みなさんこんにちは!
次の弊社船舶を紹介いたします。
船名は
友邦丸(ゆうほうまる)
です。
この船舶は国内でプロパン・ブタンの燃料やブタジエン・ペンタンなどの化学原料ガスを運んでいます。
積載量としては、体積にして最大1,400m3、重量にして最大800トンを1度に積載することが出来ます。
この船舶は高圧ガスを積載するため、タンクの形状が球形になっています。
厳密には写真のように完全球形でなく円柱に半球がくっついているような形状になっていますが、なるべく船舶の形状に合わせて耐圧性も持たせながら、最大限積載できるように長年検討された結果の一つと考えて頂ければと思います。
タンクにはLPGと銘を打ってますが、LPGと言えば、皆さんは家庭用のプロパンガスやブタンガスを思い起こすのではないかと思います。
このような船舶はこの業界では慣用的にガス船(がすぶね)やLPG船(えるぴーじーせん)と呼んでいますが、
皆さんのイメージされる家庭用燃料だけでなく、タイヤやプラスチック等の原料のブタジエン、プロピレンなど化学メーカーさんの原料もガス船で運んでいます。
皆さんも東京湾や瀬戸内海など、陸上から海を見渡すとこのような船舶をたまに目にすることが出来ます。
ところで、皆さんは国内専門のガス船は総数何隻くらい現在運航しているか想像したことはありますか?
昔は200隻以上あったと言われておりますが、現在は運航効率向上や大型化、省エネ化が進み、90隻を切っていると言われています。
90隻程度で国内すべてのLPGガス燃料と化学原料ガスを運んでいると思うと、1隻の運航責任の重さを実感してきませんか?
そして、この船舶の場合、乗船している船員さんはと言いますと、
・・・実はたったの6~7名で日夜運んでいます。
タンクローリーやガスローリーで運ぶ場合は100~150台程度の人数が必要なところ、船舶だと非常に少ない人員で消費燃料も少なく、大量に運んでいる事になりますが、これは、陸上の交通網の混雑の緩和にも寄与していると言うことが出来ますよね。
また、道路の運送と違い、海上油送は抵抗も小さく運搬するため、更に燃料消費も少なく、環境負荷低減にも非常に大きく寄与されていることを想像してもらっても良いかと思います。
このような船舶を運航する特殊技能をもつ日本人船員さんはどのように教育され、どんな技能や能力を持っているのでしょう??
また、船内での生活や勤務はどのようになっているのでしょうか??
この続きはまたの機会に・・・