株式会社　平成動物病院

ある統計によると、ワンちゃん・ネコちゃんの毎月の飼育費は増加傾向で、昨年は４年前より１～３割増えているそうです。年々平均寿命も延びており、犬は約１４歳、猫は約１５歳といずれも過去最長水準に達しています。それに伴い飼い主様の医療ニーズは高くなっており、動物病院の数も増加傾向にありますが、病気の早期発見や高度医療に欠かせない設備を整えた病院は限られているのが現状。私たちはMRI、CT、Cアームといった最新検査機器からICUまでを完備、高度一次医療を提供できる全国屈指の病院です。地域に根差し、普段のかかりつけ予防から重症例、難治性疾患まで、幅広く診療しています。

私たちの病院には現在、獣医師、動物診療スタッフ、トリマー、受付、事務の計92名が在籍しています。毎朝の全体ミーティングのほか、定期的に行われる症例検討会や院内セミナーで、日々新しい知識の習得に励んでいます。自分の技術が向上すれば、救える命も増える。その決意に溢れる仲間と共に働くことは、絶え間ない成長意欲を生み出してくれます。何より、最初は不安で今にも泣きだしそうだった飼い主様が、「ありがとう」という言葉と共に大切なペットと元気に帰っていく。そんな姿に触れると、どんな苦労も吹き飛んでしまいます。

人間と異なり、ペットは自ら不調を訴えることができません。そこで重要なのは、日々接している飼い主様の方とのコミュニケーション。どんな点がいつもと違うのか、どんな症状が現れているのか、ペットよりもむしろ飼い主様に対する問診が診断には重要です。また治療を行えば回復すると分かっていても、費用の問題で飼い主様が処置を断念すれば、助かる命も見送らざるを得ない。手を尽くしても救えなかった命を前に、無力感に襲われることもあります。「動物が好き」、この仕事を志す方の出発点はたいてい、そんな思いです。けれど、好きと言うだけでは乗り切ることが難しい場面も多々あります。でもそれこそが、命を預かる仕事の重みなのです。