これが私の仕事	創薬シーズの探索と創薬支援技術の開発です。創薬の最上流、0から１を創る仕事です。創薬シーズの探索では、学会や医師との面談等から得られた医療ニーズを基に創薬アイディアを立案し、実験で検証します。検証では、創薬候補物質の合成と分析、そして細胞および動物による薬効評価を、他の研究員と連携しながら進めています。もう一方、創薬支援技術の開発では、糖質を創薬に結びつけるために必要な、糖質の機能解析に関する基盤的な研究に取り組んでいます。どちらも日々学びながら新たな知見を築き上げていくことに面白さがあります。私はまだ駆け出しですが、病態や疾患、あるいは糖質科学の情報にアンテナを張り、アイディア創出の土台となる知識を幅広くもつこと、そして、得意分野にとらわれずオールラウンドに研究へ取り組むことが求められます。根っからのサイエンス好きに合う仕事です。

だからこの仕事が好き！一番うれしかったことにまつわるエピソード	チームで研究の小目標を達成。入社5年目の途中から、創薬支援技術の開発に関するプロジェクトチームのリーダーを任されました。それまでは、先輩研究員の下、意識も行動も自身の担当業務の課題をクリアすることに偏っていましたが、任された後はチーム全体としての研究の進め方を考え、他の研究員の課題に協同で取り組むことが多くなりました。研究は難しく、思い通りに進まぬことの方が多いですが、一つ一つの課題を解決し、チームの小目標として掲げたイメージの実験結果をメンバーの後輩社員が得たときは、嬉しさを分かち合いました。このように、当社には若手のうちから責任ある仕事を任される環境があります。責任をもつことによるプレッシャーはありますが、一段階高い視座で創薬研究に携わることで、これまで鍛えられてこなかった能力の成長を実感しています。

ズバリ！私がこの会社を選んだ理由ここが好き	糖質科学を基盤として創薬していること。大学院時代に糖鎖を認識するタンパク質の研究をしていました。糖鎖は生体内の様々な生理現象に関わることから、糖質科学の研究で人のために貢献できたら素晴らしいことだなぁと漠然と思っていた中で、糖質科学分野に特化して医薬品・医療機器開発をおこなう当社に興味をもちました。足を運んだ会社説明会において、当社の理念として掲げている「学問尊重」を、文字面ではなく実際の現場レベルにおいて大事にしているエピソードを先輩社員から聞き、より魅かれたのを覚えています。面接を通して、糖質科学から薬を生み出す想いをもった社員の方々と一緒に仕事をしてみたい、と思ったことが最終的な決め手となりました。

これまでのキャリア	研究開発（現職・今年で6年目）

この仕事のポイント

	基礎研究
	ヒトの美容や健康を支える仕事
	ひとつのプロジェクトを長期間かけて進める仕事
	客観的に整理・分析する能力が身につく仕事
	信念を持って物事に取組むことのできる人向きの仕事

先輩からの就職活動アドバイス!

本来の意味と少しニュアンスがずれますが、肝は「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」だと思います。自分の価値観や自己実現したいことを分析し整理すること、そして候補の会社のことを知り、なぜ自分が受けたいのかを明確にすることが大事ではないでしょうか。希望する会社の研究開発内容を正確に把握することは難しいことですが、会社ホームページと、直近で出された特許や文献、申請関連資料を眺めることで、輪郭が見えてくるかと思います。