【専門医に聞く】前日~面接中でも簡単にできる緊張をほぐす方法

面接を受ける学生

この記事でわかること

・面接前日に緊張で眠れない場合は、ぬるめのお湯で体を温めると副交感神経が働きリラックスできます。
・当日の対処法として、待ち時間に足先を動かす体操を行う、面接中は手のツボを刺激するのがおすすめです。
・事前に挨拶の練習をしたり最初に言う言葉を決めておいたりすると、緊張した場面でもスムーズに話し出す助けになります。

就活の面接は今までにない緊張の連続。面接担当者からどんな質問をされるのか、周りの学生はどんな人なのかをいろいろ考えると夜も眠れないほど緊張することもあるでしょう。さらに面接当日は、緊張が増して、自分の言いたいことが伝えられないということもあるかも…。今回は、前日~面接中でもできる緊張をほぐす方法を、北千束整形外科 院長の神田良介先生に教えてもらいました。

(1)緊張している場合に体に出てくる2つの症状と原因

緊張をすると、よく見られるのが次の2つの症状です。

  • 汗が出る
  • 表情が固まりやすい

1つ目の見た目でわかる変化として、汗が出ます。額だったり手のひらだったりしますが、過度に緊張すると大汗になり、衣類に汗染みができたりもします。

2つ目は、表情にでやすくなることです。緊張のあまり、まばたきができなくなったり、表情が固まってしまったりすると笑顔が作れなくなり、面接担当者に良い印象を与えません。

これらは、緊張というストレスにより交感神経が働き、自律神経が乱れ、アドレナリンの分泌量が増えることが原因だといわれています。アドレナリンはストレスホルモンの一種で、ストレスに立ち向かって戦い始めます。緊張というストレスが発生するとアドレナリンが多量に分泌し、さまざまな症状を引き起こします。汗が止まらなかったり、ドキドキ、バクバクと心臓の鼓動が速くなったりするのはこのためで、時には過換気の状態が続き二酸化炭素が最適な値から低下します。過換気になると息苦しさを感じたりすることも。また、緊張して夜眠れなくなるのも、このアドレナリンの分泌によるものと言われています。

面接が苦手…と感じる人は、もしかすると「緊張」が原因かも?詳細が知りたい人は、こちらの記事を読んでみましょう↓

(2)面接で緊張してしまったときの効果的な対処法

1. 前日の寝る前にできる対処法

緊張して眠れない夜は、寝る前に体を温めるといいと思います。体を温めると、副交感神経が働き、脳がリラックスした状態になり、休息のホルモンが出ます。熱すぎると逆に刺激をしてしまいますので、ぬるめのお湯を張ったお風呂に少し長い時間入ると体がポカポカと温まって眠りやすくなります。お風呂がない場合は、ぬるめのシャワーを長めに使ってもいいと思います。私は、シャンプーをするときに、頭のマッサージを丁寧に時間をかけて行っています。そうすることで頭の血の巡りが良くなって、頭がすっきりとする気がします。マッサージのほか、長い時間をかけてシャンプー剤をすすぐのも有効だと思います。

2. すぐに試せる対処法

面接の待合室でできる対処法

体の緊張をほぐすためには、全身を使って体の症状を取ることがとても大切。したがって全身を使った「おまじない」が有効だと思っています。手のひらに「人」という文字を書いて飲むと緊張がほぐれると昔から言われていますが、あれは全身を使わない単なるおまじないです。

例えば座っている状態で手を組んで頭の上に伸ばしたり、立ち上がって腰を伸ばしたり体を曲げたりすると血の巡りが良くなりとてもリフレッシュできると同時に体がリラックスできます。ただし、これを待合室でするとなると面接担当者や係の人が見ている可能性もあって現実的ではありません。 そんな時、参考になるのが、エコノミー症候群を予防する体操です。この体操は足先だけを動かすものもあって、非常にリラックスできるようになっています。ぜひ試していただきたいです。

■エコノミー症候群を予防する体操

エコノミー症候群を予防する体操

面接中にもできる対処法

次は、面接中にもできる「手」だけを使った方法を紹介します。 手の親指と人差し指の骨の合流するところにあるくぼみ(合谷とよばれるツボで緊張をほぐすほか、肩こりや疲れ、美容にも効果があると言われています)に爪をたてて押してみてください。眠気も飛んでシャキッとし、同時に緊張もほぐれます。手にはさまざまなツボはありますが、刺激を入れることが大切なので、日ごろから探してみるといいと思います。ポイントはあとが残らない程度に穏やかに刺激をすること。少し押すだけでもすっきりするところもあります。この方法だと待合室で座っているときに誰にも気がつかれずにできますし、面接の最中に、緊張感が増してきたときにも使えます。

先輩たちが面接で緊張を抑えるために実際にやっていた方法とは?気になる人は、こちらの記事を読んでみましょう↓

(3)緊張は誰でもするものだから、焦らなくても大丈夫

基本的に緊張をするというのはその人のモチベーションがどれだけ高まっているか、どれだけ気合が入っているかという証拠だと思っています。私の病院にはプロのスポーツ選手も来ますが、「緊張しないと試合ができない」と言っている人もいます。緊張は誰でもするもので、それは世界を舞台に戦っている人も同じで、どれだけ練習を積んできたかということが緊張につながるのだと思います。 実は私も人見知りが激しくて、初めての人は苦手。だから患者さんにも「どうしました?」という言葉から入るようにしています。皆さんも日ごろからあいさつの練習をしたり、最初に言う言葉を決めておいたりすることで、面接中に緊張してしまっても話せるようになると思います。また、緊張しているかなと思ったときに体を動かすことは有効ですから、ぜひ試してみてくださいね。

<アンケート調査>「緊張は評価に影響しない」と考える採用担当者が約半数

2025〜2026年卒の就活生と新卒採用担当者を対象にした調査で、「面接で緊張しても焦らなくて大丈夫」という見方を裏付ける結果が出ています。

「緊張している応募者に対してどのような印象を持つか」を採用担当者に尋ねたところ、最も多かったのは「緊張するのは当然なので、評価には影響しない」で49.3%と約半数を占めました。また、「本気度や誠実さの表れとして、むしろプラスに見る」と回答した人も17.1%いました。この2つを合わせると、緊張を否定的に捉えない採用担当者は約3人に2人(66.4%)に達します。

一方で、緊張が「入社後の実務に不安を感じるためマイナス」と考える採用担当者は、5.3%にとどまりました。

■<採用担当者回答>緊張している応募者に対してどのような印象を持つか、選択してください。

*本調査は、当サイトの独占コンテンツとして独自に調査したものです。

「<採用担当者回答>緊張している応募者に対してどのような印象を持つか、選択してください」に関するアンケート結果

調査概要

調査期間:2026年6月26日~30日
調査対象:新卒採用業務担当、もしくは経験した社会人416人
調査協力:株式会社メンバーズ

同じ質問を就活生に「企業側はどのような印象を持つと思うか」と尋ねた場合も、回答の傾向は新卒採用担当者とほぼ同じで、多くの就活生が「緊張は評価に影響しない」と認識していることがわかりました。ただし、就活生・採用担当者ともに2番目に多かったのは「話の内容が聞き取れないレベルの時のみマイナス」(就活生28.0%、採用担当者24.8%)という回答でした。

■<就活生回答>あなたは、緊張している学生に対して企業側がどのような印象を持つと思いますか。最も当てはまるものを選択してください。

*本調査は、当サイトの独占コンテンツとして独自に調査したものです。

「<就活生回答>あなたは、緊張している学生に対して企業側がどのような印象を持つと思いますか。最も当てはまるものを選択してください。」に関するアンケート結果

調査概要

調査期間:2026年6月26日~30日
調査対象:2025年~2026年に卒業した就職活動経験者289人
調査協力:株式会社メンバーズ

つまり問題視されるのは緊張そのものではなく、緊張によって話の内容が相手に伝わらなくなることです。本記事で紹介した対処法で気持ちを落ち着かせ、聞き取れる声量とスピードで誠実に話すことができれば、緊張を過度に恐れる必要はないと言えるでしょう。

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監修

神田良介 院長 北千束整形外科(東京都大田区/大岡山)

大学卒業後、約12年間勤務医を経験し、その後開業。整形外科を専門とし、リウマチや形成外科の診療も行う。また、内科診療の経験と知識も豊富で幅広い診療を手がけており、頼れる「かかりつけ医」として住民から愛されている。趣味は、ドラム。ドクター仲間でバンドを結成しライブも行っている。すべての患者さんに信頼される医師を常に目標としている。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。