ケイコン株式会社

1935年に創業した京阪コンクリート工業所が当社の前身。コンクリート製品業界のパイオニアとして、各種コンクリート製品の製造を手掛け、土木工事にも携わってきました。高速道路など日本の社会インフラを支える事業を手掛けています。一般的に建設工事でコンクリートを用いる際には、工事現場で生コンクリートを打設します。一方、プレキャストコンクリートとは工場で製造したコンクリートブロックなどのこと。プレキャストコンクリートを現場に据え付ける工法は作業効率が良く、工期の短縮や省人化が図れるほか、品質が安定している点がメリットです。今後も、社会インフラの整備などで安定したニーズが見込まれています。

当社では、プレキャストコンクリートの設計・製造から施工まで一貫して行う体制があります。建設工事においても、コンクリート製品や工法を提案できるという強みにつながっています。行政官庁の発注による土木工事を元請として受注し、道路工事や河川工事、造成工事、上下水道工事などに携わってきました。当社ではコンクリート製品を現場で接合するプレキャスト工法のほか、現場で型枠を使用せずにコンクリート構造物を成型して固めるスリップフォーム工法にも対応。日本におけるスリップフォーム工法のパイオニアであり、2つの工法を組み合わせるハイブリッド施工を手掛けるノウハウも持っています。

長年コンクリート製品の製造を手掛けてきた結果、商品規格は6,000以上にも及びます。高速道路を走行していると、自社商品に気づいて誇らしく思う社員も。代表的な製品を挙げていくと、「ニューウォルコン」は宅地造成工事に対応したL字型擁壁。「うらかたくん」は樹脂製型枠を一体化して軽量化した大型ブロック。災害の発生時には大型トラックが入れないような道路の復旧に活用されています。阪神・淡路大震災の経験から、地震が起きても壊れにくい「マリン防火水槽」などを開発しました。また、「クイック壁高欄」と「EMC壁高欄」は高速道路の短期間でのリニューアル工事に対応するため、ゼネコンなどと共同開発した製品です。