みなさんこんにちは!
今回は、船舶用も含めた世の中の燃料、エネルギーについて考察してみたいと思います。
現在、船舶用燃料や、また、皆さんの身近な自動車は基本的にディーゼルエンジンやガソリンエンジンで稼働させていますので、重油や軽油、ガソリン等が使用され、飛行機は灯油系が使用されています。
これらは全て石油由来の燃料であり、地球上のCO2はどうしても増加していく原因となっています。
これらを、CO2が発生しない燃料に切り替えていこうというのがカーボンニュートラルに向けた考え方であることは皆さんご存じかと思います。
例えば自動車については電気自動車、水素燃料電池自動車、船舶については電気駆動船舶(EV船)や水素燃料船舶、アンモニア燃料船舶、などでCO2を発生させないように各開発が進められています。
これら開発された機器を操作している人にはその場ではCO2を発生していないように見えますが、
皆さんが考えないといけないことは、これらの駆動エネルギー源が石油由来でないことを確認することが最も大事です。
電気自動車の電気はどこからきているでしょうか。これは火力発電所からです。
水素はどこからきているでしょうか。これは天然ガスをわざわざ遠回りして改質して生産されています。太陽光発電からの電気分解ではコストがかかりすぎて量的にも商用が進んでいません。
アンモニアはどうでしょうか。これも調べればわかりますが、石油由来が主流です。
上記のように現在の商用になろうとしているCO2削減案のエネルギー源は回りまわって、石油が変質したものになります。
石油由来からエネルギーを取り出すと、何が発生するでしょうか。これはCO2です。物理、化学系を経験している者であれば、当たり前の知識です。
将来的に石油の消費量を減らすには、自然エネルギーから取り出した電気や燃料がどうしても必要です。
自然エネルギーを実用エネルギーで取り出す方法は色々と実現されていますが、
現在最も有力なものは太陽光エネルギーの活用ではないかと私は考えています。
地球上で最も太陽光エネルギーを効率良く活用している存在は何だと思いますか?
・・・実は、植物です。
植物は地球上で最も太陽光エネルギーを効率よく活用している存在です。
これらを真似ようとして、人類は太陽光発電による電気や光触媒による水素発生や還元物生成を植物に習って日夜研究者は励んでいます。
話を元に戻します。
自然エネルギー(太陽)から回りまわって生成される石油以外の燃料とは何でしょうか。
(石油も太古の植物が太陽光エネルギーを悠久の時(億年単位)を経て蓄積したエネルギーを源にしていますが・・人類はそれらをたった500年程度のすさまじいスピードで使い切ろうとしています。)
私は石油を使わない方法で最も実用性に近いものは、植物に習った太陽光発電からの電気、太陽光を利用した光触媒から生成される水素や還元物、太陽光エネルギーを取り込んだ植物から採れるバイオ燃料やバイオチップ等と考えています。これ以外に大量に自然エネルギーを利用する方法はあるのでしょうか。。
船舶も2050年までに石油エネルギーによるCO2を発生させて走ってはいけないという国際ルール(IMO)がとうとう出来てしまいました。すなわち、ブルー燃料かグリーン燃料を使用する必要に迫られています。
本気でブルー燃料を増やすには、CO2を運ぶ船舶が必要にもなってきます。
上記はまだまだ説明すべき内容を秘めていますが、ここまでで既に長すぎるので中断します。あとは皆さんで独自に調べてください。見た目の良いコマーシャル的なCO2削減技術案に騙されてはダメです。
ざっくり纏めますが、
弊社では、船舶に関しては近未来から遠い将来、これらに関わる燃料系やCO2を運ぶことが増えてくると予想しています。