社会福祉法人甲山福祉センター

法人理念「人が人としてともに豊かに生きる」とは、人がその人らしさを大切にされ、地域社会の中で生きていくことを表しています。私たちの仕事はそのことを助けていくことであると考えています。社会福祉の仕事は、これまでは困っている人を助ける仕事が中心でした。社会福祉がさまざまな広がりを見せる現在では、困っている人のためだけではない社会福祉の仕事が出てきています。私たちは、子ども、高齢者、そして障がいのある人々を問わず、人がその人らしさを大切にされる地域社会の確立をめざしながら、人間の可能性を大切にし、喜びと生きがいのある豊かな自己実現を援助する社会福祉の仕事に取り組んでいます。

甲山福祉センターの中で最も大きい施設として、「西宮すなご医療福祉センター」があります。当センターは医療法に基づく病院であり、児童福祉施設および障害者福祉サービス事業所です。医療と福祉のさまざまな事業を総合的に展開するために約３００名の専門的知識や技術を持ったスタッフ（医師、看護師、指導員、保育士、社会福祉士、介護福祉士、理学・作業療法士、言語聴覚士、心理士、管理栄養士、療育相談員など）が力を合わせて、重症児者の命と生活を守り、健康で安楽で、人として尊ばれる生活基盤の確立と一人ひとりの可能性を大切にし、法人理念として掲げている喜びと生きがいのある豊かな人生を援助できるように、日々努力しています。

「福祉の仕事を通じて豊かになる」大切なことは、福祉の仕事に就いている私たち一人ひとりが豊かになることです。それは、利用者のみなさんから、「ありがとう」や「笑顔」といっしょにいただく感動から得られるものと考えています。また、働いている職員全員が大切にされなければ豊かになれません。働く職員の環境や処遇、職員同志の人間関係やコミュニケーションの機会を増やすなど、常に改善するよう当センターでは努力を続けています。職員の健康を守る労働環境づくりや若者や女性が長く勤めることができる諸制度の充実を図っています。