面接の冒頭で求められることが多い、自己紹介。この記事では、自己紹介で話す内容や長さ、話し方のポイントなどをまとめました。回答例文もさまざまなパターンを用意したので、参考にしてみてください。
目次
自己紹介の目的とは?
就活面接での自己紹介は、名前の確認に加えて、「緊張をほぐして面接の場に慣れてもらうため」に行う企業が多いでしょう。採用担当者によっては、「どのエピソードを深掘りするとその人らしさを知ることができそうか推測するため」に行うこともあるようです。
自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRでは、面接担当者の聞く意図が異なります。
企業にもよりますが、自己紹介は前述の通り「緊張をほぐして面接の場に慣れてもらう」ことが主な目的で、自己PRは「あなたの強みが、自社で働く上で求めている強みに合致するか」を見ることが主な目的です。違いを踏まえて事前に準備できるようにしましょう。
自己紹介
自己紹介では、基本的にはあいさつと併せて名前や学校名など、面接対象者であることが確認できる情報を伝えましょう。さらに要素を加えたい場合は、「どんな活動をして、どこに興味を持っているのか」などの事実を網羅的に伝えると、面接担当者があなたについて深掘りしたくなる事柄を探しやすくなります。
自己PR
自己PRは、自分の強みと言える能力・性格・価値観を、それを発揮した経験と併せて伝えましょう。面接担当者はそれを基に、あなたの強みが「自社で働く上で求めている強みに合致するか」を判断します。
自己紹介で話す内容は?
自己紹介では、以下のような内容を簡潔に話しましょう。特に時間の指定がなければ1分程度(250文字〜300文字程度)にまとめるのがオススメです。
▼自己紹介で話す基本項目
- 学校、学部、学科名
- 氏名
- 学校で学んでいること
- 所属コミュニティーや取り組んでいる課外活動(例:サークル、アルバイトなど)
- 結びのあいさつ
自己紹介時間1分の例文
○○大学△△学部▽▽学科、〇年生の○○□□と申します。
大学では機械工学を専攻していて、現在は共存型ロボットシステムの研究に日々没頭しています。サッカーサークルに所属し、アルバイトは週5回ほど居酒屋チェーン店「〇〇」でキッチンスタッフをしています。和洋中なんでも提供しているお店なのでかなり料理の腕が鍛えられました。週末は、趣味のバイクの整備に時間を費やしています。
本日はどうぞよろしくお願い致します。
指定時間が短い/長い場合はどうする?
「簡単に」または「手短に」自己紹介を求められた場合は、30秒程度(100文字〜150文字程度)にまとめましょう。
また、「長めに」自己紹介を求められた場合は、2分程度(500文字〜600文字程度)にまとめましょう。
自己紹介時間30秒の例文
○○大学△△学部▽▽学科、〇年生の○○□□と申します。
大学では機械工学を専攻していて、共存型ロボットシステムの研究をしています。サッカーサークルに所属し、居酒屋チェーン店「〇〇」でアルバイトもしています。趣味は、週末にするバイクの整備です。
本日はどうぞよろしくお願い致します。
短めに自己紹介をするときは、学校の専攻と所属コミュニティーや取り組んでいる課外活動を羅列すると、30秒くらいでまとめやすくなります。
自己紹介時間2分の例文
○○大学△△学部▽▽学科、〇年生の○○□□と申します。
大学では機械工学を専攻し、現在は共存型ロボットシステムの研究に取り組んでいます。研究は学生5名で分業しながら取り組んでおり、その中で私は、単に動作精度を上げるだけでなく、人が直感的に操作できるようにセンサー配置や制御アルゴリズムを細かく調整する役割を担っています。先月は学科発表会の責任者も任されました。
学内ではサッカーサークルに所属しています。同期は5人しかいませんが、新歓に力を入れた結果、後輩が20人も集まりました。サッカーコートの利用申請や、メンバーへの連絡などの事務処理を担当しています。
学業以外では、週5回ほど〇〇駅直結で120席ある居酒屋チェーン店「〇〇」のキッチンでアルバイトをしています。最も忙しくなる金曜の夜には10分間に4〜5品を手掛けるのですが、多国籍料理を扱うお店でフードメニューは100種類あるため、料理の腕と一緒に判断能力も鍛えられました。
週末は、整備士免許を持つ父から指導を受けながら、バイクの整備をしています。先週は、8時間かけてチェーンのメンテナンスとエンジンオイルの交換に取り組みました。
本日はどうぞよろしくお願い致します。
長めに自己紹介をするときは、学業や所属コミュニティーや取り組んでいる課外活動を、どんな環境でやっているのか、自分はどんな役割を担っているのかを補足して2分にまとめましょう。
自己紹介の回答例文
学校内外でさまざまな活動をしている場合の自己紹介例文(1分)
○○大学△△学部▽▽学科、〇年生の○○□□と申します。
大学では機械工学を専攻していて、共存型ロボットシステムの研究をしています。サッカーサークルに所属し、居酒屋チェーン店「〇〇」でアルバイトもしています。大学〇年生の時には、1年間の交換留学でアメリカの〇〇大学に行き、現地ベンチャー企業との協働プロジェクトに参加しました。週末は趣味バイクの整備をし、月に1度は出身高校のロボット研究部で指導ボランティアをしています。
本日はどうぞよろしくお願い致します。
学業やサークル、アルバイト、趣味、留学、ボランティアなど活動領域が多岐にわたる場合も、自己判断で伝える活動を削ったりせずに、すべて伝えるようにしましょう。
一つの活動に熱中していた人の自己紹介例文(1分)
○○大学△△学部▽▽学科、〇年生の○○□□と申します。大学では機械工学を専攻しています。
学業以外では、週5回ほど〇〇駅直結で120席ある居酒屋チェーン店「〇〇」のキッチンでアルバイトをしています。最も忙しくなる金曜の夜には10分間に4〜5品を手掛けるのですが、多国籍料理を扱うお店でフードメニューは100種類あるため、料理の腕と一緒に判断能力も鍛えられました。
本日はどうぞよろしくお願い致します。
一つの活動にだけ力を入れて活動していた場合は、自己紹介ではどんな環境で、どんな役割をこなしていたのかを伝えましょう。ガクチカ(学生時代に力を入れていたこと)と同じテーマでも、伝える内容が重複しないように、自己紹介ではエピソードまでは伝える必要はありません。
課外活動をしていない人の自己紹介例文(1分)
○○大学△△学部▽▽学科、〇年生の○○□□と申します。
大学では機械工学を専攻し、現在は共存型ロボットシステムの研究に取り組んでいます。研究は学生5名で分業しながら取り組んでおり、その中で私は、単に動作精度を上げるだけでなく、人が直感的に操作できるようにセンサー配置や制御アルゴリズムを細かく調整する役割を担っています。先月は、学科発表会の責任者も任されました。
好きな授業は、環境に配慮したロボット構築方法を学ぶことができた「エネルギーシステム概論」です。
本日はどうぞよろしくお願い致します。
「サークルやアルバイトをやっていない」「伝えたい趣味も課外活動もない」という人は、自己紹介では学業について話すようにすると良いでしょう。学部名や学科名だけではどんな勉強をしているのかまではわかりません。好きな授業や所属しているゼミや研究室での内容などを加えてみましょう。
没頭している趣味などがある人の自己紹介例文(1分)
○○大学△△学部▽▽学科、〇年生の○○□□と申します。大学では機械工学を専攻しています。
趣味はバイクです。今年のロードレース世界選手権は同じレースを30回以上繰り返して見ていて、各選手のコース取りまで記憶しています。
週末は、整備士免許を持つ父から指導を受けながら、バイクの整備をしています。先週は、8時間かけてチェーンのメンテナンスとエンジンオイルの交換に取り組みました。
本日はどうぞよろしくお願い致します。
所属コミュニティーではなくとも、趣味や没頭していることなどを特に取り上げて伝えたい場合は、具体的に何にどのくらい熱中しているかを伝えると良いでしょう。
自己紹介で話す際のポイントは?
自己紹介では、話すスピードや表情・目線、言葉遣いによって印象が変わります。以下のことをできるだけ意識してみましょう。
ゆっくり、ハキハキと話す
緊張すると早口になりがちなので、話す速度には注意が必要です。話し始める前に軽く深呼吸しておくと、ゆっくりと話しやすくなるでしょう。また、意識して口を大きく動かすと、ハキハキと話すことができ、相手も聞き取りやすくなります。
笑顔で目線は相手に向ける
面接の冒頭で行われる自己紹介は、第一印象を決める要素の一つでもあります。口角を上げて笑顔を作り、目線を相手に向けてから話すと、好印象につながりやすいでしょう。
オンライン面接では、目線はカメラに向ける
オンライン面接で、面接担当者と目線を合わせるためには、カメラを見ながら話しましょう。パソコンなどの画面上の相手を見ながら話すと、下を向いて話しているように映り、自信がなく、集中していないような印象を与えてしまいます。
言葉遣い
敬語の使い方を面接前に確認しておきましょう。特に、「あのー」「えっと」などの、つなぎ言葉は使わないように気をつけたいところ。また、身内同士で使う略語は使わず、初めて聞いた人にも伝わるように意識して話すようにしましょう。
事前に声を出して練習しておこう
就活面接の前に実際に声を出して自己紹介の練習することで、本番の緊張を軽減するだけでなく、早口になっていないか、わかりにくい内容はないかなどを確認できます。
以下のような方法で、面接を練習しておくと良いでしょう。
- スマートフォンなどで録画や録音してみる
- 録画や録音した内容をAIで文字起こしして、内容を添削する
- 家族や友人に協力してもらう
- 学校のキャリアセンターを活用する
「AI面接練習」を使うと、良い点・改善点のアドバイスがもらえる
リクナビの「AI面接練習」では、志望動機のほかにも、自己紹介やガクチカ、自己PR、キャリアプランなど練習したい面接シーンを選んで練習することができます。
面接練習だけでなく、自分の考えを整理するのに役立つでしょう。
自己紹介についてよくある質問
緊張して、面接で伝えたいことをすべて忘れてしまった!どうしたらいい?
まずは緊張してしまったことを、素直に伝えましょう。多くの面接担当者は、緊張をほぐして、学生の素の状態を引き出そうとしてくれるはずです。相手に自分の状態を伝えることで、緊張がほぐれることもあります。
また、面接で伝えたいことを書き留めたメモなどがあれば、その場で確認するのも一つの方法です。「緊張して、伝えたかったことを忘れてしまいました。準備してきたメモを確認してもいいですか?」と伝えましょう。
企業にとって面接は、学生から情報を引き出す場でもあるので、メモを見たからといって、評価を下げるといった企業はほとんどないでしょう。
指定時間よりも早く自己紹介が終わってしまった!どうしたらいい?
名前と学校名、専攻内容、所属しているコミュニティーや取り組んでいる課外活動などを伝えていれば、指定時間よりも短い自己紹介でも問題ありません。
自己紹介を長くするために、要素を付け加えたい場合は、活動環境や自分の役割を補足します。それでも時間が余るようであれば、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のように、工夫や成果を交えたエピソードを加えるのも良いでしょう。
自己紹介で言わない方がいい内容は?
就活面接では、以下のような要素は言わない方が良いでしょう。
- ネガティブな自己評価
- 反社会的な要素(ギャンブル、犯罪歴など)
- 宗教観
- 政治(応援している政党など、政治的な思想について)
集団面接で前の人と自己紹介の内容がかぶった。同じでいい?
集団面接で話したい内容が、ほかの人と同じであったとしても、変える必要はありません。特に自己紹介は、自分を構成する要素として所属コミュニティーや課外活動を伝えるためにあります。その後の面接で深掘りされたときのエピソードは一人ひとり変わるものなので、自己紹介でのかぶりは面接担当者も気にしないでしょう。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。
