インターンシップの面接では、どんな質問がされるのでしょうか。面接で実際に聞かれている質問や先輩たちが回答に困った質問などを紹介しながら、回答を考える際のポイントを紹介します。
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目次
インターンシップの面接では、以下のような質問をされることが多いでしょう。
インターンシップの面接で聞かれる質問の内容は、一般的に「自分(学生)自身のこと」「参加目的」の2つに分類されます。そしてよく聞かれる代表的な質問が「自己PR」と「志望動機」です。
そのほかに、「趣味」や「どのような学生生活を送っているのか」といった質問をされることもあります。この場合も、自分が何に興味や関心を持っているのかということだけでなく、企業に自分自身の強みや価値観が伝わるように「どのような行動を取っているか」を具体的に話せるように意識してみましょう。
また、「将来の展望」や「入社10年後にどのような社会人になっていたいか」のように、将来について質問される場合もあります。これは、自社の業界や業務について、どの程度興味を持っているのかを知る狙いがあるようです。選考前に、しっかりと企業について調べておき、今回のインターンシップで学びたいことや、その業界でどんなことをやってみたいかを、考えておくとよいでしょう。
面接では、コミュニケーション能力も見ていますから、その場の会話として適切かどうかも大切です。面接の場では、「とにかく早く答えなければ!」と慌てる学生も多いですが、急ぐ必要はありません。面接の場では、予想していない質問がくることもありますが、質問をしっかりと聞き、それに対する回答を考えてから話し始めても大丈夫です。
インターンシップの面接で通過率を上げるためには、以下の3つが大切です。
実際のインターンシップの面接では、どのような質問されるものなのでしょうか?インターンシップ等(※)の選考に携わる人事担当者に「面接ではどのような質問を通じて学生に対する理解を深めていますか?」と聞いた、アンケート結果を紹介します。
※「インターンシップ等」とは、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラム(1day仕事体験含む)のことを指します
■インターンシップ等の面接では、どのような質問を通じて学生理解を深めていますか?(n=153、複数回答)
最も多かったのは「自己PR」です。人事担当者の8割超は自己PRについて聞いていました。続いて多かったのは「志望動機」で、こちらについても8割弱が質問していることがわかりました。やはりインターンシップの面接では、「自己PR」と「志望動機」は、ほぼ聞かれるものだと考えたほうがよいでしょう。
以降は、「どのような学生生活を送っているのか」「将来の展望」「趣味」が続きます。これらについても、人事担当者の4〜5割は質問しているため、やはり面接で聞かれる可能性があるでしょう。
人事担当者はそれぞれの質問を通じて、まず「自分(学生)自身のこと」を知りたいと考えていると思います。また、自社のインターンシップに参加したいという目的や背景などを知ることで、「どのくらいの熱意があるのか」も確認しているのでしょう。
企業が「自分(学生)自身のこと」を知りたい背景には、「自社の仕事で求められる能力や姿勢が、本人の能力や価値観と合致しているか」を見極めたいという狙いがあるようです。
「自己PR」は「自分(学生)自身のこと」を知るための質問の代表です。自分自身について振り返り、自分の資質(能力、性格特徴、思考、価値観)を明確にした上で、過去に熱心に取り組んできた行動の実績と併せて伝えるとよいでしょう。
自己分析について、詳しいやり方はこちら↓
【自己分析のやり方】手軽にできる9つの方法や目的・志望動機の作り方まで
企業が「参加目的」を知りたい背景には、「自社のインターンシップにいかに積極的に取り組んでもらえるか」を見極めたいという狙いがあるようです。インターンシップでは、現場同行、企画立案、チームでのリサーチ、ディスカッションなど、実務に近い体験をする機会が多くあります。学生が熱心に活動すればするほど学ぶものが多くなり、学生・企業双方にとって有意義な場となります。
面接で質問されることの多い「志望動機」は、「参加目的」を見極めるための質問の代表です。 上記のような企業の意図を理解して、志望動機では今回のインターンシップに関する意欲の強さをしっかり伝えられるように回答を考えてみましょう。
インターンシップの面接で聞かれることを踏まえていた場合でも、「うまく答えられなかったらどうしよう」「どんな準備をすればいいの?」と悩む人もいるでしょう。よくある悩みを基に、面接の準備をするときのポイントを紹介します。
インターンシップの面接を受けた先輩たちが悩みがちなのは、「学生時代に力を入れたこと」や「自社をどうして受けたのか」など自己PRや志望動機といった定番の質問に、うまく答えられなかったということです。面接前に自己分析と企業研究をしっかりしておくことが大切になります。
また、例えば自己PRや志望動機などについて聞く場合でも、企業によって質問の仕方はさまざまなので、質問例なども把握しておくと安心できるでしょう。
【自己PRに関連する質問例】
【志望動機に関連する質問例】
同じ企業の面接でも、面接ごとに聞き方を変えて質問される場合もあります。その場合、回答の仕方も変わります。そのため、スピーチのように「この質問に対しては、こう答える」と一言一句覚えるのは効果的とは言えません。
質問の仕方が変わったときでも回答できるように、伝えたいポイントを覚えておくことを意識してみてください。
面接に臨む前に、自己分析でどんなことを押さえておくとよいか気になる人はこちら↓
ほかにも、面接ではさまざまな想定外の質問をされる可能性があります。どのような質問に対し、どういった考え方で答えればいいのか、例を挙げながら紹介していきます。
【質問例】
例えば、「自分を色に例えると?」という質問には、何色と答えたら正解、というように模範解答はありません。あくまで、皆さんの考え方を知るためなのです。
企業の意図は、志望動機や自己PRと同様に「価値観を知りたい」「自社のインターンシップに積極的に取り組んでくれそうかどうか」と捉えると答え方のヒントになります。つまり、色に例える質問は自己PRの変化系であり、「自分らしさをどう捉え、それを色にしてみることでどのような表現をする人物なのか」ということになります。
アルバイト経験など、一つの経験に絞って質問するのも、「その経験の中での自己PRの要素を確認したい」という意図があるでしょう。
一方、「嫌いな人の特徴は?」という質問では、「インターンシップに参加したとき、ほかの学生との協働ができそうかどうか」という点がポイントになります。誰しも、嫌いな人や苦手な人はいるかもしれませんが、単に嫌いというだけで終わらせずに、「嫌い・苦手と感じる相手と、どのようにしてうまく接してきたのか」などを話すようすると、あなたらしさが伝わるでしょう。
人事担当者から質問を求められたとき、「逆質問をされて、言葉に詰まってしまった」「逆質問の時間が長くて困った」など、戸惑ってしまう人もいるようです。質問する意図などを踏まえ、どのように対応すればよいのか理解を深めておきましょう。
人事担当者のアンケートで、「何か質問はありますか?」と、逆質問をするときの意図について聞いたところ、3つのパターンがあることが見えてきました。人事担当者のリアルな声をパターン別に紹介するので、参考にしてみましょう。
【学生の知りたいことを聞いてほしい声】
【インターンシップ参加への熱意や意欲を知りたい声】
【学生の本質を知りたい声】
企業の人事担当者の意図を踏まえると、せっかくの機会なのでぜひ質問はしておきたいところです。
では、実際にどんな質問をするとよいのでしょうか?大切なのは、「自分が知りたいことを確認するために質問をする」ということ。そして、質問の根底にあるものが「志望動機」と考えるとよいでしょう。
今回、なぜインターンシップに応募したのか、何を得ようと思っているのか。自分の志望動機に従って、説明会や募集要項で得た情報について、追加で確認したいこと、もっと知りたいことを聞いてみてください。なお、企業のホームページなどで調べればわかることは、事前準備で解決できるものが多いです。面接の場では、直接聞かないとわからないことを質問するようにしましょう。
インターンシップ面接の流れを「対面面接」「Web面接(オンライン面接)」に分けて解説します。それぞれのマナーとポイントを押さえて、面接当日も慌てないようにしておきましょう。
特に、対面での集団面接(グループ面接)では、入室の順番によってマナーが変わるので注意が必要です。また、Web面接は、事前準備として接続テストを行い、カメラ写りなどを確認しておくとよいでしょう。詳しいポイントは以下を参考にしてみてください。
時間には余裕を持って、会場に到着しておくとよいでしょう。早めに着いた場合は近隣で時間をつぶすなどし、約束の5分前を目安に受付・入館を済ませると安心できるでしょう。受付では、学校名と氏名を告げてから「何の用件で誰に会いに来たか」を簡潔に伝えてください。
大きな声でおしゃべりをしたりせず、姿勢を正して待つように心がけてください。携帯電話の電源は切っておくか、マナーモードにしておくとよいでしょう。
ノックはゆっくりと行いましょう。「どうぞお入りください」と言われたら扉を開け、入室したら扉の方に向き直り、扉を静かに閉めましょう。閉め終わったら、面接担当者の方に向き直り、扉の前で「失礼いたします」と一礼してから、いすに向かいます。いすの左側か後ろに立ち、「○○大学の××××(フルネーム)です。よろしくお願いいたします」と言って一礼を。面接担当者に「おかけください」と勧められてから「はい、失礼いたします」と言って着席しましょう。
【集団面接(グループ面接)の場合】
入室する順番が先頭になった場合はドアをゆっくりと3回ノックし、「どうぞお入りください」と言われたらドアを開けましょう。ドアの前で「失礼します」と一礼してから入室します。
2番目以降になった場合は、先頭の人の後に続きますが、ドアのところでいったん立ち止まり「失礼します」と言って一礼してから入室しましょう。
最後に入室する場合は、入室したら扉の方に向き直り、扉を静かに閉めましょう。閉め終わったら、面接担当者の方に向き直り、扉の前で「失礼します」と一礼してからいすに向かいましょう。全員が入室し終わり「お座りください」と面接担当者から声をかけられるまでは立って待っています。このとき、目をキョロキョロさせていると、落ち着きがないような印象を持たれかねません。姿勢を正して前を向いていましょう。
鞄は足下に置き、手は軽く握った状態、もしくは手を重ねて膝の上に置きましょう。姿勢を正して、面接担当者の目を見ながら自然な笑顔で受け答えしましょう。
面接が終わったら、着席したまま一度「本日は、ありがとうございました」と一礼し、起立していすの横で再度「ありがとうございました」と一礼を。ドアの手前で面接担当者の方に向き直り、「失礼いたします」とあいさつしてから退出しましょう。
使用ツールと接続の手順、プロフィール画像、アカウント名を事前に確認しておきましょう。静かで背景に映り込みの少ない場所を選び、カメラのレンズが自分の視線と同じ高さになるように設置してから、明るさのチェックをしましょう。マイク付きのイヤホンやヘッドセットがあると、生活音などを遮断できて安心です。事前に接続テストを行い、トラブルがないかチェックしておくことも大事です。
面接開始の10~15分前には、機器のセッティングやツールの接続準備を完了し、5分前にはツールに接続して待機室に入室しておくことをオススメします。トラブルに備えて、人事担当者の緊急連絡先も確認しておきましょう。
Web面接では、相手のネット接続環境でトラブルが発生するケースもあります。開始時刻から5分過ぎても面接担当者の接続が確認できない場合は、緊急連絡先に電話し、状況を確認しましょう。
自分が話すときはカメラをしっかりと見て、その向こう側に相手がいるつもりで話せば、熱意が伝わりやすくなります。逆に、相手が話すときは画面を見るようにすれば、相手の反応や表情を見逃すこともないでしょう。
Web面接では、手元にエントリーシートのコピーやスマホを置いておくことができますが、それらを見るためには、視線を下に向けなくてはなりません。すると、カンペを読んでいることが伝わり、準備不足や志望度の低さを疑われる可能性もあるため、避けたほうがよいでしょう。
面接の最後に、立ち上がってお辞儀をするケースもあります。面接担当者が立っているところで、上半身しかきちんとした格好をしていなかったために立ち上がることができず、気まずい思いをしたという学生もいます。全身の身だしなみを整えて、最後まで気を抜かないようにしましょう。
Web面接について、詳しくはこちら↓
【オンライン面接(Web面接)とは?】対面との違い、面接にあたっての準備、練習方法を解説!
面接に臨む際に、気をつけておきたいことは、あくまでも、「対話」の場であるということ。面接当日は、「準備したことをしっかり話さないと!」と意気込むあまり、“うまく話す”ことのみに意識がいきがちになることもあるでしょう。けれども企業が面接において把握したいのは、あくまで「円滑なコミュニケーションができるか」ということです。
すらすらと活舌よく話せることより、「質問に対して適切に回答ができるか」が大事だと考えましょう。まずは何を質問されているのかをしっかりと聞いて、質問の意図を理解することを意識してみてください。その後は、相手をしっかりと「見て」話すことを心がけてみてください。相手を見て話すことで、話すスピードが適切になったり、理解されているかどうかを感じたりできます。
「うまく話す」よりも、「質問の意図を理解する」、「相手を見る」ことを意識してみるとよいでしょう。
面接に臨む前に、自己分析でどんなことを押さえておくとよいか気になる人はこちら↓
2025年卒の就活(2023年度)から、特定の要件(参加期間、対象学年、就業体験など)を満たしたプログラムのみをインターンシップと呼ぶことになりました。また、企業は評価を含む学生の情報を、卒業・修了年次の6月1日以降は選考活動に生かしてもよいと変更されました(※)。要件を満たさないものは、引き続き、学生情報を採用選考活動に生かすことはできず、「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」などの別名称になります。インターンシップに応募する前に、インターンシップの定義についても確認してみるとよいでしょう。
※卒業年次とは、大学4年生、大学院2年生、短大2年生などを指します。
詳細はこちら↓
新しいインターンシップの定義とリクナビ2026の「インターンシップ&キャリア」について
【調査概要】
調査期間:2023年12月25日~2024年1月4日
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
調査対象:過去1年以内にインターンシップの採用選考に携わったことがある人事担当者300人
インターンシップ&キャリアや就活準備に役立つ情報をX(旧Twitter)でも発信中!
立ち居振る舞いのマナーを最初に実践する場が、面接選考だ。企業への意欲があっても、態度が悪いとその気持ちは伝わりにくい。おじぎや姿勢に注意して、失礼のないよう振る舞おう。
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