社会福祉法人宮城県福祉事業協会

特別養護老人ホーム茂庭苑では、利用者様ご本人の状態にあった対応を心掛けるとともに、職員の知識向上やスキルアップにつながるいろいろな取り組みを行っています。その一つが摂食嚥下（お口から喉）の評価です。専門職が「飲み込みの力」を確認して、適切な食事形態（刻んだ方がいいのか、水分にはとろみをつけた方がいいのかなど）、食事のペース、使用する用具などを提案。介護職員と情報交換しながらご本人の残された機能を確認し、日々の介護に生かしています。そのほか地域に根差す特養として、お買い物バスの運行や地域の清掃、輪転機や車いすの貸出などを行い、今後も地域のニーズに合わせた取り組みを進めていきます。

日勤の場合は8：30に出勤し、まず申し送り事項や連絡事項などをチェックします。その後、利用者様の状態を確認しながら、その日のタイムスケジュールに沿った業務に従事します。11：45頃から昼食準備や離床介助が始まり、12時から利用者様のお昼ご飯。配膳や食事介助にあたります。12：30から1時間の休憩があり、13：30から後片付けや食後の口腔ケアなどに対応。14時からは委員会活動や会議があり、委員会のない日は余暇活動などにあたります。16時からは情報収集タイムで、特記事項などを確認して端末に記録を入力し、17：30に退勤です。もちろん状況によりいろいろ変動しますが、日勤帯の場合はこのようなスケジュールで動くことが多いです。

職員研修は、年間スケジュールに沿って委員会のメンバーが研修内容を考え、運営しています。実は、ここ数年で研修のスタイルはずいぶん変わりました。実際に参加する体験型の研修はもちろん、ZOOMを活用したオンライン参加や、後で視聴できる録画研修などさまざまな研修参加ができるようになりました。講師を務めるのは、経験豊富な先輩職員です。工夫を凝らした内容と身近な先輩が講師ということもあり、聞きやすく学びやすい研修となっています。しばらく働いているうちに、興味や視野も広がって参加したい研修がいろいろ出てくるでしょう。そんな方には個々に合わせて、外部研修・セミナーなど興味のある分野に参加することも支援しています。