株式会社東研サーモテック

熱処理やコーティングにより得られる主な付加価値は【軽量化】【省エネ】【長寿命化】です。例えば自動車であれば、構成する金属部品それぞれが薄くても硬く・強くなるように熱処理を施すことで、車体全体が軽量化され、【燃費の向上】につながります。また、部品同士が擦れあい、摩擦熱が生じる部品にコーテイングを施すことで、摩擦熱が減り、エネルギー効率が高まり、【省エネ】や【長寿命化】が可能になるのです。一方で、熱処理・コーテイングを高品質・大量実施するためには、高度な技術や経験、そして大規模な加工設備が必要です。だからこそ、私たちのような熱処理・コーテイング加工の専門企業が必要とされているのです。

当社は熱処理・コーティングのさまざまな技術を有していますが、実は事業で実用化できているのはそのごく一部のみです。現在は自動車部品の熱処理・コーティングが主力ですが、それ以外の製品においても熱処理やコーティング技術を活用するために可能性を模索し、新技術の研究開発を進める「先行開発室」を2021年に立ち上げています。20代の若手社員を中心に構成され、既存概念にとらわれないチャレンジを続けており、今後は部門規模の拡大を予定しています。一方で、海外で経験を積みたい若手社員を専門的に教育するプログラムも実行中。現在も多数の若手社員が海外の工場で経験を積んでいます。

熱処理では技術力・品質管理力を武器に世界トップクラスのシェアを誇り、コーティングにおいても、DLC（ダイヤモンドライクカーボン）コーティングに関する加工賃売上は国内トップです。その活躍は国内にとどまらず、1995年にはタイに進出。現在はマレーシア、中国、メキシコにも拠点を広げ、国内外でお客さまを支えており、国内外で2500名以上の従業員が働いています。また、多彩な大手メーカーの認定指定工場として技術開発にも参画しています。とりわけ、コーテイングはHV車などで多用される技術であり、今後はEV車における活用が広まる見通しで、大手自動車メーカーとの共同特許も取得しています。