「IT系企業に興味があるけれど、就活はいつから始めればいいの?」と思う人もいるのではないでしょうか。IT系企業の就活スケジュールは、企業によって差はありますが、比較的早い時期から動き出す傾向にあります。
本記事では、IT系の就活スケジュールやインターンシップの時期、内定までの流れを詳しく解説します。早めに準備を始めて理想のキャリアに近づきましょう。
目次
この記事のまとめ
- 29卒でIT系企業を志望する場合、大学3年生(卒業前年度)の夏のインターンシップに備えて準備を始めるのが、スタートの目安です
- 大学3年生の秋からは、会社説明会や早期選考がスタートします。早期選考で募集を締め切る企業もあるため、志望する企業の情報は早めに調べておきましょう
- IT系企業では、適性検査で論理的思考力や計算能力が評価されることもあります。過去問を見たり、練習問題に取り組んでおくのがお勧めです。技術的な選考への準備も進めておきましょう
そもそもIT系とは?
IT系とは、IT(Information Technology/情報技術)を使った便利な製品やサービスを提供している業界のことです。IT系企業が開発・提供している身近なものとして、スマートフォンやパソコンなどの「ハードウェア」、スマートフォンアプリなどの「ソフトウェア」が挙げられます。また、ネット通販などの「ITサービス」、企業のITシステムなどの「情報処理サービス」、インターネット回線などの「通信インフラ」も、IT系企業が手がける製品・サービスです。
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IT系の選考はほかの業界と比べて早い?
スマートフォンやインターネット上のサービスをはじめ、ITが生活に欠かせなくなった今、IT系の人材需要も大きく高まっています。経済産業省が発表した「IT人材育成の状況等について」(※)によると、2030年には約40万~80万人ものIT人材が不足する見通しです。
こうした状況から、IT系企業は一人でも多くの優秀な人材を確保するために、ほかの業界や企業に先駆けて選考を行う傾向を強めています。
特に、就活の従来的な慣習に縛られない外資系企業やベンチャー企業においては、採用の早期化が顕著で、卒業の前年度(4年制大学の場合は3年生)の夏ごろから採用活動を始める企業も見られます。
※ 参考:経済産業省:「参考資料( IT人材育成の状況等について)」
IT系企業のインターンシップの募集はいつから?
IT系企業の場合、多くの企業では大学3年生の6月ごろから、早い企業では5月ごろから募集が始まります。参加が早期選考や選考の一部免除につながることもあるため、インターンシップのタイミングもしっかり確認しておきましょう。
IT系企業の一般的な就活スケジュールは?
IT系企業の一般的な就活スケジュールを紹介します。企業によって前後することもあるので、早めにチェックしておきましょう。なお、ここでは例として、4年制大学の学生のスケジュールを紹介します。必要に応じて、自分の学年に置き換えて考えてみてください。
| 時期 | 内容 |
| 大学3年生(卒業前年度)の春(~秋・冬) | インターンシップ(募集は5月ごろから、実施は7・8月ごろから。秋・冬のインターンシップも) |
| 大学3年生(卒業前年度)の秋~冬 | 早期選考(秋ごろから会社説明会、冬ごろから選考が本格化) |
| 大学4年生(卒業年度)の春〜夏 | 本選考(4月ごろから) |
| 大学4年生(卒業年度)夏〜 | 引き続き本選考を実施 |
大学3年生(卒業前年度)の春(~秋・冬):インターンシップ
秋ごろまでの流れは、ほかの業界と大きくは変わりません。インターンシップは、早い企業で5月ごろから募集が始まり、夏休みに実施されます。また、夏のインターンシップとは別に、秋のインターンシップや冬のインターンシップを開催する企業も見られます。
大学3年生(卒業前年度)の秋~冬:早期選考
この時期から、早期に採用活動を本格化させる企業が増えていきます。早い企業は、3年生(卒業前年度)の秋ごろから会社説明会やエントリーをスタートし、冬ごろから「早期選考」を実施します。
早期選考は、夏から冬にかけて行われるインターンシップの参加者に対して優先的に実施されることも少なくありません。また、企業によっては、早期選考の状況に応じて本選考の実施方法や募集枠を変更する場合があります。
選考のチャンスを逃さないために、気になる企業については、早期選考の有無や今年度・前年度の採用スケジュールを個別に調べておきましょう。
大学4年生(卒業年度)の春〜夏:本選考
本来、政府推奨スケジュールでは大学4年生の6月から選考開始とされていますが、これまで見てきた通り、IT系企業ではそれよりも前倒しで選考が進むケースが多く見られます。具体的には、4月ごろから正式な採用選考である「本選考」が始まり、5月ごろから内々定、内定が出され始めます。
大学4年生(卒業年度)の夏〜:引き続き本選考を実施
大学4年生の夏以降も、内定辞退者が出たために追加募集を行う企業や、通年で選考を行う企業、もともと採用スケジュールを遅らせていた企業など、本選考を継続する企業が一定数見られます。
ほかの業界とどれくらいスケジュールが違う?
これまでに紹介したIT業界の就活スケジュールを、政府推奨スケジュールと比較しました。見比べると、特に大学3年生の学年末の動きが、冬以前に前倒しされているのがわかります。

IT系企業の選考の流れは?
IT系企業の選考の大まかな流れは以下の通りです。基本的な流れはほかの業界と同じですが、IT系企業は選考としてWebテストや技術課題を実施する傾向にあるのが特徴です。
1. インターンシップ
インターンシップの参加は就活に必須ではなく、参加していない企業にも本選考からエントリーすることが可能です。
一方で、企業の中には、インターンシップの参加者に対して早期選考の案内が行われたり、一部選考を免除したりするケースが少なくありません。
IT系企業では特に、インターンシップ参加者を対象に早期選考が行われるケースが多く見られます。インターンシップに参加すれば、外からはわからない企業の雰囲気や働き方に加え、実務に近い経験も得られるため、志望度の高い企業はインターンシップへの参加を考えておくと良いでしょう。
2. 会社説明会
会社説明会とは、企業の事業内容や企業理念、具体的な仕事内容などを説明するイベントです。こうした基本情報に加えて、実際の社員の一日やキャリアアップの事例を紹介したり、先輩社員とのトークセッションを設けたりと、企業ごとにさまざまな情報やプログラムを提供するのが一般的です。
会社説明会の参加後、そのままエントリーや選考への案内が行われるケースも見られます。会社説明会に参加する前の段階から企業研究や業界理解を進めておくと、その後のエントリーシート(ES)作成や面接にもスムーズにつなげられるでしょう。
3. ES・履歴書の提出
企業への応募を決意したら、選考の第一段階として、ESや履歴書を提出します。
ESでは、自分の能力、働くモチベーションや価値観など、主に人物面が評価されます。その中でも特に志望動機は重視されるため、「なぜITなのか」「どのような領域に関心があるのか(Webサービス、SIerなど)」を明確に伝えられるように、興味を持ったきっかけや自分の志向、経験を整理しておきましょう。
4. 適性検査
IT系企業では、ESや履歴書とは別に、能力を客観的な視点から把握するために適性検査を実施することが少なくありません。
代表的な適性検査は、「SPI」「玉手箱」「CAB/Web-CAB」です。特にCABはIT系職種の採用を想定して設計されており、主にIT系企業で活用されています。また、SPIや玉手箱でも、論理的思考力や基礎的な数的処理能力は問われます。志望する企業が過去に実施していた適性検査を調べたり、過去問を見たりして、準備しておくと良いでしょう。
5. そのほかの技術的な選考
特にエンジニア職のように、技術力が求められる職種では、コーディングのスキルテストやポートフォリオ(開発したWebサイトやプログラムをまとめた資料)の提出が課される場合もあります。IT系のすべての職種で課されるわけではなく、内容も企業によって異なるため、志望する職種や企業が固まり始めたら、どういった選考を行うのか調べておきましょう。
6. 面接
新卒採用の面接は、企業によりますが、一般的に1次・2次・最終面接と複数回実施されます。
面接では、ESの内容を基に、志望動機や学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、人柄などが深掘りされます。こうした人物面に加えて、IT系の職種に求められる論理的思考力や問題解決能力も重視される重要なポイントです。さらに、技術力への質問を中心とした面接(技術面接)を行う企業も見られます。
具体的な質問内容や評価の観点は企業によって異なります。あらかじめ、企業が掲げる理念や求める人物像について調べ、自分と合致する部分について考えておきましょう。
7. 内々定、内定
選考の結果、企業から内々定が出されます。内定後は、承諾の意思確認や条件提示が行われ、入社に向けた手続きへと進みます。
まとめ
選考スケジュールが早期傾向にあるIT系。気づいたら選考が終わっていた、なんてことにならないように、気になる企業の選考スケジュールは早めにチェックしておきましょう。インターンシップの参加が選考に影響する企業もあるため、志望度が高い企業については、インターンシップのスケジュールも確認しておくと良いでしょう。
また、選考準備をスムーズに進めるために、自己分析や業界・企業研究も並行して進めておくのがお勧めです。リクナビには、自己分析や業界・企業研究に役立つたくさんの「インターンシップ&キャリア」が掲載されています。気になるプログラムがあるか、見てみましょう。
監修:株式会社インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター 上席主任研究員 栗田貴祥
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。
