お疲れ様です。横田です。
今日は、みなさんの面接を担当させていただく中で、よく聞く質問の中で、
どんなことを経験してきました?どんなことを学びましたか?
というよくさせていただく質問について書いていこうと思います。
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まず、どんなことを学んできたか?ですが、
学生と社会人では学びの目的が異なるなと思いました。
・学生の時に学ぶこと ・・・ もともとある型についての学び
・社会人になって学ぶこと・・・ 型を実際に使えるようにするための学び
このように、学ぶにおいて、目的が違うんだと感じます。
もちろん、社会人も型となる理論だったり、技術を学ぶことも多いです。
ただ、その学びは必ず実際に「何かに使う」ことを前提にしないと、
知っているだけでは、まったく役に立ちません。
学んで、知識を知っているということでは、
社会人であれば、組織やお客様の評価には結びつきませんので、
自身のグレードや給与・売上にも反映されません。
つまり、学びを価値に変える作業が必要になります。
<学びを価値に変えるには>
その学びを価値に変えるためには、実際に解決したいことに使うことです。
使ってなんとか前に動かしていくことです。活用した結果、実際によくしていくことができて、
しかもそれを周りの人たちが認識もされて、そのことについて話し合ったりしながら初めて
「あ、価値があるものだ」というように、なっていきます。
このような考えを組織開発の領域では、社会構成主義といいます。
社会構成主義では、何かをしたい、問題を解決したい、価値をつけたといったときに
そのことについての認識をメンバーで持っていなければ、
価値にはつながらないという考え方になります。
どんなに本質的に価値があると自分が思っていても、
それが発信されたり、発揮されて、メンバーどうしが意味のあるものだという認識の
すり合わせがなければ、伝わらないものです。
話題を戻すと、
学生の時によくある学びは、すでにある学びの深堀りによる価値の探求とも言えますが、
社会人の学びは、もともとある学びを深めつつ、いろんな問題や課題を乗り越えるために、
実際に使うことがまず前提にあって、そこで得たことや問題の認識をすり合わせていき、
改変や修繕をしながら価値を創造していく。
そんな違いがあるのではないかと思いました。
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(面接でのポイント)
なので、どんなことを学びましたか?どんなことを経験しましたか?
の質問も多くされると思いますが、
そんなときは、みなさんが学んだ「型」の話しだけではなく、
その「型」を使って、目的や問題を解決していくためにどんな工夫や、行動をとったか?
さらに、社会構成主義を参考にすれば、行動するうえでどんな合意形成や認識のすり合わせを
メンバーやチームでつくっていき、目標に向かってどんな行動をしたのか?
ということをお話しいただいたほうが、社会人である面接官にとってはピンとくると思いました。
みなさんの、せっかくの貴重な経験なので、
ぜひ、参考にしていただいてみなさんのことを教えていただきたいなと思っております。
以上です。
面接や就活の参考になれば幸いです。