「あの企業も見ておけばよかった!」と後悔しないために、「気になる会社が増える情報収集法25」では、アドバイザーの石黒さんがいろいろな角度からの企業探しの方法を紹介しています。
今回紹介する「Part.3 いろいろなメディアを使って探す5つのヒント」を読んで、各メディアの活用方法を参考にしてみましょう。
インターネット、商品、書籍、新聞、雑誌…さまざまな「企業探し」のためのメディアがあるが、それぞれに得意分野があり、使いこなすためにはコツが必要ということを知っておきたい。
【アドバイザー】石黒幹久(コンサルタント)
新卒でリクルート入社以来23年間、一貫して人材関連の仕事に従事。おもに企業の新卒採用・中途採用に関するコンサルティング業務に携わる。社会人や大学生向けのセミナーの講師も務め、学生向けセミナーは、述べ400回、受講者は8万人を超える。現在は、フリーのコンサルタントとして活躍中。
アドバイザーの石黒です。
Part.3では、「メディア」を使った企業探しのための情報収集法を紹介します。
情報を集めるといっても、実際には、皆さんの周りに情報はあふれ返っていると思います。例えば、インターネット。「総合商社」と検索エンジンに入れたら、数万、数十万のサイトがヒットします。これをすべてじっくり読んでいたら、大変なことになりますよね。リクナビのような就職情報サイトでも、掲載社数は数千社に上ります。これも、一つ一つ見て、自分に合う企業を探していくわけにはいきません。
だから、情報の海から、自分が必要とする情報をピックアップすることが、情報収集の大きなポイントと言えるでしょう。
まず、ネットや書籍、新聞、雑誌、テレビなど、マスメディアに出る情報は、当たり前のことですが「他者」によって書かれた、あるいは編集されたものです。つまり、情報は「事実」と「解釈」でできています。だから、「事実」をきちんと見極め、「解釈」の部分は、自分も同じように感じることができるかどうか、判断が必要なのです。
例えば、ある記者がA社を訪れ、記事を書きました。「この企業は、20代の社員が多く働いており、会社を訪れた時に『とても風通しがよさそう』と感じた」と書いたとしたら、「この企業は、20代の社員が多く働いており」までは、「事実」です。でも、「『とても風通しがよさそう』と感じた」の部分はあくまでも筆者の「解釈」であり、その人の「主観」がそこに介在しています。
「主観」は「客観」ではありませんから、当然、人によって異なるもの。先の例で言えば、「風通しがいい」と感じる人と、そうでない人がいるはずです。メディアを読んだり見たりするとき、「事実」と「解釈」を分けて見る目を持ち、「解釈」の部分は「自分だったらどう思うだろうか」と一度立ち止まって考える必要があるのです。
では、「解釈」をそのように評価するにはどうしたらいいでしょうか? それには、一つの事柄に関して、異なるメディアをチェックして、いろいろ人が書いた、編集した情報を読むことです。そうすると、客観的な事実がよりくっきりと見えて、自分はどう「解釈」するのかもおのずと明確になります。最後は、自分で判断するしかないのです。
上記のA社を、ほかのメディアでチェックしてみるとしましょう。A社の自社サイトで、「組織がフラットで、年齢やポジションに関係なく意見が言い合える風土」と書いてあれば、「風通しのよさ」をA社の社員も自覚しているとわかります。また、別のニュースサイトで、「25歳の社員のアイデアがきっかけとなり、新商品が生まれた」とあれば、「若くても提案ができる風土」であると考えられます。このように、だんだん自分の判断材料が増えてくるのです。
そして、メディアで見聞きした情報は、あくまで「きっかけ」とすること。それを確かめるために、会社を見に行ったり、その企業の先輩社員に会ったりして実際に自分の目で必ず確認するようにしましょう。
これ以外のほかの角度から企業探しをしたい人は、「気になる会社が増える情報収集法25」トップページを見てみましょう。
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