株式会社俳優座劇場

私たちのモットーは「舞台を通して人の心を豊かにする」。企業理念として「人と誠実に向き合う」「創造することへの努力を惜しまない」「仲間と共に進化することを諦めない」を掲げています。約70年前、舞台美術家だった初代社長「伊藤熹朔」が、熱い想いを胸に52坪の作業場から大道具製作をはじめたのが当社の歴史の1ページ目。以来、技術・ノウハウを培い、様々な賞を受賞するなど実績も積み重ねてきました。しかし、満足することなく常に挑戦を続け、進化しています。最近では、誰もが知っているテレビのニュース番組のセットや有名漫画のミュージカルの舞台美術などを担当。次の新たな時代に挑戦するため、新しい仲間を求めています。

舞台装置仮組施設「Theatre Zero(シアター・ゼロ)」が2025年春に竣工予定。舞台の幕や看板、照明を吊るしている舞台機構の操作（網元操作）を安全に行い、現場のリーダーになる人材を育成し、加えて、舞台装置の仮組場として、品質向上等、付加価値の創造にも寄与できる施設です。人材育成、舞台の進化に力を入れている私たちの想いがカタチになります。また、「短期実習制度」も人材育成のための取り組みのひとつ。工場のスタッフが劇場の現場で仕事をしたり、その逆があったり、所属部署とは違う部署の業務を経験することで様々な発見があります。相互理解が深まり、協力体制ができ、チームとしてのパフォーマンスの向上にもつながります。

以前は長時間労働が普通でしたが、改革に真摯に取り組みました。まずは有給休暇を取りやすくし、時間外労働の削減にも着手。納品までのスケジュールをきちんと確保し、作業内容を工場と事前に共有。リモートの打ち合わせなどで効率化も図り、顧客の理解も得ながら進めていきました。更に総務部が一人ひとりの勤怠記録をチェックし、残業時間が計画をオーバーしている場合に、本人と上司に注意喚起を実施。その結果、有給休暇の平均取得率は15.3日に増え、月平均時間外労働は19.1時間へと大きく減少。そのような取り組みも功を奏してか、2021～2023年入社の新卒社員の離職はありません。ワークライフバランスが実現した社員が多数います。