これが私の仕事 |
何千種類と言われる香り成分から調香してオーダーメイドの香りを生み出す。 スナック菓子やカップラーメンなど、塩気のある食品を総称して「セイボリー」というのですが、入社して最初に配属されたのは、このセイボリーの香料の研究開発。たとえば「カキフライ風味の粉末が欲しい」といったお客さまのオーダーに答えて、素材を組み合わせてつくり出す仕事です。香りをつくる上で、まず大切なのは対象とするものの香り・味をとらえて、自分の中でイメージをしっかり持つこと。対象のものを試食したり、調べたりしてイメージをつかみ、そこに足し算・引き算で香りを整えていきます。納品後、自分が手掛けた香料が用いられた商品をコンビニで見かけた時はすごく嬉しかったです。大量に買い込んでみんなに配ったり、ネットで感想を検索して読みふけったりしてしまいました。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
ゼロベースから「ロブスター」の香りをつくった。 セイボリー向けの研究開発を4年経験した後、次に配属されたのは、お客さまの依頼ベースではなく、マーケット環境などから自社でテーマを設定して香りを研究する基礎研究部門。最初に取り組んだテーマは忘れもしない「ロブスター」の香りです。エビ・カニと比べて何が違うのか…食べ比べをするところからのスタート。一番状態のいい香りを再現するため、ボイルやスチームなど、実際に料理してその香りや味を評価しました。天然物の香りをゼロから再現するという仕事は私にとっては初めてで、非常に難しいテーマでしたが、長い検討の末に納得のいく香りを完成することができ、自身にとっても貴重な経験となりました。これから実際の商品開発につながるような香りを生み出していきたいです。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
学生時代に学んだ化学の知識を活かして、自分らしく働けそうだから。 大学は薬学部薬学科。有機合成を学んでいましたが、就活ではどこを選べばいいのか決めかねていました。そんな時です。学内で行われた長谷川香料の会社説明会で「調香研究職」というものがあると知ったのは。「クリームソーダ」「焼き鮭」などの香りをかがせてもらったのですが、こんなリアルな香りを生み出せるということに興味を覚えました。入社の一番の決め手となったのは「人」の部分。その後の選考でも会う人会う人、気さくな人ばかり。後で知ったことですが長谷川香料の研究開発は黙々と研究する仕事ではなく、お客さまや営業、製造など色んな人と関わる仕事柄、コミュニケーションに長けた方が多いんです。研究職の先輩もフランクに接してくれて「こういう人と一緒に働きたい」と思い、入社を決めました。 |
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これまでのキャリア |
セイボリー向け香料の研究開発(4年間)→食品用香料の研究開発(天然物の基礎調香・現職2年間) |