近畿日本鉄道株式会社

近鉄の路線は近畿・東海の主要都市や奈良、伊勢志摩など日本有数の観光地を結んでいます。多くのお客様の通勤、通学を支えていることはもちろん、観光の手段となっているのが特徴。利便性やサービス向上の追求に終わりはありません。阪神電気鉄道との相互直通運転を開始し今年で１０周年を迎えます。また新型観光特急「しまかぜ」や「青の交響曲(シンフォニー)」は鉄道の旅の新たな形を提供し、ご好評をいただいております。2020年3月には名阪特急「ひのとり」がデビューし、くつろぎのアップグレードを提供いたします。

広範囲にわたる路線を走る電車には、日々多くのお客様が乗車されます。安心と安全を守ることが何よりも大切だと考えています。GPSを利用して列車の走行位置を特定し、音声や発光表示等で運転士に対して注意喚起を促す『運転士支援システム』を導入しています。駅構内には車いすをご利用の方でもスムーズに通行できるような幅広い改札機やエレベーター、多機能トイレ、視覚障害者誘導用ブロック、スロープを設置、大阪阿部野橋駅に昇降ロープ式ホームドアを稼働させるなど、すべての人に優しい鉄道を目指しています。当社は標準軌と狭軌があり路線で異なりますが、それらを直通運転できるフリーゲージトレインの研究を進めています。

社員ひとりひとりに、お客様を安全に目的地までお届けする覚悟が問われます。乗務員である運転士、車掌は細心の注意を払い、安全・安心・快適に運行を繰り返します。お客様のお問い合わせへの対応や改札機の券詰まり対応を行う改札業務、窓口で特急券や定期券などの発売を行う出札業務、行き先のご案内や安全を確認する案内業務は直接お客様とふれあいサービスを提供する最前線の仕事。おもてなしの精神が重要です。また、線路や駅の施設を保守管理する土木・建築関係業務、電気関連設備を保守管理する電気関係業務、鉄道車両の検査、修繕を行う車両関係業務など技術部門は当社の屋台骨。保守を通じてお客様の命を守る、かけがえのない存在です。