就活スケジュールの全体像を大学1〜2年生・大学3年生(修士1年生)・大学4年生(修士2年生)の学年ごとに紹介。選考スケジュール例と、卒業年次(25卒・26卒)ごとの動向、キャリアの考え方、就活準備のプロセスなどをまとめて解説します。
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目次
「卒年」とは、卒業年次の略称で、一般的に学校を卒業する年のことを表します。例えば就活では、2026年3月卒業予定の大学生や大学院生、専門学校生などは「2026年卒」または「26卒」と表現します。具体的には、2024年4月時点での大学3年生や、修士1年生などが当てはまります。
卒年によって、企業の採用動向や詳細な就活スケジュール、応募できるインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムが異なる場合もあるので、自分の卒年とそれに応じた就活スケジュールを把握しておくと良いでしょう。
なお、卒年と似た言葉に、4月1日から3月31日までの期間で区切る「卒業年度」があります。卒業年度で記す場合、2026年3月卒業は「2025年度卒」となります。リクナビでは卒業時期を区別する際は、基本的に卒業年度ではなく「卒年」を使っているので、混同しないように注意しましょう。
2026年卒(26卒)の学生のための就活スケジュールと、企業の新卒採用ニーズ、具体的な就活準備のポイントなどを解説しています。
【2026年卒】就活スケジュールを解説!26卒はいつから何を始める?
2025年卒(25卒)の学生のための就活スケジュールと、企業の新卒採用ニーズ、具体的な就活準備のポイントなどを解説しています。
【2025年卒】就活スケジュールを解説!25卒はいつから何を始める?
政府主導の現行ルールに沿った選考スケジュールを基に、学年ごとにやっておきたい就活準備スケジュールを解説します。ここで示すスケジュールは、あくまでも「今の学年、時期に応じてできること」を示すための一例です。就活はそれぞれの事情やペースがあるため、この通りに進んでいなくても問題はありません。
※この記事では、大学生、大学院生のスケジュールを基に解説をします。短大、専門学校の方は、ご自身の卒年を参考にしてみてください。
大学1〜2年生の就活準備期は、「社会との接点を持ち、自分の視野と将来の選択肢を広げる」ことが大切です。そのためには、以下のようなことをすると良いでしょう。
まずは、これから先の人生をどう過ごしたいかを考えましょう。次に、希望する人生を実現するためにはどんな働き方が良いのか、どんな職業があるのかを逆算して考えてみましょう。目指すライフキャリアや、ワークキャリアがなんとなく見えてきたら、そこに向けて学業や課外活動にどう取り組めばいいのか、自分なりに考えて意味づけしていくと、より充実した学生生活が送れるはずです。
学年や時期を問わずに参加できるオープン・カンパニーやキャリア教育などに参加してみましょう。この時期は、興味がある1社だけではなく、その競合企業や関連企業、周辺企業などを広く探し、「本当に自分に合っていそうなところはどこか」を探ると良いでしょう。
仕事では、「好きなこと」と「得意なこと」が一致しない可能性もあります。例えば、アニメが好きだからとアニメ制作会社に就職しても、実際に働いてみると苦手な作業ばかりでやりがいを感じられないという場合もあるのです。こういったことを避けるために、アルバイトやオープン・カンパニーなどを通じて、自分の得意なことを社会ではどう生かせるか、どんな仕事ならより価値を発揮できるのかを探ってみましょう。
就活のために、特別な経験を積む必要はありません。その代わり、何かを新しく始めたとき、区切りがついたときに、振り返って言語化する習慣をつけておくと良いでしょう。「なぜ興味を持ったのか」「向いていると思うか」「どんなときに自分らしさを発揮できたか」などを理由や、根拠となる出来事でまとめておくと、自分の価値観が明確になります。就活のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などに生かすこともできるでしょう。
社会人経験がない状態で「働くことについて」自分一人で内省をしようとしても、うまくいかないこともあるでしょう。アルバイトの社員や、OB・OG訪問をした先輩など、社会をよく知る第三者との対話によって、自分の考えを深めていくと良いでしょう。
独自のスケジュールで採用選考を進める企業もあります。過去の選考・開催時期やエントリーシートの受け付け時期などを調べ、カレンダーにメモをしておくと良いでしょう。
企業によっては、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの情報を公開し始める時期です。インターンシップに参加できるのは、大学3年生・修士1年生以降からです。就業体験などを通じて自分の能力や強みがその企業で通じるかを見極め、「自分試し」をすることができる貴重な機会なので、興味がある企業の情報を見逃さないようにしましょう。
インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの応募をする学生が多くなる時期です。書類選考、適性検査・筆記試験、面接などがあるケースもあります。エントリーシートの提出や面接に備えて、自己分析や業界・企業・仕事研究などを進めておくと良いでしょう。
インターンシップの選考について詳しくはこちら↓
インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへ参加する学生が多くなる時期です。ただし、そのほかの時期でも、1年を通してインターンシップ等は開催されているため、この時期を逃しても参加は可能です。
自己分析、業界・企業・仕事研究を深め、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加してみましょう。
また、早期選考に向けて動き出す企業も一部あります。いつから選考が始まるかは企業によって異なるため、気になる企業のスケジュールは事前に確認しておきましょう。
就活が本格化しだす時期です。政府主導の現行ルールで採用を実施する企業などでは、この時期から説明会へのエントリーが始まります。興味を持った企業の説明会に参加して、詳しい情報を集めましょう。通年採用や独自の採用スケジュールで選考を進める企業では、エントリーシートの提出や、筆記試験、面接が始まっている場合もあり、さまざまなことを同時並行する必要がある時期でもあります。
2024卒の新卒採用では、独自の採用スケジュールで早期選考を行う企業などの内々定出し開始のピークがこの時期でした。ただし、これはあくまでも「開始」にすぎません。焦り過ぎずに自分のペースで就活を進めていきましょう。
政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、6月1日から選考が解禁され、内々定が出始めます。この時期から本格的に面接などの選考を始める企業も多いため、周りがすでに内定を持っていても、焦らず就活を進めていきましょう。
多くの企業は10月に内定式を実施します。「内定」とは、学生が企業に「入社承諾書」を提出し、労働契約が成立した状態のことです。
就活スケジュールはあくまでも一つの目安にすぎません。就活は「本当に自分にマッチした企業と出会う」ために行うものです。1年を通して採用を継続している(通年採用)企業や、夏休み以降に採用活動を実施する(秋採用)企業なども多いので、周りと比べずに納得ができるまで取り組みましょう。
就活スケジュールを把握した後は、具体的に就活の準備をしていきましょう。
就活は大きく分けて、以下の9つのプロセスに分けられます。
それぞれの準備とやり方について詳しくはこちら↓
就活のやり方 | 手順・内容・内定者アドバイスを9つのプロセスで解説
「就活をつらく感じやすい時期」という意味では、多くの企業が内々定を出し始め、不採用通知が届き始める時期でしょう。大学4年生の4月ごろがこれに当たります。
多くの企業に応募すればその分だけ、不採用になる機会も増えてしまうのは仕方ありません。あなたの良さをわかってくれる友人や家族がいるように、あなたと一緒に働きたいと考える企業も必ずあるはずなので、前向きに就活を続けていきましょう。
大学3年生の1〜3月ごろは、冬休みを利用したインターンシップ等への参加や、エントリーシートの準備、企業説明会参加や、早期選考を行う企業での面接準備などを同時に進める必要があります。そのため、スケジュールを管理しづらく、忙しいと感じる人も多いでしょう。
就活準備は、「将来どう生きていきたいか」を考えることから始まります。これは、誰もが「今すぐ」始められることです。キャリアは、自分の成長スピードや周囲の環境変化によっても変わります。だからこそ普段の学生生活から、自身は将来どうありたいのか、そのためにはどのような働き方がいいのかについて想いを馳せ、そういった仕事に就くためには、今どう行動するのが良いか、自分なりの指針を持つと良いでしょう。
本記事で紹介したことをまとめると、大学3年生の6月ごろからインターンシップ等の選考が始まり、多くの企業が面接を開始し始めるのは3月、内々定を出し始めるのは4月とされています。そこから逆算すると、就活の選考が本格化し始めるのは大学3年生の1〜3月ごろと言えるでしょう。
監修:リクルート 就職みらい研究所所長 栗田貴祥
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