テルモ株式会社

テルモの歴史は1921年にさかのぼります。当時スペイン風邪の流行で多くの医療現場が良質な体温計を必要としていた中、戦争でヨーロッパに頼っていた体温計の輸入が滞るという緊急事態が起きました。ちょうどその頃、東京下町のとある工場が国産体温計を開発していたことがきっかけとなり、北里柴三郎博士を含む医師が発起人となってテルモの前身（赤線検温器株式会社）を設立しました。会社の設立趣意書には「国民の保健は衛生思想の普及にかかっており、国民の健康が国家安定の基礎であるという見地からすれば、これは国家的な工業ということができます。」と綴られており、「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念につながっています。

当社はこれまで家庭用体温計や単回使用の注射器、単回使用のプラスチック製の注射器など、医療現場の“当たり前”を次々と形にしてきました。近年も持ち前の技術力を発揮し、患者様のQOL向上や医療現場の進化に貢献する製品を世に送り出しています。例えば、毎日複数回インスリンを自己注射する患者様の痛みを軽減する34ゲージの注射針や、心臓外科手術を受ける患者様の血液を効率よくガス交換できる多孔質ホローファイバー型人工肺など、世界で先駆けとなる製品も多数。現在も社内の研究体制の強化と並行し、新規事業への参入とグローバル展開を見据えたM&A、スタートアップ投資を行いながら、医療現場のイノベーションにチャレンジしています。

当社では一人ひとりが高いモチベーションを発揮して働ける環境・制度づくりに注力しています。例えば世界各地で開催する社内イベント（Terumo Patient’s Day）は、医療の現場体験や患者様と接点を持ち、仕事と医療のつながりを実感できる場となっています。この他、さまざまな部門・職種の公募に立候補できる「Career Challenge制度」や、新しい事業・製品のアイデアを自由に提案できる「社内提案制度」、事業や会社に貢献した社員を称える「テルモグローバルアワード」、世界の医療現場で功績を上げた社員を称える「テルモフェロー」など、成長意欲あふれる社員にとっては学びの機会が多い環境となっています。