エントリーシート(ES)や履歴書には、志望動機を記載しますが、企業が求めている内容とずれが生じていると、思いが伝わりにくくなってしまいます。
そこで、企業が見ているポイントや書き方、書く際のコツを紹介します。業種別、職種別、魅力を感じた内容別とさまざまなパターンに合わせた例文も紹介しているので、作成時の参考にしてください。
この記事のまとめ
- 志望動機で企業が見ているポイントは、「なぜその企業に魅力を感じたのか」「働くモチベーションが十分にあるか」です
- 志望動機の書き方は、「何に魅力を感じたのか(=what)」を最初の一文で簡潔に語る、「それはなぜか(=why)」の根拠を自分の価値観と交えて説明する、入社後にどのように活躍できるのかを書き、全体をまとめる、の3ステップです
- 志望動機の例文を、業種別、職種別、企業に魅力を感じた内容別でそれぞれ紹介しています
- 志望動機を書く際は、企業の普遍的でコアな部分を書くと印象に残りやすくなります。また、締めくくりは「入社したらどんなことに挑戦したいのか」「どのような強みが仕事でいかせるのか」について書くと良いでしょう
- 人事・面接担当者の印象に残る志望動機を書くコツは、「内容はできるだけ具体的に記述する」「企業よりも自分について深掘りして差別化する」「企業が魅力に感じてほしいと思っている普遍的なポイントを押さえる」「可変的な魅力は、そこから感じた企業の在り方に言い換える」です
志望動機で企業が見ているポイントはどこ?
ESや履歴書の志望動機で人事・面接担当者が特に見ているポイントは、「なぜ」その企業に魅力を感じたのかと、働くモチベーションが十分にあるかの2点です。
1. 「なぜ」その企業に魅力を感じたのか
志望動機の要素は、大まかに言うとその企業の「何に魅力を感じたのか(=what)」と、「それはなぜか(=why)」の2つで成り立っています。就活生は「what」に重きを置いてしまいやすいですが、企業が注目しているのは「what」よりも「why」です。
例えば、企業に興味を持ったきっかけが「その企業の製品が好き(what)」であれば、「ユーザーが抱える不便さを見逃さない洞察力と、それを解消する技術力に魅力を感じた(why)」のように、製品を好きになった背景を言語化できてこそ、あなたなりの企業に対する見方や理解を伝えられます。
企業に魅力を感じた理由には、その人の価値観や判断基準が表れます。その価値観や判断基準に至った背景や経緯を企業は確認しています。
2. 働くモチベーションが十分にあるか
仕事の成果は、能力とモチベーションの掛け合わせによって生まれます。企業は志望動機を通して、能力を十分に発揮できるほどのモチベーションがあるのかを知ろうとしています。志望動機を通してモチベーションの高さを感じてもらうには、動機の強固さを表現する必要があります。「ちょっとした興味」で志望したのではなく、それまでの人生経験からつくられたしっかりした価値観に基づいて志望していると伝われば、たとえ大変なことがあっても踏ん張ってくれるだろうと、企業は期待します。
志望動機の書き方は?
企業が注目するのは「それはなぜか(=why)」です。志望動機を書く際は、「why」を丁寧に説明するために、「何に魅力を感じたのか(=what)」に2~3割、「それはなぜか(=why)」に7〜8割を目安に構成しましょう。
ステップ1. 「何に魅力を感じたのか(=what)」を最初の一文で簡潔に語る
「何に魅力を感じたのか(=what)」は、志望動機の結論とも言えるでしょう。最初に伝えると、結論が明確でわかりやすい文章に仕上がります。ただし、企業が重視するのは「なぜ魅力を感じたのか(=why)」なので、「what」は端的にまとめましょう。
ステップ2. 「それはなぜか(=why)」の根拠を自分の価値観と交えて説明する
次に、魅力を感じた理由や根拠である「why」を伝えることで、説得力のある志望動機になります。仕事選びにおいてあなたが大切にしている価値観と企業の接点を、「魅力を感じたポイント・理由」として伝えることができれば、自分ならではの志望動機になるでしょう。
ステップ3. 入社後にどのように活躍できるのかを書き、全体をまとめる
その上で、「入社したらどんなことに挑戦したいのか」「どのような強みが仕事でいかせるのか」を伝え、全体をまとめましょう。企業にあなたの「やる気」を伝えるとともに、あなたと一緒に働くイメージを持ってもらうことが狙いです。
志望動機の例文をパターン別で紹介
志望動機の例文を、業種別、職種別、企業に魅力を感じた内容別でそれぞれ紹介します。参考にしてみてください。
業種別
IT業界
貴社の経営理念である「顧客視点に基づく製品開発」に共感しました。
私はテニス部の部長を務めていた際、退部率の高さに悩んでいました。そこで一律の練習メニューという慣習を見直した経験があります。レベル別に内容を分けた練習メニューと、経験者が初心者にアドバイスを行う個別ミーティング制度を導入した結果、退部率を3割に削減できました。この経験から、慣習に縛られず部員のニーズに立ち返って、仕組みを構築する楽しさを学びました。
貴社においても、前例にとらわれず、顧客の声に耳を傾けて製品に新たな工夫を盛り込めればと考えています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
なぜ魅力を感じたのか(=why)を、部活動にひも付けて考えられています。運動部の活動と製品開発のような、一見結び付きづらい行動に共通性を見いだしていることから、柔軟な考え方のできる応募者であることが伝わります。
食品業界
私は、貴社の「新しい提案を歓迎する」文化にひかれ志望しました。
サークル活動で、毎年学園祭に模擬店を出店しています。伝統的にこれまで焼きそばの屋台を出していたのですが、サークル内にネパールからの留学生が数人いたことから、私がネパール風の焼きそばを提案しました。その結果、採用され、興味を持ったお客様との会話も弾み、屋台は例年以上に盛り上がりました。この経験から、新たな試みにチャレンジする楽しさと、食べ物を通じて人々の交流を促すことができる食品業界の面白さに気づきました。
合同企業説明会で、「各社員が積極的に新しい提案を行い、失敗した際は社内で共有することで財産にしている」とのお話をうかがいました。貴社のような失敗を恐れず、積極的に新しい試みに挑戦できる環境で成長したいと思っています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
食品業界に興味を持った理由と、企業文化にひかれた理由の双方が伝わるエピソードとなっています。大学で得た、新しい提案を行う勇気を、入社後も発揮してくれそうな期待が持てます。
金融業界
貴社の「お客様一人ひとりに適したパートナーになる」という理念に魅力を感じました。
私は個別指導塾のアルバイトで、成績が伸び悩んでいた生徒との接し方に悩んでいました。そこで、勉強を教えながら、生徒が抱える悩みを探ることから始めた経験があります。本人が感じている不安についてノートでやりとりした結果、少しずつその生徒に適した接し方や教え方を見つけることができ、その結果第1志望の高校に合格しました。この経験から、相手の悩みに寄り添い、役に立つことに強くやりがいを感じるようになりました。
入社後は、可能な限り現場へ同行させてもらい、お客様とのコミュニケーションの時間を大切にしたいと思います。最終的には、お客様から「あなたに相談して良かった」と言っていただけるような担当者を目指します。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
塾の指導で、生徒の成績を上げるために、学習内容だけにとらわれるのではなく、生徒の心情にも寄り添う必要があることに気づいた経験が書かれています。相手の心情を常に考える「パートナー」として営業活動を行ってくれそうです。
メーカー業界
細部まで徹底して商品の使い勝手を追求する貴社でなら、自分の強みである「相手が何を求めているかを想像し、ひと工夫を添える力」をいかせると考えました。
学生時代のカフェのアルバイトで、雨の日には濡れた荷物を置くためのカゴを出すなど、お客様の状況に応じた対応を心がけたところ、常連の方から「そのひと工夫がうれしい」と言っていただけました。この経験から、相手が何を求めているかを想像して形にする楽しさを知りました。使う人の生活をより良く、便利に変えようとしている貴社の製品に触れた時、私もその品質を支える一員になりたいと強く思いました。
まずは現場の知識や製品の特長をしっかり自分のものにし、お客様の課題に対して最適な提案ができる人物を目指したいと考えております。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
自分の強みをいかせる企業を、企業選びの基準にした例です。顧客の声をくみ取って率先して工夫を行ったアルバイトの経験が、細部まで徹底して商品の使い勝手を追求する企業の姿勢とマッチしています。
マスコミ業界
貴社の「世の中の埋もれた存在に光を当てる」という理念に魅力を感じました。
私は所属しているゼミで、知らなかった情報を知ることで人の行動が変わる瞬間に心を動かされました。地域の伝統工芸について調査し、SNSで制作の背景や職人の思いを発信した際、同世代の友人たちが実際に現地を訪れてくれたことがありました。伝えた情報が友人たちの心を動かしたことは、私にとって大きな喜びでした。
顕在化していない価値を掘り起こすのが得意な貴社で、私も人知れず輝いている存在にスポットを当てる仕事に挑戦したいと思います。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
地域の伝統工芸の調査や発信による実経験は、マスコミ業界での活躍に直結する強みと言えるでしょう。調査結果を発信したというエピソードから、マスコミ業界への就職を意識して行動していた様子がうかがえます。
職種別
営業職
私は、貴社の「お客様が抱える悩みを引き出し、最適な解決策を提案する営業方法」に強く魅力を感じました。
私は学生時代、接客のアルバイトを通じて、相手の期待を超える提案を大切にしてきました。お客様が探している商品が在庫切れだった際、ただ「ありません」と断るのではなく、用途を詳しくうかがい、代わりとなる商品をメリットと共に提案したところ、「聞いて良かった」と感謝されました。この経験から、相手のニーズに深く踏み込んでプラスアルファの価値を提供することに、やりがいを感じるようになりました。
貴社において、お客様一人ひとりの課題を共有し、信頼を築きながら、まずは期待に応え、将来的に期待を超える提案をできるようになりたいと考えています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
仕事の進め方に魅力を感じたという冒頭の文から、企業研究を進めている様子が伝わります。企業が大切にしている業務スタイルに共感し、やりがいを感じているとの言葉は、企業にとって頼もしいと言えます。
技術職
私は、貴社の「地道な努力を怠らない」企業風土に魅力を感じ、志望しました。
私は大学での研究を通じて、「一つの成果を出すための地道な試行錯誤」の重要性を学びました。当初、実験が想定通りに進まず壁にぶつかりましたが、先行研究を徹底的に洗い直し、小さな条件変更を100回以上繰り返した結果、目標とする数値を導き出すことができました。困難な課題に対しても粘り強く向き合い、解決していくプロセスに大きなやりがいを感じました。
高い壁に対しても着実に根気よく挑み続ける貴社のエンジニアの方々の姿勢は、私の粘り強さを最大限にいかせる環境だと感じています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
成果を生み出すために地道な努力を積み重ねた研究室でのエピソードが具体的に書かれており、困難な開発に挑み続けなければならない環境でもくじけずに貢献できる人物であるという印象を与えます。
事務職
私は、貴社の「現場で働く社員の負担を減らし、企業全体の動きをよりスムーズにする事務部門」の仕事に魅力を感じ、志望しました。
私は、学園祭の実行委員会で、許可申請などの書類の取りまとめを担当していました。初め、提出された書類に不備が多かったため、次回からは記入例を作成したり、記入欄を並び変えたりと記入する側の負担を減らす工夫をしたところ、誤記入が減り、書類チェックの時間が大幅に減りました。この経験から、細かな気づかいで組織全体の活動がスムーズになり、仕事のスピードを上げられることに気づき、やりがいを感じるようになりました。
入社後は、DX化などの事務作業を自動化する方法を自発的に学び、他部署の方々が、現場での仕事により集中できる環境をつくりたいと思います。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
正確さや丁寧さを大切にする姿勢は、事務職において重要な要素です。組織全体のことを考え、進んで業務を改善したエピソードであることから、バックオフィスの役割を深く理解している様子が伝わります。
企画職
私は、貴社のワクワクする仕掛けを提供する企画の仕事にひかれて志望しました。
大学の授業の一環で、市の健康施策に関するビジネスプランを提案した経験があります。「歩きなさい」「健診を受けなさい」といった健康指導の押し付け感をなくそうと、歩数計アプリで一定の歩数を記録したり、健診や健康増進イベントに参加した人にはマイレージを付与し、たまると市内の特産品がもらえるプランを作成しました。プランはトライアルとして小規模ながら実行され、参加者は楽しみながら健康づくりに取り組んでいました。この時、自分のアイデア一つで、日常にワクワクをもたらすことができる企画の面白さに気づきました。
「これがあったから毎日が楽しくなった」と言ってもらえるような企画を、貴社で実現させたいと考えています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
授業で経験した企画の立案が企画職に興味を持つきっかけとなっています。中でも「ワクワクさせる企画」という特長が企業の目指す方向性と一致していることから、親和性の高い応募者であると感じられます。
SE職
私は、貴社で「技術による人助け」を仕事にしたいと思っています。
所属していたサークルで、練習予定や欠席連絡が複数のSNSに分散して記入されていたため、ひと目で確認できる共有カレンダーを導入しました。その結果、連絡漏れがなくなり、仲間から「すごく楽になった」と喜ばれました。この経験が、ITの力で課題を解決したいと思うようになったきっかけです。技術は目的ではなく、あくまで人を助けるための手段であると捉え、現場の声を大切にしながらシステムをつくり上げる貴社の姿勢に共感しています。
お客様の要望を正確にくみ取った上で、それ以上の利便性を提供できるエンジニアになりたいと考えています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
技術を手段として捉え、人々の不便さを解消しようとする視点が、SEという仕事の本質と一致しています。不便さを解決して人に喜ばれた経験が志望動機になっているので、入社後もその本質を忘れずに働いてくれるという期待が持てます。
研究・開発職
安全性の高い自動車部品の開発に携わりたく、貴社を志望しました。
私は大学院でカーボン素材の強度に関する研究に取り組んできました。学会などで話を聞く中で、カーボンに関する技術がモビリティ分野の安全性や性能向上に貢献できる可能性がまだまだ広がっていることを知り、次第に、移動機器への実装を念頭に研究を進めるようになりました。
研究を通して得た知識や考察力をいかす場を探す中で、自動車部品開発分野において、信頼度の高さから国内でも有数のシェアを誇る貴社に出会いました。入社後は、最新の知識・技術を追求しながら、より安全性が高く高性能な製品の開発に貢献したいと考えています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
研究を進めていく中でさらに知識・技術を追求したいと感じたエピソードから、入社してからも再現可能な学習意欲の高さが伝わります。就活生は特別なイベントや期間の短い話を取り上げてしまいやすいですが、このような継続的な姿勢、取り組みから考えるのも評価できます。
企業に魅力を感じた内容別
先輩社員にひかれた例文
私は、貴社の「社員一人ひとりが持つプロ意識の高さ」に強くひかれました。
会社説明会で、営業の皆さんがお話されていた「目先の利益より、5年後もお客様に感謝される提案を大切にしている」という言葉が深く心に残っています。私は大学時代の部活動で、けがをした仲間の練習メニューを一緒に考える際、本人の「早く復帰したい」という焦りに寄り添いつつも、将来のためにあえてリハビリを優先するよう説得した経験があります。その結果、復帰後に活躍する姿を見て、人の未来に責任を持つことの尊さを学びました。
自分の成果だけを追うのではなく、顧客を第一に考えて行動する先輩方を目標に、顧客にとって最善の提案を模索しながら業務に励みたいと考えています。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
社員が語った仕事に対する意識を自分のスポーツでの経験とひも付けて解釈できています。彼らの言葉が志望のきっかけになっていることもあり、入社してからの目標も明確になっています。
社風にひかれた例文
私は、貴社の「若手の挑戦を後押しする前向きな社風」の下で働きたいと思い、志望しました。
私は学生時代、趣味で始めたプログラミングの学習において、失敗から学び、何度も挑戦し続けることの大切さを実感しました。最初はエラーばかりでくじけそうになりましたが、自分で仮説を立てて修正を繰り返す過程を楽しみ、最終的に自作のアプリを完成させることができました。貴社が開催された就活座談会で、社員の方々が「若いうちからどんどん手を挙げてほしい」「失敗は経験として歓迎する」とおっしゃっているのを聞き、私も貴社で挑戦を楽しみながら成長したいと思うようになりました。
入社後もチャンスがあれば積極的につかみにいく姿勢で、貴社に貢献できる社員を目指します。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
若手から挑戦の機会が豊富に与えられ、失敗を成長の糧にできる環境を「利用して成長しよう」とする能動的な姿勢が感じられます。困難な仕事にも果敢に臨んでくれそうです。
形のある商品にひかれた例文
私は、貴社の「デザインと機能性が両立した製品」に強く魅力を感じ、志望しました。
私は、貴社のペンを高校時代から愛用しています。「使えれば何でもいい」と考えていた私にとって、手にしっくりなじむ感覚や、細部まで計算された使い心地は驚きでした。机にあるだけで「今日も頑張ろう」と背中を押されるような感覚になったのを覚えています。人の行動をポジティブに変えてしまう貴社製品の影響力に感動し、今度は自分がその仕掛けをつくる側に回りたいと考えるようになりました。
大学で学んだプロダクトデザインのスキルをいかし、美しさと使いやすさを両立させて、貴社の価値向上に貢献できればと考えております。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
ペンの使い心地が日々の心情にまで影響を及ぼした経験が語られています。商品に興味を持った理由が実経験に基づいていることが伝わります。デザインと機能性の両立という企業の強みも押さえており、動機の説得力が増しています。
形のない商品にひかれた例文
私は、貴社のアプリケーションの「人々の行動範囲や選択肢を広げられる点」にひかれ、志望しました。
貴社が提供する予約システムアプリケーションはいずれも、遠方から足を運んだり、順番待ちの時間を省きたいという思想が貫かれています。私もユーザーとして利用しており、空いた時間をほかの趣味や娯楽に費やせるようになりました。さらに、アプリケーションは、ユーザーのニーズやアイデアを取り込んでアップデートを重ねることで、その価値を変化させられます。このような日々進化する商材に、仕事としてかかわりたいと考えました。
入社後は、商品の特徴や世の中の技術開発の現状を徹底的に学び、将来は、人々をさまざまな制約から解放できるアプリケーションを社会に届けられるように精いっぱい貢献したいです。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
複数製品に共通する、志望企業のアプリケーションの開発思想に気づいています。加えて、リリース後もアップデートし続けられる、アプリケーションという商品自体の特性も捉えており、企業理解、商品理解の深さを感じさせます。
仕事の進め方にひかれた例文
私は、貴社の「部署の垣根を越えて意見を出し合う仕事の進め方」にひかれ、志望しました。
大学のゼミで、アンケート調査の結果が予想とまったく異なり、分析が行き詰まりました。その際、ほかの班の学生や担当教授に意見を聞いたところ、設問の解釈が年代によって違っていたことに気づきました。追加で対面調査を行い、解釈をそろえるとともに、解釈が異なった原因を追究した結果、学内発表で優秀賞を獲得しました。それ以来、組織の内外に多様な意見を求めることが、質の高い成果につながると考えています。
会社説明会で社員の方から「会議のメンバーはいつも所属や役職が偏らないように集めて、平等に意見を出してもらう」とうかがい、私の考えと重なる部分が多く、貴社でなら存分に自分の力を発揮できるのではないかと考えました。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
組織や役職を超えて意見を出し合うという仕事の進め方を理解している時点で、企業への強い関心がうかがえます。その仕事の進め方への共感が、自分の経験に根差しているので、説得力が増しています。
企業理念、事業戦略にひかれた例文
私は、貴社の「ターゲットを絞り込み、顧客に合わせて強みを特化する事業戦略」に魅力を感じました。
私には、趣味のカメラを紹介するSNSアカウントを運営していた経験があります。当初は写真全般を扱っていましたが、フォロワー数が伸び悩んだため、あえて古いデジタルカメラに特化して情報を発信しました。すると、同じ趣味を持つ方々から共感を頂けるようになりました。この経験から、狭く深く突き詰めることが、結果として強い信頼や価値を生むこともあると学びました。貴社の、特定の市場で高い支持を得る戦略を知り、その戦略を推し進める一員になりたいと強く思いました。
入社後は、ターゲットの絞り込み方や各ターゲット層の特徴を学び、各層にとって「かゆいところに手が届く」提案を重ねていきたいです。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
事業戦略と自分の経験を重ねたエピソードにより、企業理解の深さをアピールできています。企業にとって、入社後に活躍しているイメージが湧きやすい志望動機だと言えます。
評価制度にひかれた例文
私は、貴社の「仕事への取り組みや周囲への貢献を多角的に評価してくれる制度」にひかれ、志望しました。
私がアルバイトで勤めていた店舗で、ある時、働きぶりを具体的に評価するチェックリストが導入されました。その結果、スタッフ全体の士気が上がり、前向きに業務に取り組めるようになりました。この経験で、「評価」は報酬を算出するためだけではなく、働く人の意欲を引き出す指針にもなり得ると実感できました。
私も貴社の、仕事のプロセスや成果を多様な角度から評価する仕組みの中で、成長していきたいと考えています。入社後は、貴社の評価基準を「自分の成長の指針」と考え、一つひとつの項目に対して誠実に取り組みたいです。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
評価を「指針」と捉える前向きな姿勢が伝わります。企業が用意する環境と応募者のモチベーションが高まる環境が一致していることがわかり、企業において十分にパフォーマンスを発揮してくれそうな人物であると判断できます。
教育制度にひかれた例文
私は、貴社の「数年にわたる段階的な教育制度」で、業務の基礎を徹底的に身につけたいと考えています。
私は未経験の状態で大学のバドミントン部に入部しました。当初は運動全般に自信があったことから、独自のテクニックで試合に勝とうと、基本の動きをおろそかにしていました。しかし、伸び悩んでいた時期に、先輩からのアドバイスで基礎の重要性を学び、一つひとつの動きを見直したところ、半年後にはレギュラーメンバー入りを果たすことができました。この経験から、成果を出すためには、まず正しい型や基礎知識を学ぶことが不可欠だと痛感しました。
貴社の教育環境は、まさにこの考えを体現したものです。入社後は、用意された研修をただ受けるのではなく、一つひとつの学習内容を業務で実践しながら着実に自分のものにしていきたいです。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
謙虚に学ぼうとする姿勢がうかがえます。教育制度に魅力を感じたという志望動機は、「教えてもらうこと待ち」という、受け身な印象を与えかねませんが、部活動での経験から基礎の重要性を自覚していること、入社後は学びを実践にいかしたいと述べていることから、自己研さん意欲が高いことが伝わります。
勤務地にひかれた例文
私の地元である〇〇市のニーズを深く理解した貴行の事業に強くひかれ、志望しました。
きっかけは、ゼミで取り組んだ地域活性化プロジェクトです。当初は、自分たちの世代感覚をいかした若者向けイベントを考えましたが、地域の方々に話を聞くと、高齢者が多い〇〇市で求められているのは「安心して立ち寄れる憩いの場」であると知りました。そこで、休憩スペースを兼ねたワークショップを提案したところ、地域の方々から感謝の言葉を頂けて、〇〇市への愛着がいっそう増しました。
〇〇市の状況を詳しく調査した上で、高齢化した農家への支援や、シニアへの働き口の提供など、地域貢献をビジネスとして成り立たせている貴行を知り、志望を決めました。入社後は、まず担当する地域の特性を理解し、地域のお客様から親しまれる行員を目指します。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
銀行が単にその地域の名を冠しているというだけでなく、〇〇市の活性化にどう貢献しているのかまで調べた上で、その一員になりたいという意欲を表明しています。ゼミでも地域活性化に取り組んでおり、市の未来を支えたいという覚悟が感じられます。
志望動機で印象に残る書き出し・締めくくりの書き方は?
書き出し
人事・面接担当者に興味を持ってもらうために、書き出しには結論を持ってきましょう。「理念」「文化」「社風」「経営理念や事業上の目標」など、その企業の普遍的で変わらないコアな部分に魅力を感じた旨を書くと良いでしょう。また、「過去の経験に基づく価値観」「企業選びの基準」など、自分の価値観や判断基準を挙げて、それに当てはまる企業なので志望した、という書き出しも効果的です。

伝えるポイント
書き出しの例文
1. 理念
貴社の〇〇という理念に、△△な観点から魅力を感じました。
2. 文化
貴社の〇〇という文化に、△△な観点からひかれました。
3. 社風
社員の皆さんからお話をうかがった際に、〇〇な社風に魅力を感じました。
4.経営理念や事業上の目標
貴社の経営理念である〇〇に共感し、貢献したいと考えました。
5. 過去の経験に基づく価値観
これまでの〇〇した経験から、△△という理由で魅力を感じました。
6. 企業選びの基準
自身の〇〇(特技や知識、スキルなど)をいかせると考えました。
また、以下のような内容は人事・面接担当者の興味をひきにくいため、注意しましょう。
特定の一個人だけにフォーカスしている
例:説明会で話を聞いた社員の〇〇さんに魅力を感じました。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
魅力を感じた根拠が、一人の社員の言葉のみだと、「その社員が辞めればモチベーションが下がるかもしれない」という懸念を持つ担当者もいるでしょう。さらに、よくある書き出しなので、「またこれか」という感想を抱かれる可能性があります。
今後変わるかもしれない可変的なものに魅力を感じている
例:(試験的に始めた)事業や制度に魅力を感じました。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
「世の中の注目を浴びているが、まだ始まったばかりの事業や制度」は、担当者にとって「一番の魅力に感じられても困る」ポイントと言えます。
「今後変わるかもしれないのに、自社に興味を持ち続けてくれるのだろうか?」「世間で話題になっている部分しか見てくれていないのでは?」など、企業が志望意欲に疑問を感じる可能性があります。
どんな部分にどんなふうに魅力を感じたのか具体性がない
例:(具体性なく)貴社の商品にとても興味があったので志望しました。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
「なぜ魅力を感じたのか」や「商品のどんなところに興味を持ったのか」を併せて伝えなければ、「中身がない」と判断されてしまうかもしれません。言葉が足りず幼稚な印象を与えるため、志望動機を最後まで読んでもらえない可能性もあります。
締めくくり
志望動機の締めくくりでは、「入社したらどんなことに挑戦したいのか」「自分のどのような強みを仕事でいかせるのか」を伝えましょう。企業は、締めくくりを通して、就活生の意気込みや、その意気込みを自社のリソースでかなえられるかを判断しようとしています。
以下の3パターンを参考にしてみてください。

伝えるポイント
締めくくりの例文
1. かかわりたい事業
例えば、〇〇事業の営業部門などで活躍してみたいという思いを持っています。
2. やりたい仕事内容
この経験をいかして貴社で活躍し、将来的には〇〇のような仕事で力を発揮できるようになりたいと思っています。
3. 企業理念への共感
現場で経験を積み、貴社の企業理念である〇〇なサービスを、いつか提供できるようになりたいと思っています。
また、以下のような内容は逆効果になりかねないため、注意しましょう。
あまりに狭い範囲の希望
例:(志望企業の中のマイナーな部門だけに絞って)可能な限り、〇〇事業に携わりたいです。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
部門の希望を出したからといって、希望通りの部門に配属されるかはわかりません。特にマイナーな部門であれば、廃止される可能性も考えられます。希望する部門以外の配属になった場合、「ほかの部署の仕事も熱意を持って働いてくれるのだろうか」と懸念される可能性があります。
裏付けのない誇張した表現
例:入社したら○○の部署でトップを目指します。/○○事業部の責任者になります。
【人事・面接担当者から見た時の印象】
漠然とした目標からは、「意気込みだけで根拠がない」といった稚拙な印象を受けます。ビジョンや道筋が明らかでない軽い気持ちでの目標しか持っていないのであれば、困難に直面した際にモチベーションが低下してしまう可能性を企業は危惧します。
なお、文字数制限がある場合は、「何に魅力を感じたのか(=what)」「それはなぜか(=why)」という志望動機の要を削ってまで、締めくくりを入れる必要はありません。文字数に余裕があれば最後に入れる程度に考えてください。
人事・面接担当者の印象に残る志望動機を書くコツもチェック
どのような志望動機が人事・面接担当者の印象に残るのでしょうか。印象に残りやすい志望動機を書くコツをチェックしましょう。
1. 内容はできるだけ具体的に記述する
商品や社風に魅力を感じたことを志望動機にするのであれば、「どんなふうに魅力的なのか」を具体的に書きましょう。ESで選考を行う企業に対して具体性に欠けた内容を提出してしまうと、「何も得られる情報がなかった」と判断され、面接に進めない可能性もあります。ESの段階で具体性のある志望動機をまとめられていれば、面接の際にも役立つはずです。
2. 「企業」よりも「自分」について深掘りして差別化する
自分のこれまでの経験やライフヒストリー(成育歴)に基づいた「その企業にひかれる理由」を伝えることを意識しましょう。
学生が陥りやすいのは、「入りたいのは貴社だけです」と、その企業でないといけない理由を無理やりつくることです。自分の価値観や判断基準に合う企業は複数あって当然です。自分と企業がどれだけマッチしているかをアピールできると良いでしょう。
3. 「企業が魅力に感じてほしいと思っている普遍的なポイント」を押さえる
企業は、自社の理念や文化、社風、事業上の目標など、普遍的で変わらないコアな部分を理解、共感している学生に魅力を感じやすいです。志望動機で、その企業の魅力について触れる際は、できるだけこれらのコアな部分に焦点を合わせることをオススメします。
4. 可変的な魅力は、そこから感じた「企業の在り方」に言い換える
始まったばかりの事業や制度、説明会で会った社員個人など「可変的な魅力」は、企業にとっては「魅力として捉えられても困る」ポイントです。可変的なものに魅力を感じている場合は、それをあくまで「きっかけ」として、そこから感じた企業の在り方に言及すると良いでしょう。
例えば、一人の社員に興味を持ったのであれば、その社員から見える企業の文化や社風(若手にも裁量のある社風など)と、ひも付けてみましょう。
なお、職種別採用の場合は、特定の事業や仕事にフォーカスを当てて伝えても問題ありません。
志望動機に関するQ&A
志望動機が思い付かないときはどうすればいい?
どうしても志望動機が思い付かないときは、以下の4つのポイントに着目して整理してみてください。
- 構成員の魅力…社風、経営者、社員など
- 活動内容の魅力…事業・商品の特徴、仕事内容、タスクなど
- 目標への共感…企業理念、ビジョン、事業戦略など
- 特権の魅力…評価・教育制度、勤務場所など
特に魅力を感じたポイントについて、以下の観点から自分の思いを深掘りしてみましょう。
- なぜそう感じたのか
- 過去のどんな経験や価値観が影響しているのか
魅力を感じたポイントと、自分への深掘りを組み合わせると、ライフヒストリー(成育歴)に基づく志望動機になりやすく、意欲の揺るぎなさを伝えられます。
ESや履歴書を書く際、「御社」と「貴社」どちらを使えばいい?
「御社」は話し言葉で、「貴社」は書き言葉です。ESや履歴書を書く際は「貴社」を使用してください。
- 「御社」…面接や電話など口頭で相手と接するときに使う
- 「貴社」…ESや履歴書、メールなど、文面で相手の企業に触れるときに使う
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。
