公益財団法人健和会

当法人では4つの病院を運営し、急性期から慢性期までの患者さまに対応しています。中核となる健和会大手町病院は、2022年3月に新築・移転したばかりの新しい施設。449床の急性期病院で、災害拠点病院や救急告示病院、地域医療支援病院、臨床研修病院としての役割も持っています。また、社会福祉法による無料低額診療事業実施診療施設でもあり、経済的な理由で適切な医療を受けられない方に対して、無料や低額での診療を行っています。運営するいずれの病院でも差額ベッド代を徴収せず、平等な医療・福祉の実現を目指していることが特徴です。慢性期病院として、戸畑けんわ病院と大手町リハビリテーション病院、健和会京町病院を運営しています。

薬剤部門は4つの病院内で扱う医薬品全般に関わり、担当する業務は配属先により多岐にわたります。調剤業務や注射払い出し業務、抗がん剤調製、無菌調製、TDM（薬物血中濃度モニタリング）のほか、薬剤管理指導業務や医薬品に関する情報の管理・提供などのDI業務といった仕事もあります。また、栄養状態に問題のある患者さまをサポートするためのNST活動や緩和ケアチームといった職種を横断した専門性のあるチーム医療に参加し、薬剤師の立場から治療をサポートしています。健和会大手町病院は災害拠点病院でもあるため、熊本地震や九州北部豪雨が発生した際には、薬剤師もDMAT（災害派遣医療チーム）の一員として出動しました。

薬剤師の教育において、ジェネラリストとして育成することを目標としています。入職から3年間の初期研修期間には、急性期と慢性期の病院で研修を行い、幅広い業務に対応できるよう育成しています。当法人ではプリセプター制をとっていませんが、独り立ちをするまでは毎日サポートを行う先輩薬剤師がつく体制をとっています。これにより、わからないことをすぐに誰にでも聞きやすく、専門的なことは認定・専門資格を持った薬剤師に質問しやすい環境があります。また、NSTや緩和ケア、感染症などのチーム医療にも、研修の一環として参加。現場での業務は調剤業務や注射の払い出し、抗がん剤調製などの業務から、少しずつ任せています。