光陽産業株式会社

圧延（あつえん）とは、鉄を高温に熱してロールで延ばす加工方法のこと。真っ赤に熱せられた一本の細い棒状の鉄を、上下で回転するロールの間を通過させることで少しずつカタチを整え、製品に仕上げていきます。当社では小型鋼材に特化して高品質の製品づくりを追求しており、早くからこの技術を手掛け全国屈指の技術とノウハウを蓄積。全国トップクラスのシェアを確立しています。製品の種類や形状の数だけロールがあり、ロールの加工・調整はすべて自社で完結。寸分の狂いもない製品づくりができたとき、鉄のプロフェッショナルとしての大きな喜びを感じることができます。

熱錬（ねつれん）とは、熱で変化する鉄の性質を利用して、お客さまからお預かりした製品の外形を変えることなく組織だけを変化させること。「加熱」と「冷却」で、硬くする、柔らかくする、あるいは耐摩耗性や耐食性を向上させるといった性質を付加できるため、自動車部品はじめさまざまな鋼製部品に使われています。当社では作業を行うスタッフは全員が熱処理技能士の有資格者。それぞれの炉に専任担当者を置き、高精度なものづくりと短納期の両立を実現しています。三菱自動車工業（株）、（株）小松製作所、いすゞ自動車（株）など大手企業の熱処理認定工場としての役割を担うなど高い技術力と専門性を誇っています。

当社の仕事は多くの方が理系の仕事だと思うかもしれませんが、決してそうではありません。実は圧延も熱処理も学校で専門的に勉強した人はほぼおらず、熱錬部長は文系出身、入社後はみんな同じ所からのスタートです。当社には先輩が後輩に一から技術や知識を教えていく風土が根付いており、仕事を通じて鉄の持つ可能性に魅了され、「もっと極めたい！」と熱処理技能士の資格を取得する社員が大勢います。また若手であっても自分ごととして会社に関わって欲しいという想いから、現在進行中の圧延事業の生産設備の全面更新プロジェクトでは、検討段階から若手社員が参加して進めるなど、若いうちから現場の最前線で活躍できる環境です。