2027年卒(27卒)の学生の中には、就活準備を始めようと思っても、「いつどんなことをすればいいのかわからない」という人もいるのでは?情報の多さに戸惑っている人は、2027年卒(27卒)向け就活スケジュールの全体像を理解するところから始めましょう。いつ、何を始めると良いか、また採用直結型インターンシップや早期選考などについても解説しています。
リクナビでは、さまざまな「インターンシップ」「オープン・カンパニー&キャリア教育等」のプログラムを見ることができます。気になるプログラムがあるか見てみましょう。
2028卒の就活スケジュールについて知りたい人はこちら
28年卒・就活スケジュール|就活準備でやることは?インターン参加はいつから?
目次
リクルート 就職みらい研究所(調査時点)が、直近で就活を終えた先輩たちに就活を始めた時期を聞いたところ、「大学2年生などの3月以前に就活を始めた」と答えた人が最多となりました。ほかには大学3年生の4〜6月に開始する人や、大学4年生になる直前の3月に開始する人も一定数いるようです。
6月は企業のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの応募が始まる時期でもあるため、それに合わせて業界・企業・仕事研究、自己分析などを行う人が多いことも影響しているのでしょう。
しかし、学内外の活動など就活以外に優先することは個人によって異なるため、この時期までに必ず始めていないといけないということはありません。実際に、卒業学年である大学4年生(大学院2年生)などになってから始める人も一定数います。
開始時期がいつになったとしても、焦らず就活に臨みましょう。
※「卒業年次前々年」は、大学2年生、「卒業年次前年」は大学3年生、「卒業年次」は大学4年生などを指します。
出典:リクルート 就職みらい研究所『就職白書2025』
「2027年卒(27卒)」とは、2027年3月卒業予定の大学生や短大生、大学院生、専門学校生などのことです。具体的には、2025年4月時点での大学3年生や、修士1年生などが当てはまります。
リクナビでも2027年3月卒業予定の学生を「2027年卒(27卒)」としています。
政府は2027年卒(27卒)の就活スケジュールを、「3月1日以降に広報活動(会社説明会受け付けなど)開始、6月1日以降に面接などの採用選考活動開始」 と発表しています。
しかし、政府の推奨スケジュールとは異なり、大学3年生(大学院1年生)などの3月以前から説明会を始めたり、大学4年生(大学院2年生)などの6月以前に内々定を出したりする企業もあります。
政府が主導するスケジュールと並行して、気になる企業が独自の選考スケジュールで採用活動をしていないかどうかも確認しておくと良いでしょう。
就活準備の時期。まずは自分が何に興味があるのか、業界・企業・仕事研究を進めてみましょう。並行して、自分の興味のルーツや特徴を把握する自己分析を進めることも大切です。
企業のWebサイトなどをチェックして、働くことへの関心を高めていけると良いでしょう。
インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加する以外にも、企業紹介や先輩社員の座談会などのオンラインコンテンツも増えています。都合の良い時間を活用して、業界・企業理解を深めていきましょう。
3月からは、企業説明会やOB・OG訪問などで、さまざまな企業、先輩と接する機会も増えてくるでしょう。オンラインで参加する場合は、時間や距離の制約がなくなり、スケジュール調整がしやすいメリットもあります。進めてきた自己分析や業界・企業・仕事研究の結果から、興味を持った企業の説明会に参加して、さらに詳しい情報を集めましょう。
筆記試験や面接が始まる企業もあります。エントリーシートや面接のために、直前になって企業研究をやり直す人もいますが、忙しさのあまり体調を崩してしまっては本末転倒。時間に余裕のあるうちに、自己分析、業界・企業・仕事研究は計画的に進めておくことをオススメします。
政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、6月1日から内々定が出始めます。ただあくまでも、就活の目的は内定ではなく「本当に自分にマッチした企業に出会う」こと。企業の採用担当者も、自社にマッチした学生を見つけるまでは採用活動を継続する傾向があります。1年を通して採用を継続している(通年採用)企業、夏休み以降に採用活動を実施する(秋採用)企業もあり、就活スケジュールはあくまで目安。個人差があってしかるべきです。
長い社会人人生を自分らしく過ごせるよう、自分がその企業に対して何の価値を提供できるのか、逆にどんな条件を企業に求めているのかを考えながら、納得のいく就活を進めていきましょう。
これまでは一部のIT系、マスコミ、スタートアップ企業、外資系などが早期選考を行っていましたが、現在ではさまざまな業界や企業が独自のスケジュールで選考を行うようになりつつあります。政府推奨スケジュールに従っていた大手企業などでも、早期選考を行うケースが年々増えてきています。
企業ごとに個別の選考スケジュールを調べることが2027年卒(27卒)の就活ではより重要になるでしょう。
2025年卒(25卒)の先輩たちの就活スケジュールでは、政府は「3月1日以降に広報活動(会社説明会受け付けなど)開始、6月1日以降に面接などの採用選考活動開始」と発表していました。しかし、リクルート 就職みらい研究所の「就職プロセス調査」で、2025年卒では会社説明会やエントリーなどの受け付けを開始する3月1日時点で内定を取得している学生が約4割いることがわかりました。また、面接などの採用選考活動を開始する6月1日時点では、内定を取得している学生は約8割に達しています。つまり、一部企業では2月の時点で、最終面接をしているケースも珍しくないということになります。
出典:リクルート 就職みらい研究所「就職プロセス調査(2025年卒)」
企業ごとに、個別の選考スケジュールを調べることが大切です。まずは過去のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの選考・開催時期やエントリーシートの受け付け時期などを調べ、カレンダーにメモをしてみましょう。大まかなスケジュールを把握しておけば、その時期が近づいたタイミングで企業の採用サイトをチェックできるため、見逃しが少なくなるでしょう。
また、春〜夏ごろには多くの企業でインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの募集が始まります。応募者や希望者には、採用活動開始時に「会社説明会に参加しませんか」といった案内が来るケースもあるため、気になる企業がある場合には積極的に応募しておくと良いでしょう。
「就活準備が重要とはわかっていても、何を始めればいいの?」と思う人もいるでしょう。そんな人に向けて、就活準備としてやっておきたいことを紹介します。なお、どれから着手しなければいけないといった、順番は特にありませんので、できるところから進めてみてください。
実際の企業での仕事の様子をつかむためには、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへ参加してみましょう。
なお、リクナビでは「インターンシップ&キャリア」という総称を使っており、産学協議会の考え方に準じて就業体験が必須かどうかや、実施日程の条件などで「インターンシップ」と「オープン・カンパニー&キャリア教育等」に分かれて掲載されています。
※就業体験とは
就業体験は、実際の仕事に近い体験を通じて、気になる業界や職種、企業について理解を深める機会です。
インターンシップとは、就業体験、開催期間など、産学協議会が定める5つの要件を満たすものを指し、ひと言で言うと「社会に出る前に仕事の場を体験してみる場」となります。
主に、大学3・4年生が参加できるプログラムで、企業で実際の仕事をしている人から直接話を聞いたり、仕事を体験してみたりすることで、自分のキャリアを考える機会となります。
また、会社説明会やOB・OG訪問などで話を聞く場合よりも、さらに現場の空気を肌で感じることができるため、業種や職種、企業による仕事内容の違いや働いている人たちの雰囲気、企業風土の違いを知ることができます。
なお、産学協議会は、特定の要件(就業体験、開催期間など)を満たしたタイプのみをインターンシップと定めており、企業はインターンシップ参加学生に対して、評価を含めた情報を卒業・修了前年次の3月1日以降は広報活動に、卒業・修了年次の6月1日以降は選考活動に生かしても良いとされています。このことを指して「採用直結型インターンシップ」と表現しているケースもあるようですが、「インターンシップに参加をしたら内定がもらえる」というわけではないので注意しましょう。
実際にはインターンシップに参加をした学生に対して、通常の選考スケジュールよりも先に選考の案内が届くケースがあり、そこからあらためて面接などの選考を行うことが一般的です。
インターンシップとは?参加するメリットやプログラム内容、探し方から必要な準備まで解説
オープン・カンパニーとは、「個社や業界に関する情報提供・PR」を目的とした、主に短期間で開催されるキャリア形成支援プログラムを指します。
具体的には企業説明会や、就職情報会社や学校のキャリアセンターなどが主催するイベント、説明会などが当てはまります。ほかにも、グループワークや職場見学会などさまざまなプログラムがあるでしょう。
また、キャリア教育とは「働くことへの理解を深める教育」を目的に、大学などが主導する授業、産学協働 プログラムおよび企業がCSRとして実施するプログラムのことを指します。
インターンシップとは異なり、どちらも大学1・2年生も参加ができ、実施日程の条件がありません。
オープン・カンパニーとは?実施内容や特徴、インターンシップとの違いを紹介
リクナビでは、さまざまな「インターンシップ」「オープン・カンパニー&キャリア教育等」のプログラムを見ることができます。気になるプログラムがあるか見てみましょう。
インターンシップは、仕事と職場環境について深く知れますが、開催期間が長く、就業体験が必須のため、現場で受け入れられるキャパシティーが限られてしまうケースもあるでしょう。場合によっては参加倍率が高くなる可能性もあり、複数社への参加は難しいかもしれません。
そこで活用したいのが、比較的短期間で参加でき、受け入れキャパシティーもある程度大きなものが多い「オープン・カンパニー」です。こちらも、インターシップ同様に業界動向や具体的な仕事内容などについて話を聞けるほか、そこで働く社員の方の雰囲気、カルチャーに触れられる絶好の機会です。
深く知るにはインターンシップ、広く知るにはオープン・カンパニーというように、それぞれを活用してみて、自分の知りたい情報を取りに行きましょう。
自己分析とは、「自分の特徴を理解するために、これまでの経験や考え方を振り返り、整理すること」です。
例えば、これまでの人生で進学や部活、ゼミ、アルバイトなど大きな選択をする際に、何を重視して決断してきたのか。感情が大きく揺さぶられたときはどんな瞬間だったのか。人生の出来事を一つひとつ振り返ることで、自分の性質が見えてきます。
自己分析によって、自分の特徴や性質を言語化しておくことは、初めて会う企業の担当者に自分についてわかりやすく伝える上でとても大切です。
自己分析は、就活の時期にかかわらず、いつやってもいいでしょう。年代順に何があったか、「自分史」のように書き出す方法もあれば、喜怒哀楽などの感情で印象に残っていることをグラフ化する「モチベーショングラフ」を作る方法もあります。普段から、自分の言動を振り返る癖をつけておくことも大切です。
【自己分析のやり方】手軽にできる9つの方法や目的・志望動機の作り方まで
業界・企業研究は、自分の志向に合う業界・企業はどこかを見極めるために行います。自己分析によって見えた自分の特徴と、企業が求める要素の共通点は何か。両方が重なる部分を見つけるためにも、業界・企業の理解を深めることが大切です。
企業研究で最も大事なのは、自分とのマッチングを見極めることです。特にカルチャーフィット(社風など、企業文化が合うかどうか)は、異動により仕事内容が変わっても、その企業にいる以上変わらずに求められるでしょう。企業文化が自分に合っているかどうかは、日々のパフォーマンスや幸福感に非常に大きな影響を与えます。
社員の方が話す言葉や内容、企業ホームページなどでよく使われる言葉などから、社風をイメージしてみましょう。
仕事研究は、自分の強みや経験を生かせるか、自分に合うかどうかを見極めるために行います。各職種の仕事内容、働き方、キャリアパス、職種に求められる資質などを調べ、どんなタイプの人が活躍できそうか、仕事のやりがいはどんなところにあるのか、自分には合っていそうかなどを考えましょう。新卒採用では、入社後の職種を限定したジョブ型採用はまだ主流ではないので、配属先がどこになるかわからないケースもありますが、仕事研究は具体的なキャリアについて考えるきっかけにもなります。
仕事研究をする場合、まずは仕事内容を調べます。気になった職種について、求人情報や企業の採用サイト、書籍や専門誌などをチェックしてみましょう。誰に対して、どんな目的で、どんな仕事をしているのか、一日の仕事の流れなどを具体的に調べていくと、職種ごとの違いがより明確になります。
企業の採用サイトには社員インタビューが掲載されていることが多いので、複数社チェックすることで、活躍しやすい人物像もつかめるかもしれません。
興味が深まった職種に対して、「自分がその職種で働くとしたら、どんなスキルが生かせるか」「自分ならどんな活躍ができそうか」などイメージを膨らませていくことも大切です。自己分析の結果も踏まえて考えると、より自分に合った職種選びができるでしょう。
企業ホームページや公開情報には載っていない“リアルな声”を聞けるのが、OB・OG訪問の最大のメリットです。身近にいる“働く大人”に話を聞くことでも、「働くとは何か」への理解が深まります。説明会やインターンシップ&キャリアなどでは、ポジティブでいい情報は得やすいものの、実際の働き方や業務内容、人間関係などのリアルな情報に関しては、取得しにくい面もあるでしょう。企業の実態を知るためにも、OB・OG訪問の機会を増やし、多方面から情報を集めるのもいいでしょう。
OB・OG訪問はいつからでも行えますが、就活が本格化する2026年3月以降は、エントリーシートの提出、説明会参加などで自分自身が忙しくなります。また、社会人側も、年明け以降はOB・OG訪問の依頼が集中しがちなので、早めに動いておくといいでしょう。
就活でOB・OG訪問をするメリットは?依頼メール、質問例からマナーまで解説!
政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、2026年3月から説明会が始まります。独自の選考スケジュールで採用を行う企業は、3月以前から説明会を行っているケースも多いので、個別に調べてみましょう。
説明会とは、その企業の事業内容、事業規模、沿革、事業の組織構造といった基本情報をはじめ、各部署の業務内容などについて聞く機会のことで、会社説明会や企業説明会、就職説明会と呼ばれることもあります。
複数の企業が一堂に会する説明会が「合同企業説明会」と呼ばれるのに対し、会社説明会は企業やグループ会社、募集職種単位で開催されています。
「世の中にはどんな会社があるのかな」と興味を広げるために合同企業説明会に参加するのも良いですし、すでにある自分の興味軸を基に「この会社ではどんなことができるのかな?」と吟味するために会社説明会に参加するのも良いでしょう。ほかにも、座談会や社員とのコミュニケーションができる質問会などは、企業のリアルな姿が見られ、社員同士のコミュニケーションを通して社風もつかみやすいので、オススメです。
就活では、選考に応募する際にエントリーシート(ES)や履歴書の提出が必要になります。これらは面接時の参考資料になったり、書類選考に使われたりします。
自己分析、業界・企業研究を進め、ある程度業界・企業が絞れたら、エントリーシートの作成準備を進めておきましょう。代表的な質問は「志望動機」「自己PR」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」などです。
エントリーシートや履歴書を書くときに重要なのは、自分の強みと、企業の特徴や求める人物像との共通部分はどこにあるかです。双方が重なる点を意識しながら、複数パターンの文章を作成しておいてもいいでしょう。具体的なエピソード、事実をきちんと盛り込むことで、自分にしか書けない内容になります。学校の先輩、社会人の先輩、友人、家族など第三者に読んでもらい、伝わりにくい部分を推敲(すいこう)できると理想的です。
就活の選考では、筆記試験が実施される企業もあります。国語、数学といった能力に関する問題、適性検査、一般常識問題、時事問題、小論文など、どのような問題が出題されるかは企業によってさまざまです。
リクナビでは言語分野(語彙<ごい>力や文章を読んで理解する力を問うような問題)、非言語分野(計算力や論理的に考える力を問うような問題)に関するリクナビオリジナル問題にチャレンジできる「言語・非言語Webテスト」が体験できます。ぜひ就活準備の一環として受検してみてください。
リクナビオリジナルの問題にチャレンジしよう(パソコンでのみ受検可能です)
適性検査「SPI」とは?テスト例題、受検前のオススメの準備方法を紹介
政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、2026年6月から面接が始まります。独自の選考スケジュールで採用を行う企業の中には、2026年2月には最終面接を行っているケースもあるので、個別にスケジュールを調べておくと安心です。
面接前に、面接の流れと受付から退室までのマナー、よく聞かれる質問とその意図などを知っておくと、当日落ち着いて臨むことができるでしょう。
また、面接でのすべての質問は「あなたはどんな人?」ということを知るためのものだと心得ておくと良いでしょう。例えば、よくある質問の「自己PR」や「学生時代に力を入れたこと」は能力や性格を知るために、「志望動機」は何をやりたいか志向を知るために尋ねています。面接当日、想定外の質問がきたときは「私自身の能力または性格、志向にひもづけて答えればいいんだな」と考えると良いでしょう。
自己PRや志望動機など、それぞれの考え方のポイントは以下を参考にしてみてください。
【就活面接で準備しておくことは?】面接マナーとよく聞かれる質問を確認しておこう!
2027年卒(27卒)の新卒採用市場は、企業の採用ニーズが高く、学生にとっては追い風となる見込みです。
リクルートワークス研究所の調査によると、2025年卒の大卒求人倍率(※)は1.75倍で、2024年卒の1.71倍から0.04ポイント上昇し、2022年卒以降は現在まで上昇が続いています。
また、リクルート 就職みらい研究所の『就職白書2025』の調査でも、2025年卒の新卒採用で採用目標数を充足できた企業は37.2%と、前年に続き、調査開始以来の最低値を更新しています。
これらのデータから、企業は新卒入社者を確保するのに苦戦している様子が見られるため、反転して考えると学生にとっては追い風とも言える傾向にあるでしょう。
※大卒求人倍率とは
民間企業への就職を希望する学生1人に対し、企業から何件の求人があるのか (企業の求人状況)を算出したものを指します。
現在の就職市場は企業の新卒採用ニーズが高く、学生にとっては追い風の傾向にありますが、だからといって「どこでも簡単に入社できる」というわけではありません。
リクルートワークス研究所の「ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」によると、2025年卒の新卒採用における求人総数を従業員規模別に見ると、「従業員5000人以上」の企業においては、求人倍率が0.34倍と、求人総数を就職希望者数が大きく上回る状況になっています。「従業員300人未満」の企業での求人倍率は6.50倍なので、企業規模にこだわらなければ選択肢は多いものの、大手企業への就職は狭き門と言えるでしょう。
現在、大手企業への就職は、応募する学生が増加していて競争が激化しています。2027年卒(27卒)の学生も、自分のやりたい仕事や歩みたいキャリアパスが大手企業にある場合は、企業研究や仕事研究、自己分析など十分な準備が必要でしょう。
政府が推奨する就活スケジュールは、「2026年3月にエントリー開始、6月に選考開始」です。しかし実際には、独自スケジュールでの選考、通年採用、インターンシップからの選考案内など採用プロセスは多様化しています。結果として、政府が推奨するスケジュールよりも早期に選考を行う企業も増え、大学3年生などの1月ごろに選考が始まってしまうケースも少なくありません。2027年卒(27卒)の就活でも、早期選考を行う企業は一定数あると考えるのが自然でしょう。
就活は、人によって始める時期が異なります。そのため、早期選考をしている企業に応募した方が良いというわけではありませんが、もしも希望する企業の選考が政府の推奨スケジュールよりも早かった場合にも対応できるように、下準備はしておくと良いでしょう。
就活スケジュールに関係なく、「自分はどう生きていきたいか」「どんな働き方をしたいか」といった自分について理解を深めておくことが大切になります。自己分析を深められないまま選考に進み内定をもらってしまうと、入社する企業の選定が難しくなり、場合によっては入社後のミスマッチにつながる可能性もあるので注意しましょう。
これまでの新卒採用では、入社後にさまざまな業務経験を積んでから適性などに合わせて配置転換を行うジョブローテーションを前提に、総合職採用を行うのが一般的でした。しかし近年は、学生側の価値観の多様化に合わせて、新卒採用でもさまざまな採用形式を取る企業が見られます。
例えば、入社後の配属部署を確約する「初任配属確約採用」、希望する領域のキャリアからスタートできる「部門別採用・コース別採用」、希望する都道府県に勤務地を確約する「配属地確約採用」、一度内定を得ると他社に入社後であっても一定期間は内定が有効となる「内定パスポート」などがあります。
2027年卒(27卒)の就活でも、これらの多様な採用形式を実施する企業は一定数あると予測されるため、どの企業がどんな採用をしようとしているか、アンテナを立てておくと良いでしょう。
近年、問題になっていた就活中またはインターンシップ中の学生に対するセクハラや就活終われハラスメントと呼ばれるオワハラに対して、厚生労働省はハラスメントの予防・解決に向けた施策を実施すると表明しています。2027年卒(27卒)の就活でも、企業側が就活ハラスメントについて社内で意識改革や防止策を設けるケースは多いでしょう。しかし、学生側でも性別にかかわらず夜に2人だけで個室で会うようなシチュエーションは避け、不安や違和感がある場合はオンラインでの面談を希望するなどしておくと安心です。
就活は本来、学生と企業が相互理解を深めていくための場所です。決して企業が優位に立ち、学生が判断される立場にあるものではありません。どこに就職するかの最終決定権があるのも学生です。もしも就活中に各種ハラスメントを感じた場合は、企業の問い合わせメールや別の採用担当者、大学などへ連絡を取りましょう。
仕事でやりたいことは明確でなくても大丈夫です。就活は、やりたいことを見つけていく作業なので、就活開始前から明確である必要はないからです。
まずは興味があること、自分の強みを生かせることを仮置きして、本当にフィットするかどうかを、オープン・カンパニーやインターンシップなどを通じて確かめ、自分らしい企業選定基準を見つけていくと良いでしょう。
早期選考とは、政府が推奨している「大学3年生(大学院1年生)などの3月に説明会やエントリーを開始し、大学4年生(大学院2年生)などの6月に選考を開始する」という就活スケジュールよりも前に実施される採用選考全般のことを指します。
そのため、大学4年生などの6月以前に始まる選考が「早期選考」に当たります。しかし実際には、多くの企業が6月1日以前に面接を行っているため、イメージとしての早期選考は、大学3年生などの1〜2月以前に選考を始めている企業の選考を指すケースが多いでしょう。早い企業では、大学3年生などの夏に選考を行い内定がでるケースもあるようです。
内定はいつまでにないとダメということはありません。
政府が推奨している就活スケジュールはあるものの、企業の採用選考スケジュールは多様化しており、中には大学1・2年生に対して内定を出す企業もあるため、内定取得時期に焦りを感じる学生もいるでしょう。しかし、早めに内々定を得ることが必ずしも良いこととも限りません。
場合によっては、内定受諾までに他社の採用選考が終わらないケースもあり、結果として本当に自分に合っているのか、他社と比較した上でその企業で働きたいのかを見極めることが難しくなる可能性もあるからです。
就活のために、特別な経験を積む必要はありません。その代わり、何かを新しく始めたとき、区切りがついたときに、振り返って言語化する習慣をつけておくと良いでしょう。
「なぜ興味を持ったのか」「向いていると思うか」「どんなときに自分らしさを発揮できたか」などを理由や、根拠となる出来事でまとめておくと、自分の価値観が明確になります。就活のガクチカなどに生かすこともできるでしょう。
まずは、「人生をどう過ごしたいか」そのために「どう働きたいか」を考えましょう。
社会との接点を持ち、自分の視野と将来の選択肢を広げることが大切です。まずは、これから先の人生をどう過ごしたいか(ライフキャリア)を考えましょう。次に、希望する人生を実現するためにはどんな働き方が良いのか(ワークキャリア)、どんな職業があるのかを逆算して考えてみましょう。逆算するには、学年や時期を問わずに参加できるオープン・カンパニーやキャリア教育などに参加してみるのも有効です。
就活にAIを使うこと自体は問題ありません。素案となる文章を作成したり、文章の誤字脱字や文法表現をチェックしたりすることに役立つでしょう。
ただし、近年はAIなどを活用した文章作成ツールの浸透により、エントリーシート上の文章クオリティーが非常に高いレベルで均質化しています。差別化するためには、「どういう体験をしてきたか」「そこで自分はどう思ったか」「なぜそう思ったのか」など、自分の内面を深く理解して表現することが重要。
AIなどのツールを使って文章を整える作業を早めに終えた分、確保した時間で自分の心の動きや背景・価値観などへの理解を深め、エントリーシートに書く前にブラッシュアップしたり、面接ではどう話すかを練習したりしましょう。
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