これが私の仕事 |
農薬候補化合物の実用性評価をしています 私の所属する磐梯フィールドリサーチステーションは福島県会津地方に位置し、冷涼な気候を活かしてリンゴ・オウトウ等の寒冷地果樹、小麦・馬鈴薯といった北海道で栽培される作物を栽培しています。これら作物に発生する病害虫に対して社内で選抜された農薬候補化合物を圃場で使用し、農薬としての実用性を評価しています。製品化前に長所・短所を把握することで、その後の販売戦略にも貢献できます。
農薬は効力と安全性の厳しい基準を満たしたものだけが製品化され、その確率は10万分の1(10万個の化合物を創って1個の新製品にたどり着く)と言われてます。
化合物が圃場試験に上がってくるまでに、合成・安全性・製剤・生物といった多くの研究者の知恵と労力が注がれていますので、それを評価する圃場研究の責任は重大であると感じています。 |
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だからこの仕事が好き! 一番うれしかったことにまつわるエピソード |
昆虫を一から採集して試験を完了 殺虫剤試験の対象となる昆虫は、必ずしも入手が容易とは限りません。必要となったある昆虫が野外から採集する以外に入手方法がなかったため、夜行性であるその昆虫を毎晩圃場内で集め続けました。昆虫の行動を推測して採集する時間帯を絞り、効果的に採集を続けて必要数を確保しました。そして効果試験も無事完了し、その試験データを使って新たに農薬登録を取得することができました。
昆虫の生態・行動を考察して採集し、その昆虫に対する薬剤の効果を実証するという、昆虫に総合的に関わることのできた面白い仕事でした。 |
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ズバリ!私がこの会社を選んだ理由 ここが好き |
昆虫への興味や自分の専門性を活かして、農業に貢献できる仕事 私は子供の頃から様々な生き物に興味を持っており、特に虫が大好きな昆虫少年でした。大学でも農学部で応用昆虫学を専攻し、害虫の体内に寄生する天敵昆虫の研究を行っていました。
昆虫を扱うことで新たな農薬を創出し、農業害虫から作物を保護することで農業生産の向上に貢献することのできる農薬メーカーの生物研究職は、私にとって最も魅力的な就職先でした。
当社に決めた理由は、説明会で農薬関連事業の売上が連結売上の3分の1を占め、今後も主力事業の一つとして注力していくと説明を受けたこと、また、当社の農薬は主に果樹・蔬菜分野を指向しており、多様な作物・昆虫を扱うことができると感じたからです。 |
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これまでのキャリア |
二本木工場(技術研修・3ヶ月)→小田原研究所榛原フィールドリサーチセンター(研究開発・6年)→小田原研究所磐梯フィールドリサーチステーション(研究開発・現職今年で5年目) |