに参加できる機会があれば、積極的に参加してみましょう。ただし、26卒の場合、企業に内定した人のうち、自社のインターンシップ等に参加した人の割合は36.3%(※)。そのほかの人は、インターンシップに参加せずに内定を得ています。「参加できないから内定を得られない」と気にし過ぎる必要はありません。

また、インターンシップは企業の受け入れ人数に限界があるため、必ず参加できるものではありません。希望の企業のインターンシップに参加できない場合は、同業の違う企業のインターンシップに参加しても良いでしょう。

※出典:インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター『就職白書2026』

適性検査・エントリーシート・面接準備

適性検査は、企業が採用の際に応募者の能力、仕事や職場への適性を知るために行われます。「SPI3」をはじめとしたいくつかの種類があり、言語能力や計算能力、論理的な思考力など、さまざまな能力が問われます。

エントリーシートは、就活で企業に提出する応募書類の一種で、「ES」と略されます。書式は企業ごとに異なりますが、主に自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、長所・短所など、応募者がどんな人物かを知るための文章を求められるのが一般的です。

面接準備はもちろん、適性検査やESも、応募の段階になってから一発勝負で臨むと、実力を発揮し切れない可能性があります。適性検査の形式に慣れておいたり、自分をアピールできる文章を考えたりするには時間がかかるため、前もって準備して臨むものだと考えておきましょう。

【3年生3月~】

政府推奨スケジュールでは、3年生の3月から採用広報やエントリーが始まります。この時期から、企業へのエントリーや会社説明会への参加が増えていきます。

エントリー

エントリーとは、企業に対して「興味がある」と意思表示することです。

例えば、リクナビで企業にエントリーすると、リクナビに登録したあなたの情報が企業に送付され、企業からは企業の詳細な情報や説明会の案内などが届くようになります。エントリーしただけで即応募となるわけではありません。エントリー後にあらためて、選考に申し込むかを決めることになります。

エントリーが始まるのは、3年生の3月1日からになります。エントリー後は会社説明会や選考で慌ただしくなるため、それまでにどんな企業に興味があるかや、自分の将来像を固めておくと、スムーズにスタートを切れるでしょう。

会社説明会

会社説明会は、その企業の事業内容や事業規模、沿革、業務内容などを企業が説明するイベントです。企業が独自に開催する個別説明会のほかに、大きな会場に複数の企業が集まって行う合同企業説明会もあります。

会社説明会は社員の話を直接聞けたり、企業のホームページには載っていない詳細な情報が聞けたりと、深く企業を理解でき、志望動機を具体化するチャンスです。企業側も自社の魅力を伝えるためのコンテンツを用意しているので、さまざまな企業の会社説明会に参加してみましょう。

会社説明会はほとんどの場合、定員が設けられている予約制で、人気の企業は予約が通らないこともあります。志望する企業の会社説明会を見逃さないように、時期が近づいたら小まめに情報収集しましょう。

ES提出

エントリーや会社説明会を経て、選考に進むと決めた企業にESを提出します。ESの内容で、次の選考に進めるか決まる場合も少なくありません。

【4年生6月~】

政府推奨スケジュールでは、4年生の6月から採用選考が始まります。このころから面接が進み、内々定が出るケースも見られるようになります。

面接

ESの選考などの後、いよいよ面接に進みます。個人面接やグループ面接、グループディスカッションなど、さまざまな形式の面接に対応できるようにしておきましょう。

面接は複数回実施されることが多く、選考結果に応じて別の企業にエントリーし直して就活を続ける場合もあります。そのため、スケジュール管理が重要になっていくでしょう。

内々定・内定

選考後、企業から採用の意思表示として内々定、または内定が出されます。

内々定と内定の違いは、書面をやりとりして、正式な労働契約を結ぶかどうかです。政府推奨スケジュールでは、内定が出され始めるのは10月1日です。そのため、それまでは口頭やメールで「内定を出します」と伝える内々定にとどめ、10月1日以降の手続きをもって正式な内定とするのが一般的です。

「出遅れたかも」と感じた人へ

ここまで読んで、「もう出遅れたかも…」と感じる人もいるかもしれませんが、安心してください。上記のスケジュールはあくまで目安にすぎず、すべての人が同じペースで就活を進めているわけではありません。

実際には、3年生の秋・冬に行われるインターンシップもたくさんありますし、ESの提出や面接はこれから本格化していく段階です。自己分析や業界・企業研究などの準備を今から始めても、十分間に合います。

大切なのは、周囲と比べることではなく、自分のペースで進路を見つけることです。できるところから、着実に準備を積み重ねていきましょう。

28卒の就活に変化はある?

28卒の就活は、企業の採用ニーズが高く、全体としては学生にとって前向きな状況が続く見込みです。一方で、一部企業の採用においては、学生の応募が集中し、狭き門となっているところもあり、 志望先によってはしっかりと準備して臨む必要性がある場合もあります。こうした就活市場の傾向も押さえておきましょう。

【就活市場】企業の新卒採用ニーズは高く、学生にとっては追い風

28卒の新卒採用市場は、企業の採用ニーズが高く、学生にとっては追い風となる見込みです。

リクルートワークス研究所の調査(※1)によると、2027年卒の大卒求人倍率(※2)は1.62倍で、2026年卒の1.66倍から低下したものの、いまだ高水準を保っています。また、大学卒の平均初任給額も、4年連続で上昇。企業の採用意欲は高い状況が続いていると言えるでしょう。

※1 参考:リクルートワークス研究所「第43回 ワークス大卒求人倍率調査(2027年卒)」

※2 :大卒求人倍率とは
民間企業への就職を希望する学生1人に対し、企業から何件の求人があるのか(企業の求人状況)を算出したものを指します。

【就職難易度】企業規模にこだわらなければ選択肢は多いが、大手企業への就職は狭き門

企業の新卒採用ニーズは高いものの、だからといって「どこでも簡単に入社できる」というわけではありません。

リクルートワークス研究所の「ワークス大卒求人倍率調査(2027年卒)」(※)によると、27卒の民間企業就職希望者数約46万人に対し、「従業員5000人以上」の企業の求人総数は約5万件。約10分の1程度の求人しかありません。企業規模にこだわらなければ選択肢は多いものの、大手企業への就職は狭き門と言えるでしょう。

実際に、大手企業への就職は競争が激化しています。28卒の場合も、大手企業への就職を希望するなら、自己分析や業界・企業・職種研究をはじめとした準備にしっかり時間を割きましょう。

※ 参考:リクルートワークス研究所「第43回 ワークス大卒求人倍率調査(2027年卒)」

【採用形式】初任配属先の確約採用や、内定パスポートなど採用形式が多様化

これまでの新卒採用では、さまざまな業務経験を積んでから、適性に合わせて配置転換を行う「ジョブローテーション」を前提とした採用が一般的でした。募集においても特定の職種を細かく分けるより、「将来的にさまざまな業務を担うことを前提とした総合職」として採用するケースが多く見られました。

しかし、近年は学生側の価値観の多様化に合わせて、新卒採用でもさまざまな採用形式を取る企業が見られます。例えば、入社後の配属部署を確約する「初任配属確約採用」、希望する領域のキャリアからスタートできる「部門別採用・コース別採用」、希望する都道府県に勤務地を確約する「配属地確約採用」、一度内定を得ると他社に入社後であっても一定期間は内定が有効となる「内定パスポート」などがあります。

28卒の就活でも、こうした多様な採用形式を実施する企業が見られると予測されます。採用形式の面から希望の進路を見つけるのも一つの手なので、アンテナを張っておきましょう。

【就活トラブル】各種ハラスメントを感じた場合は、企業や学校へ相談を

近年、就活中やインターンシップ中の学生に対するセクハラや、目標の採用数を確保するための「就活終われハラスメント(オワハラ)」が問題視されています。

こうしたハラスメントに対し、国は注意喚起や企業への指導を続けていますが、自分自身でも注意しながら行動することが大切です。例えば、性別にかかわらず、夜に採用担当者と2人だけで会うようなシチュエーションは避けましょう。また、不安や違和感がある場合はオンラインでの面談を希望するなど、無理のない形で対応することも一つの方法です。

就活は本来、学生と企業が相互理解を深めていくための場所です。決して企業が優位に立ち、学生が判断される立場にあるものではありません。どこに就職するかの最終決定権があるのも学生です。無理に我慢する必要はありません。万が一ハラスメントを受けた場合は、1人で抱え込まず、企業の問い合わせ窓口や別の採用担当者、学校のキャリアセンター、信頼できる大人などへ相談してみましょう。

具体的に何をしたらいい?28卒の就活準備ポイント

28卒の就活準備で重要なのは、自己分析や業界・企業研究などを通じて「自分は何がしたいのか」「どんな環境で力を発揮できるのか」を理解し、言葉にしていくことです。その上で、余裕があるようなら選考の準備も進めておきましょう。

どんな準備をしたらいいのか、一つひとつ具体的に解説します。

自己分析

自己分析を進める方法はいくつかありますが、まずは過去の経験を振り返ることから始めるのが基本です。これまでの人生で印象に残っている出来事や、力を入れて取り組んできた活動を洗い出し、「なぜそれを選んだのか」「どんな工夫をしたのか」「どんなときにやりがいを感じたのか」などを整理していきます。

また、自分1人で考えるだけでなく、保護者や友人、先輩などに自分の強みや印象を聞く「他己分析」を取り入れるのも有効です。自分では気づきにくい特徴を知ることができ、客観的に自分を理解するヒントになります。

業界・企業・職種研究

業界・企業・職種研究は、まず広く情報を集めることから始めましょう。

業界研究では、それぞれの業界の仕組みやビジネスモデル、成長性などの視点から、「どんな特徴がある業界か」「どんな企業が属しているか」といった全体像を押さえていくのがお勧めです。

企業研究では、気になる企業の事業内容や強み、社風、働き方などを調べましょう。企業の採用サイトや会社説明会、社員インタビューなどを通じて、「どのような人が活躍しているのか」「自分に合いそうか」といった視点で理解を深めていくと、自分とのマッチングを考えやすくなります。

職種研究では、営業・企画・技術など、職種ごとの仕事の内容や役割、求められるスキルを把握し、自分の強みや興味と照らし合わせていきましょう。

OB・OG訪問

訪問するOB・OGは、学校のキャリアセンター経由で見つけるのが一般的です。また、知り合いや、ゼミ・研究室・サークルの先輩のつながりから訪問先を見つけることも可能です。まずはどのようなOB・OGに訪問できそうか、自分の学校の情報や、個人的なつながりをチェックしてみましょう。

また、忙しい合間を縫って話を聞かせてもらう以上、聞きたい話は前もって整理し、アポイントの取り方も勉強しておいた方が良いでしょう。OB・OG訪問は、リアルな働き方や入社の決め手、仕事のやりがい・大変さなど、会社説明会では得られない情報を具体的に知る絶好の機会です。しっかり準備して、有意義な時間にしましょう。

インターンシップ&キャリア

インターンシップもオープン・カンパニーも、リクナビを含む就活準備サイトから応募可能です。また、企業のホームページやSNS、学校のキャリアセンターで募集している場合もあります。まずはこれらの情報にアクセスして、どのようなインターンシップ、オープン・カンパニーがあるかをチェックしてみましょう。

参加する際は、「どんな情報を得たいか」「何を確かめたいか」を意識して、主体的に活動しましょう。そのためにも、応募前に自己分析や業界・企業研究をある程度進めておくことが大切です。選考がある場合に備えて、簡単な志望動機や自己PRを用意しておくのがお勧めです。

キャリア教育は、学校のキャリアセンターで見つけられます。インターンシップやオープン・カンパニー同様、何が知りたいのか、どんな側面からキャリアを考えたいのかなど、目的意識を持って参加するようにしましょう。

筆記試験

筆記試験も、多くの先輩が問題集やオンライン教材などを使って事前に準備しています。短期間での準備が難しい分野もあるため、余裕のある時期から問題形式に触れておくと安心です。

まずはどのような試験があるのかを知り、基本的な問題に慣れておくことから始めてみましょう。

ES

ESの本格的な提出は大学3年生の3月以降が中心となりますが、インターンシップの選考でもESの提出を求められることがあります。自己分析を兼ねて、今のうちから自分の経験を振り返り、伝えたい内容を整理しておくと、その後の作成がスムーズになります。

また、伝えたいことを言語化できるように、自己PRやガクチカについて、面接やESでよく聞かれる内容を調べておくのも良いでしょう。のちの履歴書作成にも役立ちます。

面接

面接準備で早い段階から意識しておきたいのは、「自分の経験を言葉で説明できるようにしておくこと」です。

自己分析で整理した内容を基に、「何をしたのか」「なぜそれをしたのか」「そこから何を学んだのか」を簡単に話せるようにしておくと、実際の面接でスムーズに受け答えしやすくなります。

まずは、身近な人に自分の経験を話してみるなど、伝える機会を少しずつ増やしていくことから始めてみましょう。

下の記事では、面接のマナーや基本的な質問を紹介しています。余裕があれば、予習のつもりでチェックしておきましょう。

就活準備で気になる疑問

やりたいことが決まっていなくても、インターンシップに参加していなくても、就活は問題なく進められます。実際には、就活を進めながら志望を固めたり、本選考から内定を得るケースも多いからです。自分に合った就活の進め方を探せるよう、就活準備でよくある疑問を紹介します。

やりたいことが決まっていないと、就活は進められない?

仕事でやりたいことは明確でなくても大丈夫です。就活は、やりたいことを見つけていく作業なので、就活開始前から明確である必要はないためです。

まずは興味があること、自分の強みをいかせることを仮置きして、本当にフィットするかどうかを、オープン・カンパニー&キャリア教育等などを通じて確かめ、自分らしい企業選びの軸を見つけていきましょう。

インターンシップって必ず参加するもの?

インターンシップに参加していないからといって、必ずしも内定を得られないわけではありません。実際には、本選考から応募して内定を得るケースも多くあります。

インターンシップは企業や仕事への理解を深めたり、その後の選考につながる機会が得られるなど参加することで得られるメリットが少なくありません。ただし、やみくもに参加するだけでは、中途半端な理解しか得られず、満足できる進路選びにつながらない可能性もあります。

大切なのは、「どの業界・企業の」「何を知りたいのか」という目的意識を持って参加することです。単に業務内容が知りたいなら、会社説明会など、インターンシップ以外のプログラムでもわかるはずです。企業のホームページや会社説明会だけではわからない、もっと知りたいことは何か、を深掘りした上で、参加したい業界や企業が見えてきた際に、これから応募できるプログラムを見つけてみてください。

「早期選考」にはどう備えればいい?

早期選考とは、大学3年生の1月ごろなど、政府推奨スケジュールよりも早い時期に前倒しで行われる選考を指します。企業によってはインターンシップ参加者などを対象に、こうした早期選考を実施している場合があります。

早期選考の進め方は企業によってさまざまです。まずは、自己分析や業界・企業研究、ESの準備など、基本的な就活準備を進めておくことが大切です。その上で、気になる企業のインターンシップや会社説明会に参加し、選考の機会につながる可能性にも目を向けておきましょう。特別なことをするよりも、いつ選考が始まっても対応できる状態を整えておくことを意識してください。

理系学生の場合、就活スケジュールはどう考えればいい?

理系学生の就活には、大きく分けて「自由応募」と「推薦応募」の2種類があり、どちらを選ぶかによってスケジュールがやや異なります。

自分で企業に応募する「自由応募」の場合は、基本的なスケジュールは文系と大きく変わりません。自己分析や業界・企業研究に取り組み、インターンシップへの参加やエントリーを進めていく流れになります。ただし、理系の場合は大学3年生の後期から研究活動が本格化することも多く、就活との両立が難しくなりやすい点には注意が必要です。時間に余裕のあるうちから準備を進めて、両立を目指しましょう。

一方の「推薦応募」は、学校や研究室を通じて応募する就活ルートです。推薦応募は一般的な就活とスケジュールが異なり、特に研究室の教授経由で推薦してもらう場合は、状況に応じてスケジュールが変わります。「推薦応募」を考える場合は、早めに担当教員やキャリアセンターに相談しておきましょう。

監修:株式会社インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター 上席主任研究員 栗田貴祥

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。