大学生の夏休みの過ごし方と夏休みを充実させるコツを、「就職みらい研究所」所長の栗田さんの解説と就活経験者の先輩たちのアンケートを基に紹介。夏休みにできる就活準備としてサマーインターンシップについても詳しく説明しています。
就活経験者の先輩たちは、大学生の夏休みを学年ごとにどう過ごしたのでしょうか。大学1年生〜大学4年生の学年別に夏休みの過ごし方を聞きました。
大学1年生の夏休みにやってよかったこと1位は趣味(51.8%)、2位はアルバイト(51.2%)、3位は日常生活(30.8%)という結果になりました。実に、半数以上の人が大学1年生の夏休みに「趣味」と「アルバイト」をやってよかったと感じているようです。
■大学1年生の夏休みにやってよかったことは何ですか?(n=328、複数回答)
大学2年生の夏休みにやってよかったこと1位はアルバイト(54.6%)、2位は趣味(50.9%)、3位は日常生活(30.8%)という結果になりました。大学1年生では「趣味」をやっていてよかったという声が多く見られましたが、大学2年生では「アルバイト」がその数を上回りました。
■大学2年生の夏休みにやってよかったことは何ですか?(n=328、複数回答)
大学3年生の夏休みにやってよかったこと1位はアルバイト(48.0%)、2位は趣味(44.5%)、3位は日常生活(28.9%)という結果になりました。トップ3の順位は大学2年生のアンケート結果と同じですが、注目すべきはその割合です。これまで大学1年生、2年生では「趣味」「アルバイト」が常に過半数を超えていたのに対し、大学3年生では初めて50%を下回る結果となりました。
そして、大きく支持を伸ばしたのが5位の「就活準備(インターンシップや就活イベントへの参加)」(25.4%)です。大学3年生の夏休みは、4人に1人がインターンシップや就活イベントへの参加などを行い、就活準備をしてよかったと感じているようです。
■大学3年生の夏休みにやってよかったことは何ですか?(n=256、複数回答)
大学4年生の夏休みにやってよかったこと同率1位はアルバイトと趣味(45.3%)、3位は日常生活(27.9%)、4位は学業(授業・ゼミ)(24.4%)という結果になりました。
■大学4年生の夏休みにやってよかったことは何ですか?(n=201、複数回答)
「夏休みにやってよかったこと」を就活経験者の先輩たちに聞いたところ、趣味、アルバイト、部活・サークル、学業(授業・ゼミ)、日常生活、就活準備(インターンシップや就活イベントへの参加)、運転免許の取得、旅行、資格取得、ボランティアなどという結果になりました。
ここでは先輩たちがそれぞれの内容を、何年生の夏休みにやってよかったと感じているのか理由と併せて紹介します。
なお、運転免許の取得、旅行、資格取得、ボランティアについては、夏休みにやってよかったことのアンケートで「その他」を選んだ人の具体的な回答を紹介しています。
大学生の夏休みを充実させるためにはどうすればよいのでしょうか。就活経験者の先輩に「長期休みを有意義に過ごす・充実させるために工夫したこと」をアンケートで聞いたところ、以下のようなコツがあることがわかりました。これから夏休みの計画を立てる人は参考にしてみてください。
先輩たちがオススメする夏休みの過ごし方にもあった「夏休み開催のインターンシップ(サマーインターンシップ)」について、概要や特徴と参加するメリットなどをリクルートの就職みらい研究所所長・栗田貴祥さんにうかがいました。
大学3年生以降に参加でき、就業体験ができる5日間以上のプログラムのインターンシップの中でも、7〜9月ごろの夏休みの期間に行われるものを「サマーインターンシップ」と呼ぶケースが多いようです。サマーインターンシップは、そのほかの時期に行われるインターンシップよりも、プログラムの種類が多く開催企業数も多いので学生にとっても参加しやすいのが特徴です。
冬休みにもインターンシップは開催されていますが、大学3年生の冬は早期選考を行う企業などでエントリーシート提出や面接などの選考が始まっているケースもあります。そのため選考状況に関係なくインターンシップに参加しやすい大学3年生の夏休みは、ぜひ興味のある企業や業界のサマーインターンシップに応募してみてください。なお大学院生は、院への入学直後に就活が始まってしまうため、時間がある学部生のうちにインターンシップへの参加をオススメしています。
インターンシップでは、企業で実際の仕事をしている人から直接話を聞き、仕事を体験することで、仕事や企業、業界、社会への理解を深めることができます。
職場の雰囲気や、仕事のやりがいなどを身近に感じることができるので、自分のキャリアを考える機会になるでしょう。
また、2社以上のインターンシップに参加することができれば、比較によってさらに見えてくることもあるでしょう。好ましいと感じた共通点が、新たな企業選定や業界選定のヒントになるかもしれません。
インターンシップは参加対象の学年が限定されることに加え、就業体験を伴うため参加できる人数枠が少なくなりがちです。企業によっては、就活の本選考よりも狭き門になるかもしれません。
そのため夏休みに就活準備をしたい人は、インターンシップだけでなく、学年を問わずに参加できて単日開催の多いオープン・カンパニーや、大学が授業の一環として実施するキャリア教育などにも目を向けてみましょう。オープン・カンパニーやキャリア教育も参加することで企業や業界、仕事への理解を深めることができます。
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「リクナビ」ではインターンシップ&キャリアを検索したり、就活スケジュールのほか、就活に関するノウハウ記事をチェックしたりすることができます。学生時代の過ごし方を考える際、就活に関する情報も確認してみましょう
【調査概要】
調査期間:2024年9月18日~9月24日
調査サンプル:2024年9月時点で社会人1~2年目の400人、大学4年生4年生100人、計500人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
監修:リクルート 就職みらい研究所所長 栗田貴祥
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