2027年卒(27卒)・2028年卒(28卒)の大学1・2年生の中には、就活準備を始めようと思っても、「これからどんなことをすればいいのかわからない」「採用形式やスケジュールの多様化などに不安を感じている」という人もいるのでは?そんなときは、27卒・28卒向け就活スケジュールの全体像を理解するところから始めましょう。いつ、何を始めると良いかも解説しています。
目次
就職みらい研究所が、直近で就活を終えた先輩たちに就活を始めた時期を聞いたところ、「大学3年生(大学院1年生)などの6月に就活を始めた」と答えた人が最も多く、半数超が「大学3年生(大学院1年生)などの9月までに活動を開始した」と答えました。
6月は企業のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの応募が始まる時期でもあるため、それに合わせて業界・企業・仕事研究、自己分析などを行う人が多いことも影響しているのでしょう。
※卒業・修了前年次とは、大学3年生、大学院1年生、短大1年生などを指し、卒業・修了年次とは、大学4年生、大学院2年生、短大2年生などを指します。
(出典:就職みらい研究所『就職白書2024』)
学内外の活動など就活以外に優先することは個人によって異なるため、この時期までに必ず始めていないといけないということはありません。実際に、卒業学年である大学4年生(大学院2年生)などになってから始める人も一定数います。
開始時期がいつになったとしても、焦らず就活に臨みましょう。
「卒年」とは、卒業年次の略称で、一般的に学校を卒業する年のことを表します。
卒年によって、企業の採用動向や詳細な就活スケジュール、応募できるインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムが異なる場合もあるので、自分の卒年とそれに応じた就活スケジュールを把握しておくと良いでしょう。
また、卒年と似た言葉に、4月1日から3月31日までの期間で区切る「卒業年度」があります。卒業年度で記す場合、2027年3月卒業は「2026年度卒」となります。リクナビでは卒業時期を区別する際は、基本的に卒業年度ではなく「卒年」を使っているので、混同しないように注意しましょう。
就活で「27卒(2027年卒)」と表現するのは、2027年3月卒業予定の大学生や短大生、大学院生、専門学校生などです。具体的には、2025年4月時点での大学3年生や、修士1年生などが当てはまります。
就活における「28卒(2028年卒)」は、2028年3月卒業予定の大学生や短大生、大学院生、専門学校生のことを指します。具体的には、2025年4月時点での大学2年生や、大学院への進学を予定している大学4年生などが当てはまります。
以下では、26卒での就活全体の流れを基に、27卒の就活スケジュールを記載しています。いつ、何をやるか知りたい人は参考にしてみてください。なお、28卒のスケジュールは、27卒のスケジュールに“1年プラス”して考えましょう。
就活準備の時期。まずは自分が何に興味があるのか、業界・企業・仕事研究を進めてみましょう。並行して、自分の興味のルーツや特徴を把握する自己分析を進めることも大切です。
企業のWebサイトなどをチェックして、働くことへの関心を高めていけると良いでしょう。
インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加する以外にも、会社説明会などのアーカイブ動画配信を行う企業も増えています。都合の良い時間を活用して、業界・企業理解を深めていきましょう。
3月からは、企業説明会やOB・OG訪問などで、さまざまな企業、先輩と接触する機会も増えてくるでしょう。オンラインで参加する場合は、時間や距離の制約がなくなり、スケジュール調整がしやすいメリットもあります。進めてきた自己分析や業界・企業・仕事研究の結果から、興味を持った企業の説明会に参加して、さらに詳しい情報を集めましょう。
筆記試験や面接が始まる企業もあります。エントリーシートや面接のために、直前になって企業研究をやり直す人もいますが、忙しさのあまり体調を崩してしまっては本末転倒。時間に余裕のあるうちに、自己分析、業界・企業・仕事研究は計画的に進めておくことをオススメします。
政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、6月1日から内々定が出始めます。ただあくまでも、就活の目的は内定ではなく「本当に自分にマッチした企業に出会う」こと。企業の採用担当者も、自社にマッチした学生を見つけるまでは採用活動を継続する傾向があります。1年を通して採用を継続している(通年採用)企業、夏休み以降に採用活動を実施する(秋採用)企業もあり、就活スケジュールはあくまで目安。個人差があってしかるべきです。
長い社会人人生を自分らしく過ごせるよう、自分がその企業に対して何の価値を提供できるのか、逆にどんな条件を企業に求めているのかを考えながら、納得のいく就活を進めていきましょう。
政府の推奨スケジュールとは異なり、大学3年生(大学院1年生)などの3月以前から説明会を始めたり、大学4年生(大学院2年生)などの6月以前に内々定を出したりする企業もあります。
そのため企業ごとに、個別の選考スケジュールを調べることも大切です。まずは過去のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの選考・開催時期やエントリーシートの受付時期などを調べ、カレンダーにメモをしてみましょう。大まかなスケジュールを把握しておけば、その時期が近づいたタイミングで企業の採用サイトをチェックすることができるため、見逃しが少なくなるでしょう。
また、春〜夏ごろには多くの企業でインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの募集が始まります。応募者や参加者のうち希望者には、採用活動開始時に「会社説明会に参加しませんか」といった案内が来るケースもあるため、気になる企業がある場合には積極的に応募しておくと良いでしょう。
「就活準備が重要とはわかっていても、何を始めればいいの?」と思う人もいるでしょう。そんな人に向けて、就活準備としてやっておきたいことを紹介します。なお、どれから着手しなければいけないといった、順番は特にありませんので、できるところから進めてみてください。
実際の企業での仕事の様子をつかむためには、インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへ参加してみましょう。リクナビでは「インターンシップ&キャリア」という総称で、就業体験が必須かどうか、実施日程の条件で「インターンシップ」と「オープン・カンパニー&キャリア教育等」に分けて掲載しています。
※就業体験とは
インターンシップ&キャリアにおける就業体験は、実際の仕事に近い体験を通じて、気になる業界や職種、企業について理解を深める機会です。また、就業体験なしで企業の担当者から情報収集する機会(例:会社説明会、OB・OG訪問など)もあります。
インターンシップとは、ひと言で言うと「社会に出る前に仕事の場を体験してみること」です。
主に、大学3・4年生が参加できるプログラムで、企業で実際の仕事をしている人から直接話を聞いたり、仕事を体験してみたりすることで、自分のキャリアを考える機会となります。
また、会社説明会やOB・OG訪問などで話を聞く場合よりも、さらに現場の空気を肌で感じることができるため、業種や職種、企業による仕事内容の違いや働いている人たちの雰囲気、企業風土の違いを知ることができます。
なお、産学協議会は、特定の要件(就業体験、実施期間など)を満たしたタイプのみをインターンシップと定めており、企業はインターンシップ参加学生に対しては、評価を含めた情報を卒業・修了前年次の3月1日以降は広報活動に、卒業・修了年次の6月1日以降は選考活動に生かしても良いとされています。
オープン・カンパニーやキャリア教育等とは、「個社や業界に関する情報提供・PR」を目的とした、主に短期間で開催されるキャリア形成支援プログラムを指します。
企業の個社説明会や、就職情報会社や学校のキャリアセンターなどが主催するイベント、説明会などが当てはまります。ほかにも、グループワークや職場見学会などさまざまなプログラムがあるでしょう。
インターンシップとは異なり参加できる学年に制限はないので、例えば大学1年生から参加が可能です。開催時期の条件もありません。そのため、年間通していつでも参加できるチャンスがあるのが特徴です。
オープン・カンパニーとは?実施内容や特徴、インターンシップとの違いを紹介
低学年のうちは、自分はこれからどう生きていきたいかを考えておくことが大切です。そこで、大学1・2年生のうちに活用したいのが「オープン・カンパニー」です。オープン・カンパニーは、業界動向や具体的な仕事内容などについて話を聞けるほか、そこで働く社員の方の雰囲気、カルチャーに触れられる絶好の機会でもあります。時間がある大学1・2年生のうちに、いろいろな業界や企業のオープン・カンパニーに参加して、世の中にはどんな仕事や働き方あるのかを知ることから始めてみると良いでしょう。
リクナビでは、さまざまな企業の「オープン・カンパニー&キャリア教育等」の情報を見ることができます。気になるプログラムがあるかチェックしてみましょう。
自己分析とは、「自分の特徴を理解するために、これまでの経験や考え方を振り返り、整理すること」です。
例えば、これまでの人生で進学や部活、ゼミ、アルバイトなど大きな選択をする際に、何を重視して決断してきたのか。感情が大きく揺さぶられたときはどんな瞬間だったのか。人生の出来事を一つひとつ振り返ることで、自分の性質が見えてきます。
自己分析によって、自分の特徴や性質を言語化しておくことは、初めて会う企業の担当者に自分についてわかりやすく伝える上でとても大切です。
自己分析は、就活の時期にかかわらず、いつやってもいいでしょう。普段から、自分の言動を振り返る癖をつけておくのも大切です。
業界・企業研究は、自分の志向に合う業界・企業はどこかを見極めるために行います。自己分析によって見えた自分の特徴と、企業が求める要素の共通点は何か。両方が重なる部分を見つけるためにも、業界・企業の理解を深めることが大切です。
企業研究で最も大事なのは、自分とのマッチングを見極めること。特にカルチャーフィット(社風など、企業文化が合うかどうか)は、異動により仕事内容が変わっても、その企業にいる以上変わらずに求められるでしょう。企業文化が自分に合っているかどうかは、日々のパフォーマンスや幸福感に非常に大きな影響を与えます。
社員の方が話す言葉や内容、企業ホームページなどでよく使われる言葉などから、社風をイメージしてみましょう。
仕事研究は、自分の強みや経験を生かせるか、自分に合うかどうかを見極めるために行います。各職種の仕事内容、働き方、キャリアパス、職種に求められる資質などを調べ、どんなタイプの人が活躍できそうか、仕事のやりがいはどんなところにあるのか、自分には合っていそうかなどを考えましょう。新卒採用では、入社後の職種を限定したジョブ型採用はまだ主流ではないので、配属先がどこになるかわからないケースもありますが、仕事研究は具体的なキャリアについて考えるきっかけにもなります。
仕事研究をする場合、まずは仕事内容を調べます。気になった職種について、求人情報や企業の採用サイト、書籍や専門誌などをチェックしてみましょう。誰に対して、どんな目的で、どんな仕事をしているのか、一日の仕事の流れなどを具体的に調べていくと、職種ごとの違いがより明確になります。
企業の採用サイトには社員インタビューが掲載されていることが多いので、複数社チェックすることで、活躍しやすい人物像もつかめるかもしれません。
興味が深まった職種に対して、「自分がその職種で働くとしたら、どんなスキルが生かせるか」「自分ならどんな活躍ができそうか」などイメージを膨らませていくことも大切です。自己分析の結果も踏まえて考えると、より自分に合った職種選びができるでしょう。
企業ホームページや公開情報には載っていない“リアルな声”を聞けるのが、OB・OG訪問の最大のメリットです。身近にいる“働く大人”に話を聞くことでも、「働くとは何か」への理解が深まります。説明会やインターンシップ&キャリアなどでは、ポジティブでいい情報は得やすいものの、実際の働き方や業務内容、人間関係などのリアルな情報に関しては、取得しにくい面もあるでしょう。企業の実態を知るためにも、OB・OG訪問の機会を増やし、多方面から情報を集めるのもいいでしょう。
OB・OG訪問時の注意点などは、以下の記事で確認してみてください。
就活でOB・OG訪問をするメリットは?依頼メール、質問例からマナーまで解説!
政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、大学3年生(大学院1年生)などの3月から説明会が始まります。
説明会とは、その企業の事業内容、事業規模、沿革、事業の組織構造といった基本情報をはじめ、各部署の業務内容などについて聞く機会のことで、会社説明会や企業説明会、就職説明会と呼ばれることもあります。
複数の企業が一堂に会する説明会が「合同企業説明会」と呼ばれるのに対し、会社説明会は企業やグループ会社、募集職種単位で開催されています。
就活では、選考に応募する際にエントリーシート(ES)や履歴書の提出が必要になります。これらは面接時の参考資料になったり、書類選考に使われたりします。
自己分析、業界・企業研究を進め、ある程度業界・企業が絞れたら、エントリーシートの作成準備を進めておきましょう。代表的な質問は「志望動機」「自己PR」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」などです。
就活の選考では、筆記試験が実施される企業もあります。国語、数学といった能力に関する問題、適性検査、一般常識問題、時事問題、小論文など、どのような問題が出題されるかは企業によってさまざまです。
適性検査「SPI」とは?テスト例題、受検前のオススメの準備方法を紹介
政府主導の現行ルールで採用を実施する企業では、大学4年生(大学院2年生)などの6月から面接が始まります。
面接前に、面接の流れと受付から退室までのマナー、よく聞かれる質問とその意図などを知っておくと、当日落ち着いて臨むことができるでしょう。
【就活面接で準備しておくことは?】面接マナーとよく聞かれる質問を確認しておこう!
27卒・28卒の新卒採用市場は、企業の採用ニーズが高く、学生にとっては追い風となる見込みです。
リクルートワークス研究所の調査によると、2025年卒の大卒求人倍率(※)は1.75倍で、2024年卒の1.71倍から0.04ポイント上昇し、2022年卒以来は現在まで上昇が続いています。この傾向は、27卒・28卒まで続く可能性が高いでしょう。
また、就職みらい研究所の『就職白書2024』の調査でも、2024年卒の新卒採用で採用目標数を充足できた企業は36.1%と、前年に続き、調査開始以来の最低値を更新しています。
これらのデータから、企業は新卒入社者を確保するのに苦戦している様子が見られるため、反転して考えると学生にとっては追い風とも言える傾向にあるでしょう。
※大卒求人倍率とは
民間企業への就職を希望する学生1人に対し、企業から何件の求人があるのか (企業の求人状況)を算出したものを指します。
現在の就職市場は企業の新卒採用ニーズが高く、学生にとっては追い風の傾向にありますが、だからといって「どこでも簡単に入社できる」というわけではありません。
リクルートワークス研究所の「ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」によると、2025年卒の新卒採用における求人総数を従業員規模別に見ると、「従業員5000人以上」の企業においては、求人倍率が0.34倍と、求人総数を就職希望者数が大きく上回る状況になっています。「従業員300人未満」の企業での求人倍率は6.50倍なので、企業規模にこだわらなければ選択肢は多いものの、大手企業への就職は狭き門と言えるでしょう。
現在、大手企業への就職は、応募する学生が増加していて競争が激化しています。27卒・28卒の学生も、自分のやりたい仕事や歩みたいキャリアパスが大手企業にある場合は、企業研究や仕事研究、自己分析など十分な準備が必要でしょう。
現在、政府が推奨する就活スケジュールでは、「大学3年生(大学院1年生)などの3月に説明会やエントリーを開始し、大学4年生(大学院2年生)などの6月に選考を開始する」と定められています。しかし実際には、企業による選考の早期化が進んでおり、大学3年生などの1月ごろに選考が始まってしまうケースも少なくありません。27卒・28卒の就活でも、早期選考を行う企業は一定数あると考えるのが自然でしょう。
就活は、人によって始める時期が異なります。そのため、早期選考をしている企業に応募した方が良いというわけではありませんが、もしも希望する企業の選考が政府の推奨スケジュールよりも早かった場合にも対応できるように、下準備はしておくと良いでしょう。
就活スケジュールに関係なく、「自分はどう生きていきたいか」「どんな働き方をしたいか」といった自分について理解を深めておくことが大切になります。自己分析を深められないまま選考に進み内定をもらってしまうと、入社する企業の選定が難しくなり、場合によっては入社後のミスマッチにつながる可能性もあるので注意しましょう。
これまでの新卒採用では、入社後にさまざまな業務経験を積んでから適性などに合わせて配置転換を行うジョブローテーションを前提に、総合職採用を行うのが一般的でした。しかし近年は、学生側の価値観の多様化に合わせて、新卒採用でもさまざまな採用形式を取る企業が見られます。
例えば、入社後の配属部署を確約する「初任配属確約採用」、希望する領域のキャリアからスタートできる「職務限定型採用(ジョブ型採用)」、希望する都道府県に勤務地を確約する「配属地確約採用」、一度内定を得ると他社に入社後であっても一定期間は内定が有効となる「内定パスポート」などがあります。
27卒・28卒の就活でも、これらの多様な採用形式を実施する企業は一定数あると予測されるため、どの企業がどんな採用をしようとしているか、アンテナを立てておくと良いでしょう。
近年、問題になっていた就活中またはインターンシップ中の学生に対するセクハラや就活終われハラスメントと呼ばれるオワハラに対して、厚生労働省はハラスメントの予防・解決に向けた施策を実施すると表明しています。27卒・28卒の就活でも、企業側が就活ハラスメントについて社内で意識改革や防止策を設けるケースは多いでしょう。しかし、学生側でも性別にかかわらず夜に2人だけで個室で会うようなシチュエーションは避け、不安や違和感がある場合はオンラインでの面談を希望するなどしておくと安心です。
就活は本来、学生と企業が相互理解を深めていくための場所です。決して企業が優位に立ち、学生が判断される立場にあるものではありません。どこに就職するかの最終決定権があるのも学生です。もしも就活中に各種ハラスメントを感じた場合は、企業の問い合わせメールや別の採用担当者、大学などへ連絡を取りましょう。
大学1〜2年生の就活準備期は、「社会との接点を持ち、自分の視野と将来の選択肢を広げる」ことが大切です。まずは、これから先の人生をどう過ごしたいか(ライフキャリア)を考えましょう。次に、希望する人生を実現するためにはどんな働き方が良いのか(ワークキャリア)、どんな職業があるのかを逆算して考えてみましょう。逆算するには、学年や時期を問わずに参加できるオープン・カンパニーやキャリア教育などに参加してみるのも有効です。
目指すライフキャリアや、ワークキャリアがなんとなく見えてきたら、そこに向けて学業や課外活動にどう取り組めばいいのか、自分なりに考えて意味づけしていくと、より充実した学生生活が送れるはずです。就活のために、特別な経験を積む必要はありません。その代わり、何かを新しく始めたとき、区切りがついたときに、振り返って言語化する習慣をつけておくと良いでしょう。「なぜ興味を持ったのか」「向いていると思うか」「どんなときに自分らしさを発揮できたか」などを理由や、根拠となる出来事でまとめておくと、自分の価値観が明確になります。就活のガクチカなどに生かすこともできるでしょう。
より本格的に就活準備をしたい場合は、自分の得意なことを働く上でどう生かせるかを探り、社会人の先輩と話すことで自分の考えを深めていくことも重要です。気になる業界や企業の過去のインターンシッププログラムや選考スケジュールを調べておくことで、エントリーのし忘れなども防げるでしょう。
仕事でやりたいことは明確でなくても大丈夫です。就活は、やりたいことを見つけていく作業なので、就活開始前から明確である必要はないからです。
まずは興味があること、自分の強みを生かせることを仮置きして、本当にフィットするかどうかを、オープン・カンパニーやインターンシップなどを通じて確かめ、自分らしい企業選定基準を見つけていくと良いでしょう。
早期選考とは、政府が推奨している「大学3年生(大学院1年生)などの3月に説明会やエントリーを開始し、大学4年生(大学院2年生)などの6月に選考を開始する」という就活スケジュールよりも前に実施される採用選考全般のことを指します。
そのため、大学4年生などの6月以前に始まる選考が「早期選考」に当たります。しかし実際には、多くの企業が6月1日以前に面接を行っているため、イメージとしての早期選考は、大学3年生などの1〜2月以前に選考を始めている企業の選考を指すケースが多いでしょう。早い企業では、大学3年生などの夏に選考を行い内定がでるケースもあるようです。
政府が推奨している就活スケジュールはあるものの、企業の採用選考スケジュールは多様化しており、中には大学1・2年生に対して内定を出す企業もあります。時期を問わずに常時採用活動を行っている通年採用の企業などでは、学年に関係なく入社試験を受けることができ、そこで選考に合格すると大学1・2年生であっても内々定を得ることが可能です。
ただし、早めに選考に応募したからといって、内定までの難易度が下がるわけではありません。加えて、早めに内々定を得ることが必ずしも良いこととも限りません。
場合によっては、内定受諾までに他社の採用選考が終わらないケースもあり、結果として本当に自分に合っているのか、他社比較をした上でその企業で働きたいのかを見極めることが難しくなる可能性もあるからです。
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