金融専門職
(アクチュアリー・アナリスト等)
仕事内容
資格の取得が必要等一人前になるまでの道のりが長い職種ですが、転職での市場価値も高い仕事です。
ただ、採用人数や実際にこの職種を保持している企業も少なく、狭き門と言われています。
下記に代表的な仕事例を挙げていますが、会社によっては何種類かを兼務している場合もあります。
また、本社に配属になる可能性が高く、転勤がほとんどない職種です。
- (具体的な仕事例)
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アクチュアリー数理統計や確率など数学的手法を駆使して、保険や年金の積立額を決めたり、
将来の保険金支払に備えた準備金のチェックなど経営の健全性を維持する役割を担う専門職。
保険会社や信託銀行、年金運用会社で活躍する。 -
アナリスト一般には、「証券アナリスト」のことを指し、企業の経営内容や財務内容、
収益力などを分析し、投資商品の運用担当者(ファンドマネジャー等)の投資価値の判断材料を提供する。 -
ファンドマネジャー投資商品のひとつであるファンド(まとまった資金・特定の財源などの総称)の運用者。
運用計画の策定、有価証券市場で成果を上げることを職務とする。 -
クォンツアナリスト金融市場における価値形成を定量的に分析・評価するのが主な役割。投資理論の構築や、新商品の開発にも携わる。
こんな人におススメ
- 統計学、金融工学専攻、数学系学部出身の人
- リスク管理の得意な方、判断力や決断力のある人
- 何らかの分野における第一人者・スペシャリストという職務に興味がある人
企業が見ているポイント
- 論理的思考力:話の流れがロジカルか理解や呑み込みが早いか。
- 研究:大学で金融工学や統計学を高いレベルで学べていたか。資格を既に保持していると優位な場合もあります。
将来のキャリアパス
- アクチュアリー
資格のサポート制度が充実している会社も多く、
入社後実務をつみながら資格取得をしていくことから始まります。
かなり高度な知識や経験も必要とされるため、資格の難易度も高いですが、職種の専門性はきわめて高く、
メーカーで言えば研究者に近い職種です。
保険へのニーズ多様化に伴い、新たな商品開発を目指して活躍しているスペシャリストも多くいます。
- アナリスト・クォンツアナリスト・ファンドマネジャー
アナリスト、クォンツアナリストはファンドマネジャーが運用の際判断材料としてのデータを提供するなど、チーム体制で仕事を行うことが多く、10年~15年ほどの経験を積んだ後ファンドマネジャーとして活躍していくキャリアパスがあります。
もちろん、アナリスト・クォンツアナリストとして分析の専門家・第一人者となり企業の経営者とパートナーとなってコンサルティング業務を行う方向もあります。いずれの職種も専門性がかなり高く、希少価値の高い人材といえます。