フドー株式会社

フドー株式会社は、1935年に設立されたプラスチック関連分野の総合メーカーです。2003年からは三菱ガス株式会社の子会社となり、安定した経営基盤を背景に堅実な実績をあげています。創業時から、熱硬化性樹脂成形材料の製造・販売を行っているほか、熱可塑性プラスチックによる特殊成形加工品や成形金型の設計なども手掛けています。さらには高性能ポリアミド樹脂（MXナイロン）とガラス繊維の樹脂コンパウンドの仕入れ・販売、射出成形機等のプラスチック成形に関連する機械設備の仕入れ・販売まで一貫してカバー。近年は炭素繊維と合成樹脂による炭素繊維強化プラスチック複合材の製造もスタートしています。

これまでに培ってきた樹脂に関する技術と、新しい技術を組み合わせることで、新しい事業を生み出す取り組みを行っています。その一つとして「CF事業」があります。これは現在注目されている炭素繊維（Carbon Fiber）を生かした事業です。炭素繊維に樹脂を含侵し、加工することで強度の高い「炭素繊維強化プラスチック（Carbon Fiber Reinforced Plastics）」が生まれます。一般的に板状のCFRP素材から成形加工するのが一般的ですが、研究開発本部では3Dプリンター用CFRP素材を開発し、３Dプリント技術を使用したCFRP製品開発を行うなど、新技術開発に尽力しています。

研究開発や生産技術の仕事は、製品や素材、効率的な生産方法、技術などを開発していく仕事です。地球温暖化が進み、環境問題への注目が集まる中、当社に向けられるニーズにも変化が生まれています。多様化の一途をたどる社会のニーズにお応えできるよう、新規商品・素材の開発が必要です。特に環境にやさしいプラスチック素材の開発は注目度も高く、積極的に取り組む予定です。また、数十年単位での耐久性が求められる電源ブレーカーやモーター向けのプラスチック材料や、自動車向けの軽く丈夫な材料開発などは、ニーズも高くなっています。