群馬県南部に位置する小さな山村「上野村」で、植林や伐採等の森林整備から、丸太の製材、器・玩具・家具などの木工品の製造・販売を総合的に行っている、6次産業型の森林組合です。
当組合がある上野村は、群馬県最南端に位置する人口1,000人ほどの山に囲われている小さな村です。村の約96%は森林で、農業に適した平地が少なく、林業が主要産業の1つとなっています。木は、村の資源であり、財産です。木を育て、伐り出し、売ることで、財産である木を収入にする。こうして村に賑わいをもたらすことが、上野村森林組合の使命です。
上野村には、電車が通っていないので車が必須です。また、山奥にあるのでコンビニまで30分、市街には1時間もかかります。最初は不便に感じますが、慣れてくればそこまで大変ではなくなってきます。むしろ、雄大で癒しをくれる自然がすぐ近くにあり、家族のような村の人達と助け合いながらの村の暮らしが楽しくなってくると思います。自然の中で暮らしてみたい、人と交流しながら暮らしてみたいという方、上野村でお待ちしております。
山から伐り出した木は、樹種ごとに分け、原木市場で競りにかけたり、製材工場で建築用材に加工したりします。建築用材にならないようなものは、チップにして製紙工場に販売したり、食器・おもちゃ・家具・雑貨などの木工品にしたりします。チップにも木工品にもならないようなものは、村営の木質ペレット工場で、村内のバイオマス発電所や一般家庭の暖房用の燃料になります。このように当組合では、役場と協力しながら木を無駄なく利用するシステムを構築しています。
事業内容 | ・上野村や近隣の民有林・村有林の整備
・村の木材等を使った建築用材や木工品の製造・販売 |
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設立 | 1964年8月22日 |
資本金 | 1524万円/組合員336名(2024年3月現在)
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従業員数 | 39名 |
売上高 | 3億3833万円(2023年度) |
代表者 | 代表理事組合長 今井 久司 |
事業所 | 本所(群馬県多野郡上野村川和989)
製材所・銘木工芸センター(上野村川和993) ウッディー銘木工芸館(上野村勝山127) |
上野村森林組合の仕事 | ◇森林整備 ~木を育てる~
上野村内の民有林や村有林の育林や素材生産を行っています。 チェーンソーでの伐採はもちろん、ハーベスタやスイングヤーダなどの、高性能林業機械を使った作業も行います。最初の3年間は「緑の雇用研修生」として、国の制度を活用し、働きながら安全教育を受け、林業に必要な様々な資格を取得します。 ◇製材 ~木から建築材を作る~ 山から切出した木から建築用材を製材し、近隣の集成材工場や製材所へ販売しています。 製材機の操作、フォークリフトでの原木や製品の運搬、製品の仕訳、トラックでの運搬が主な仕事です。 ◇銘木工芸センター ~木から工芸品を作る~ 木の器・おもちゃ・家具など、木製の工芸品を製造しています。 旋盤加工機、NCルーター、モルダー加工機、レーザー加工機など多用な木材加工機械がそろっているので、ありとあらゆる工芸品を作ることができます。 ◇銘木工芸館 ~木工品をお客様へ~ 道の駅上野敷地内にある「ウッディー上野村銘木工芸館」で、製造した木工品を販売しています。 館内での販売はもちろん、イベントでの販売、委託販売先と取引、オンラインショップの管理も行います。 |